勤め先のカフェは悪の組織支部店です

小夜紅テルン

【第1話】 アジトを案内してもらいます。(脚本)

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小夜紅テルン

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〇シックなカフェ
  ここまでのあらすじ
  悪の組織エモーショスのアジトに連れてこられた修と結葉。
  逃げることができない状況、二人は悪の組織のアジト内のカフェで働くことを決意。
  さて、これからどうなるのか・・・
コレール「それじゃあまず僕の部屋に案内しよう」
コレール「何か困ったことがあったらこれからはそこに来てくれればいいよ」
「はーい」

〇貴族の部屋
  〜コレールの部屋〜
コレール「着いたよ」
甘咲 結葉「めっちゃ豪華!!」
四島 修「王様の部屋みたいだ!!」
コレール「悪の組織総帥だからね」
甘咲 結葉「同じように幹部にも自室があるんですか?」
コレール「そうだよ 幹部に限らず、戦闘員にも個室が用意してある まぁ戦闘員の個室は必要最低限のものしか揃えられてないんだけどね」
四島 修「なんか凄く高待遇なんですね お金はどこから・・・」
コレール「・・・さぁね」
甘咲 結葉「まさか強盗!?」
四島 修「裏取引!?」
コレール「・・・税金」
「え!?」
コレール「さぁ、次の部屋に行こう」
(今税金って聞こえた気が・・・)

〇魔王城の部屋
コレール「会議室だよ」
甘咲 結葉「the・悪の組織って感じですね!!」
四島 修「これぞって感じ・・・ なんか現実に存在してたんだなって思ったよ」
コレール「褒め言葉として受け取っておこうか・・・ おや、みんな揃っているみたいだね」
ゾウオ「・・・コレール様。 幹部全員、揃っております故 会議の開始宣言を」
トゥレラ「そうだね!! ちゃちゃっと終わらせて暴れに行こうよ!! キャハハハハ!!」
ボーダム「会議自体もさっさと終わらせてよね 凄く退屈なんだから」
アングスト「おやおや、普段から会議中もゲームばかりの貴方が会議自体も退屈、と? それは貴方のゲームが退屈なのでは?」
フレユール「そ、そんな言い方・・・ 酷いんじゃ、ないかな・・・」
シャグラン「良い、言わせておきな アングストは皮肉屋、他人を不安にさせる天才だからね」
ジャルジー「・・・っ!! いいわね!!アングストの奴!! 天才だって褒められて!! ああああ!!羨ましい!!妬ましい!!」
アーロゲント「・・・ふふふっ、なんて愚か。 シャグランは皮肉のつもりで天才だと告げたのにね。愚か愚か。ふふふ」
甘咲 結葉「ひえ・・・ カフェの前で怪物出して暴れてた人達だ」
四島 修「結構心に来るんだよなぁ・・・」
コレール「ああ、みんな揃っているね でもちょっと待っててね・・・ 他にやることがあるんだ」
コレール「じゃあね〜」
コレール「・・・さて、会議も後回しにしたし 次は食堂に行こうか」

〇警察署の食堂
コレール「食堂だよ」
甘咲 結葉「ぴかぴか!!ホコリ一つない!!」
四島 修「メニューはどんな感じなんですか!?」
コレール「メニュー? えっと確かこの辺に・・・」
コレール「・・・違うな」
コレール「これでもないな」
(あれ・・・? コレールさんって片付け下手・・・?)
コレール「あったよ」
  カレー
  牛丼
  天丼
  ラーメン(醤油・味噌・塩・豚骨)
  うどん(温・冷)
  蕎麦(温・冷)
甘咲 結葉「炭水化物多いですね」
四島 修「サラダとか無いんですか?」
コレール「・・・野菜キライ・・・」
甘咲 結葉「え?」
コレール「何でもないよ サラダが無いのはメニュー追加が面倒だったからじゃないかな?」
甘咲 結葉「そういうもんなんですかね・・・」
四島 修「今コレールさん野菜キライって・・・」
コレール「?」
四島 修「な、何でもないです!!」
(圧・・・)
コレール「さぁ、君達がいちばん使うであろう場所に案内しようね」

〇古い倉庫の中
コレール「ここは倉庫。色々な食料を溜め込んでいるんだ ここにカフェのために買い込んだ食べ物とか食器とかあと調理器具とかあるからね」
甘咲 結葉「あ、すいません 買い込んだと言いましたが・・・ どこにそんなお金が?」
四島 修「それ気になります!!」
甘咲 結葉「まさか強盗!?」
四島 修「裏取引!?」
甘咲 結葉「闇金!?」
四島 修「詐欺!?」
甘咲 結葉「誘拐して身代金!?」
四島 修「万引き!?」
コレール「好き勝手言ってくれるね」
「すみません・・・」
コレール「お金はね・・・ 戦闘員が各々空き時間で稼いでくれるんだ」
「へ?」
コレール「僕や幹部及び戦闘員は別の世界から来たんだけど、 戦闘員達はその別世界で色んな仕事に就いているんだ」
コレール「そして、戦闘員達はこの世界に来てからもリモートでちょこちょこ働いてくれるんだ」
コレール「そして幹部のアングストが作ってくれたこのシステムを使うと僕の世界のお金がこっちの世界のお金に換金されるんだ」
コレール「ちなみに僕の世界のお金の単位はプロク、レートは大体100円で1プロクになるよ」
「?????」
コレール「分かんないかー でも良いよ、これはこっちの話だからね」
コレール「それじゃあカフェの準備をしてもらおうか」
「はーい」
  こうして悪の組織のアジトの内部構造というとてつもない重要な情報を知った二人。
  さて、二人はカフェの準備を順調に進められるのか・・・。

次のエピソード:【第2話】 美味しいメニューを作ります。

コメント

  • アジトがカフェ、個性的なキャラ、そして圧倒される二人、
    色々な要素が混ざって面白そう!
    特に組織のメンバーがまさかの別世界人!?
    組織での二人の活躍に期待です!

  • コレールさんがぽつりと呟くワードが何か心に残りますね。本当なのかウソなのか、そしてストーリーに関わってくるのか、「野菜キライ」の真意とは!?ww

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