武装編パート5(脚本)
〇狭い裏通り
〇走行する車内
職員「こ、こいつら・・・どこに隠れてやがったんだ!?」
職員「来る時は影も形もなかったのに・・・!!」
「だ、第三車両!!ゾンビがガラスを押し破ろうとして・・・ひいいっ!!」
職員「落ち着けッ!!狙撃銃にも耐える特殊ガラスが簡単に破れるか!!」
職員(だが・・・質量と重量を持ってすれば、その特殊ガラスも突破できる ・・・どこぞの最強生物みたいにな)
職員(この程度なら問題ないが、もし数が増えたりしたら・・・!!)
「こ、こうなったらゾンビ達を轢いて・・・!!」
「『歩行者を検知しました、運転を中止します』」
職員「くっ・・・日本製の悲しい定めだ」
〇狭い裏通り
〇走行する車内
「ぞ、ゾンビが増えて・・・!!」
「つ、潰される!!うわあーっ!!」
職員「外に逃げるわけにもいかん・・・ここまでか・・・!?」
〇狭い裏通り
???「まずは一体!」
アンナベル羽佐間「思った通り・・・ヘッドショットはゾンビにも有効なようだね」
橘宏美「結構距離あったけど・・・・・・当てたのか・・・!?」
柳生摩耶「す、すごい・・・」
アンナベル羽佐間「感心すんのは後さね、あんたらも戦うんだよっ!!」
アンナベル羽佐間「ほらっ!!教えた通りにやってみな!!」
柳生摩耶「・・・!! は、はいっ!!」
柳生摩耶「言われた通りに・・・狙いを定めて・・・!」
柳生摩耶「・・・・・・!!」
柳生摩耶「い、痛かったらごめんなさい!!」
柳生摩耶「────────!!!!」
柳生摩耶「う、腕がジンジンして・・・!!」
柳生摩耶「────ッ!!!!」
柳生摩耶「きゃああっ!!」
橘宏美「摩耶さん下がって!!」
橘宏美「食らえやああああ!!!!」
橘宏美「フーッ・・・フーッ・・・ ど、どうよ!!」
アンナベル羽佐間「どうよも何も・・・二人共落第もいい所さね」
アンナベル羽佐間「ママさん。元一般人として、人の姿をしたゾンビを撃つのを躊躇うのはわかるよ」
アンナベル羽佐間「でも彼等は元には戻せないし、撃たなきゃあんたも坊やも娘さんも食われちまうよ」
アンナベル羽佐間「感情的にやりづらいだろうけど、頑張って慣れてくれよ」
柳生摩耶「は、はい・・・」
アンナベル羽佐間「坊やの方は弾をばら撒きすぎる!!味方を巻き込んだらどうするつもりだい」
アンナベル羽佐間「だから、初心者がいきなりアサルトライフルはやめなつったんだよあたしゃ・・・」
橘宏美「す、すんません・・・」
アンナベル羽佐間「まあ・・・日本の一般人が銃を握ればこんなもんさね。想定の範囲内さ」
アンナベル羽佐間「・・・で」
柳生花凛「パワーアップしたインフェルノでゾンビは消毒だぁ〜〜〜〜!!!!」
柳生花凛「オーッホッホッホ!!!!オーッホッホッホ!!!!」
アンナベル羽佐間「・・・・・・・・・」
アンナベル羽佐間「・・・・・あんたら、本当に親子?」
柳生摩耶「あ、あはは・・・」
橘宏美「こええ・・・」
〇ビルの屋上
〇狭い裏通り
柳生摩耶「────!!!!」
柳生摩耶「ゾンビが向かってくる!?」
橘宏美「しかも早く走るタイプか!!どこまでも出来た展開だ!!」
橘宏美「だりゃあ!!」
橘宏美「はは・・・爪で受け止めたかい」
橘宏美「そいつが運の尽きだゴラアッ!!!!」
柳生摩耶「この・・・このぉ!!」
柳生摩耶「当たれ!!」
柳生摩耶「ウソ・・・効いてない・・・!?」
柳生摩耶「こ、来ないで!!きゃああああっ!!!!」
柳生花凛「人のママに何するつもりよ!?この間男!!」
柳生花凛「あんたも消毒ッ!!!!」
柳生花凛「ママ!!大丈夫!?」
柳生摩耶「大丈夫・・・平気よ、花梨ちゃん」
柳生摩耶「ごめんなさい・・・お母さんなのに、皆の足引っ張ってばっかりで・・・」
柳生花凛「ううん、ママは悪くないよ。いくらゾンビでもいきなり人を撃てって言われたら、そりゃあ・・・」
橘宏美「・・・・・・」
〇モヤモヤ
橘宏美(・・・そうだよな、これが普通なんだよな)
橘宏美(アニメじゃこういう事になると”殺す覚悟がないヤツが〜”とか言われるけどさ・・・)
橘宏美(日本じゃ人を・・・たとえゾンビだとしても殺せって言われて、平気でやるのは無理だ。必ず戸惑う)
橘宏美(・・・・・・じゃあ)
橘宏美(あの時から・・・電車での戦いから、何のためらいもなくゾンビを殺せている俺は・・・!?)
〇狭い裏通り
柳生摩耶「・・・でもなんで、さっきは”この間男!”なんて言ったの?」
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