おにたいじ(脚本)
〇屋敷の大広間
殿さま「三太夫はおるか?」
三太夫「殿! 三太夫はこれに」
殿さま「ときに三太夫 城下に広まるうわさを 知っておるか?」
三太夫「と言われましても 世事に疎いもので」
殿さま「鬼が出る 城の裏山にな」
三太夫「鬼と言いますと やっぱり頭に角が生えて」
殿さま「うむうむ」
三太夫「虎のふんどしとか 履いているんですかねえ」
殿さま「ハハハ! おぬし結構考えが古いな」
三太夫「ちぇっ どうせ私は古いですよ」
殿さま「まあそう腐るな 只のうわさであっても 捨ておく訳にもいかぬ」
殿さま「儂とお前で 見回りじゃ」
三太夫「は、はい」
こうして
二人は城の裏山に向かったのでした
〇山道
殿さま「ふむ、ここらでよかろう 先ほどの続きだが 城下のうわさによると」
三太夫「はい」
殿さま「鬼はこのような さびしい山道に出る」
三太夫「なるほど」
殿さま「そして空腹だ」
三太夫「でしょうね」
そのとき
「ぐぅー」と音がしました
殿さま「・・・・・・」
三太夫「・・・(今のは自分じゃない)」
殿さま「そしてな これが一番大事なことだが」
三太夫「・・・ (そもそも鬼を相手に二人だけって)」
殿さま「主(あるじ)だそうだ」
三太夫「え?」
殿さま「城の主(あるじ) だそうだ」
沈黙があたりを
覆いつくしました
???「そう私だよ三太夫」
三太夫「ああああ!」
???「角は生えているが ほら! 虎のふんどしではないだろう?」
???「「考えが古い」と言った意味が 分かったかね?」
???「では食い殺されなさい 三太夫」
三太夫「うわーー!」
こうして三太夫は
殿さまに化けた鬼に
食い殺されたのです
鬼たいじ(対峙)
おしまい
うわ、
今頃読ませて頂きました❣️
いつも私の作品がお世話になっております
わからんでございます❣️
ところで
三ちゃん‥
江戸時代だよ❓夜だよ❓
武器位持って行こうよ、エーン😭(泣)
今日一さんこんにちは!
うわー!そうゆうこと!
さんだいうー!
酷な結末と洒落が効いていて江戸時代ぽい演出も最高です!
あ〜!
鬼たいじ…ラストで軽くアッパーを喰らいました。読みやすくて、クスリと笑えて面白かったです👍