召喚勇者と神官と

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召喚勇者は個性的(脚本)

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〇簡素な部屋
神官「『うーん!いい朝♪』」
神官「『昨日の歓迎会、楽しかったなあ』」
神官「『私は早めに寝ちゃったけど、勇者様達は遅くまで盛り上がってたみたい・・・ ちゃんと寝れたのかなぁ』」
神官「『ちょっと様子を見に行こう!』」

〇怪しげな酒場
神官「『いくらなんでも・・・ さすがにここにはいないよね』」
店員「『う・・・うぅ・・・』」
神官「『ゆ、勇者様!?』」
店員「『頭が・・・割れる・・・』」
神官「『えぇ!?大変です!!』」
神官「『ヒール!!』」
店員「『・・・はっ! 痛みが・・・消えた!?』」
神官「『良かった〜! 上手く出来ました!』」
店員「『ありがとう、神官ちゃん。 おかげで助かったわ』」
神官「『いえいえ! これくらいお安いごようです!』」
神官「『また痛くなったら言って下さい! 回復魔法かけますので!』」
店員「『・・・なにこの子、有能すぎぃ』」
店員「『もう一生離さないわ』」
神官「『うえぇぇ!?』」
店員「『まぁ半分冗談だけど』」
神官(半分は本気なんだ・・・あわわ・・・)
店員「『ヤクザさんの方はわからないけど、 オタクの方は馬小屋にいるはずだから』」
店員「『回収しに行きましょうか』」
神官「『な、何故馬小屋に・・・』」
店員「『うふふ・・・』」

〇厩舎
店員「『・・・あ、いたわ』」
神官「『うわあ・・・』」
店員「『・・・寝てるわね』」
神官「『・・・ね、寝てますね』」
店員「『神官ちゃん、少し離れててね』」
神官「『は、はいっ』」
店員「『・・・』」
店員「『起きろ変態!!』」
オタク「『ぐふぉっはああっ!!!!』」
神官(うわあ・・・痛そう・・・)
オタク「『ゲホッ・・・ゲホッ・・・ ちょ、暴力反対!!』」
店員「『お黙りなさい! あなた、私が止めなければどうなっていたと思うの?』」
オタク「『いや、だからって馬小屋に誘導は酷くない?』」
店員「『馬小屋に誘導しなかったら・・・今頃神官ちゃんはどうなっていたか!!』」
神官(・・・え!?私、どうにかなってたの!?)
オタク「『いやいやいやいや、何か勘違いしてそうだけどね』」
オタク「『ボクはただ、先に寝た神官ちゃんの様子を見ようと思っただけで・・・』」
店員「『やましい気持ちはこれっぽっちも無かったって言うの!?』」
オタク「『っっ!!』」
店員「『ほら、その反応。 神官ちゃんもわかったわよね? コイツがめちゃくちゃ危ない奴って』」
神官(ごめんなさい勇者様・・・ サッパリわかりません!)
オタク「『・・・そりゃ確かに 部屋の匂い嗅いだり、寝顔見たり あわよくば、か・・・か・・・』」
オタク「『・・・髪を触ったりとか・・・』」
オタク「『あ──!!ちきしょっ、 恥っずかしいィィィ!!!!』」
店員「『・・・』」
神官「『・・・』」
店員「『・・・そういえばあなた・・・ DTでしたね』」
オタク「『べべべべ別に、DTじゃねーし! 違うし!!』」
店員「『まぁそれでも女性の部屋に勝手に入ったらダメでしょう』」
オタク「『う・・・』」
オタク「『ごめんね、神官ちゃん・・・』」
神官「『いえいえ! 何もありませんし、大丈夫ですよ!』」
神官「『それより、さっき殴られた所 回復魔法かけておきますね!』」
神官「『ヒール!!』」
オタク「『・・・痛みが、無くなった!?』」
神官「『痛い所があったら、いつでも言って下さいね!』」
オタク「『ああ・・・天使・・・ぐふふ・・・ どうしよう、胸が痛い』」
神官「『胸が!? そ、それは大変です!!』」
店員「『大丈夫よ神官ちゃん。 それは治さなくても良いものだから』」
神官「『そ、そういう痛みもあるんですね・・・ 勉強になります!』」
店員「『うんうん。 ところで、もう1人はどうしたのかしら?』」
神官「『うーん・・・ あ、ちょっとあのお爺さんに聞いてきますね!』」
神官「『すみませーん!』」
オタク「『・・・え?』」
  神官
  『・・・あ、すみませんお爺さん!
  お仕事中に・・・
  あの、人を探してるんですけど』
  神官
  『・・・はい・・・そうなんですね!
  わかりました!
  ありがとうございます!』
神官「『もう1人の勇者様は、酒場の方にいるらしいです!』」
店員「『いや・・・神官ちゃん、 さっき・・・誰と』」
オタク「『いや!いけない!それ以上は!』」
オタク「『さ、さあ!酒場に戻ろうか! た、旅立ちの準備しないとでしょ? 楽しみだなぁ〜!!』」
神官「『そうですね、しっかり準備しないと! 楽しみです〜!』」
店員「『・・・』」
店員「『・・・ひぇっ』」

