召喚勇者と神官と

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番外編1 その後の王様(脚本)

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〇宮殿の部屋
王様「『っ!!・・・ぬうぅ!!』」
  王様の朝は早い──
王様「『・・・くっ!来た!も、漏れる!!』」
  尿意を我慢出来ないからだ──

〇城の廊下
王様「『・・・くっ!トイレが・・・遠いっ!』」
王様「『・・・』」
王様「『・・・静かじゃな』」
王様「『・・・誰も・・・おらんのじゃろうか?』」
王様「『・・・』」
王様「『・・・も、もしも〜し』」
王様「『・・・』」
王様「『うむ。何事もないようじゃの』」
  ──・・─ ──・──
  ・・・
王様「『・・・え?今なんかいた?』」
王様「『・・・』」
王様「『気のせいじゃな、きっと』」
王様「『えびふりゃああっ!!』」
王様「『・・・』」
王様「『なんじゃ〜、よっちゃんとこの スレンダーさんじゃったか!』」
王様「『もしかしたら手紙の返事かの?』」
王様「『ほほう、どれどれ・・・』」
  拝啓 たっくん様
  花の色が美しい季節になりました。
  前回の支援の見返りとしていただいた
  花の苗がまだ芽吹きません。
  高級なウンディーネの水を使っているのに、おかしいです。
  何がいけなかったのでしょうか?
王様「『・・・そもそも魔王国って不毛の土地的な所あるからじゃね?』」
  あ、あと手紙に書いていた勇者の件、
  了解しました。
  もし万が一我が死んだら後は任せるね。
王様「『そこは軽く遊んでやるって強気を見せてくれないと不安になるんじゃが!?』」
  でも最近よく他所に遊びに行ってるから、不在の時はスケルトンのクーくんにお願いしとくからよろしく。
王様「『スケルトンが魔王の代わりになるのじゃろうか・・・』」
  あ、ちなみにクーくん壊しても大丈夫!
  むしろ壊せ!!
  あいつに娘は渡さねぇ・・・!!
王様「『完全に私情入っとるぅぅぅ!! 娘ちゃんの今の彼氏スケルトンなのね!?』」
  追伸
  追伸って使ってみたかったんだよね〜!!
  それじゃ、またね!!
王様「『追伸・・・今度わしも使ってみよう』」
王様「『ありがとうのぉ、スレンダーさん。 少しだけ待っておくれ、明るくなったら 料理長にお団子用意してもらうからの』」
王様「『なんじゃと? 日の無い間しか動けないというのか』」
王様「『それは申し訳ないのう』」
王様「『それなら、今度こちらに来る時にでも用意しておくから、来る前に先触れをおくれ』」
王様「『ふぉっふぉっふぉっ! スレンダーさんは感情豊かじゃのう』」
王様「『・・・あ』」
  ──?
王様「『・・・・・・ 驚いた時に・・・おしっこ漏らしとる・・・』」

次のエピソード:召喚勇者は個性的

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