〇怪しげな酒場
神官「『・・・』」
神官「『な、なんだか凄く繁盛してます・・・!』」
オタク「『・・・チートだ。 チートの匂いがする・・・!』」
店員「『・・・あの料理、 昨日は出してなかったはず』」
オタク「『・・・ま、まさかっ』」
神官「『あっ、あれは!』」
ヤクザ「『ありがとうございやしたー!』」
  3人
  『えぇ──!?』
ヤクザ「『・・・おん?』」
ヤクザ「『なんだ、やっと起きたのか。 遅かったな』」
店員「『・・・あの、何をしてらっしゃるので?』」
ヤクザ「『見ればわかんだろ? 金儲けだ』」
オタク「『・・・さては、 ”異世界で現代料理作って無双してみた” を、実践したんだな!? このっ、チーターめ!』」
ヤクザ「『あん? 何わけわかんねー事言ってんだテメェ』」
オタク「『う・・・』」
オタク「『うぉぉぉぉ!! ファーストチートをキメたかったのにィィ!!』」
ヤクザ「『・・・こいつ、頭大丈夫か?』」
神官「『はわわわ・・・』」
神官「『喧嘩?喧嘩ですか!?』」
神官「『うぅ・・・お腹すいた』」
ヤクザ「『よぉ、神官』」
神官「『あ、勇者様』」
ヤクザ「『朝メシまだだろ? 出来たら部屋に持って行くから待ってろよ』」
神官「『えっ?良いんですか!?』」
ヤクザ「『ああ、積もる話もあるからな』」
ヤクザ「『昨日は店員が歓迎会だの言い出して、 酒場に直行でゆっくり話せなかったからな』」
ヤクザ「『いろいろ教えてもらうぜ? 神官さんよ』」
神官「『はい!私でわかる事なら!』」
オタク「『・・・ぐぬぬ・・・ ファーストチート達成に飽き足らず、神官ちゃんとあんなに仲良さげに!!』」
オタク「『DT賢者なめんなよ・・・ 暴いてやるぞ、貴様の秘密を!!』」
オタク「『鑑定!!』」
ヤクザ「『ん?・・・ 気のせいか』」
オタク「『・・・』」
オタク「『・・・ボクは・・・』」
オタク「『世界の真理を・・・覗いてしまったかもしれない』」
店員(オタク・・・さっきから変な事言って。 もしかして本当に頭がおかしくなったのかしら・・・)
店員(後で神官ちゃんにヒールかけてもらいましょう)

〇簡素な部屋
神官「『失礼します・・・』」
神官「『あの・・・本当に、 お部屋にお邪魔して良かったのでしょうか?』」
店員「『良いのよ。 神官ちゃんの部屋にオタクを入れたら不安だもの』」
オタク「『何もしてないのに警戒マックス!?』」
店員「『あなた、怪しいのよ』」
オタク「『いやいや、何もしないよ!?』」
オタク(むしろ何もしなくても、隣には神官ちゃんが・・・! ぐふふ・・・いい匂いすぎるくんかくんか)
店員「『・・・絶対変な事考えてるけど、 まぁそこまで警戒しても仕方ないからね』」
神官「『勇者様、ありがとうございます。 心配していただいて、嬉しいです!』」
店員「『良いのよ。 私だって同性が一緒にいてくれてホッとしてるんだから』」
オタク「『いやいや、神官ちゃんならともかく店員氏みたいな人は怖くて無理』」
オタク「『ごふっ!!』」
店員「『一言余計なんです、あなたは』」
神官「『はわわわわわ・・・』」
店員「『あ、そうだ神官ちゃん。 申し訳ないんだけど、オタクにヒールかけてくれるかしら?』」
店員「『頭の方を重点的に』」
神官「『は、はいっ』」
神官「『ヒール!!』」
オタク「『・・・はっ!!』」
神官「『あ、あの、大丈夫ですか?』」
オタク「『ああ・・・やっぱり天使だ』」
神官「『おかしいな・・・ ヒールが効いてないのかな・・・』」
店員「『ああ・・・これは重症だわ』」
オタク「『そういえば神官ちゃん。 ボク、ずっと気になってたんだけどさ』」
神官「『はい?何でしょう』」
オタク「『ボク達の呼び方、みーんな”勇者様”って呼んでるよね?』」
神官「『はい!勇者様は勇者様なので!』」
オタク「『でもさ、勇者って3人いるわけじゃん。 何か呼び方変えてもらった方がいいんじゃないかなって』」
神官「『っ!!確かにそうです!』」
オタク「『でしょ〜? だからさ、ボクのことは・・・その・・・』」
店員「『オタクはオタクで良いじゃない』」
オタク「『えっ』」
神官「『わかりました! オタク様!』」
店員「『私も”店員”って呼ばれてるから、 店員で良いわ』」
神官「『わかりました! 店員様!』」
店員「『あの怖いお兄さんは、 ”ヤクザ”で』」
神官「『わかりました! ヤクザ様ですね!』」
オタク「『・・・神官ちゃん』」
神官「『はい!何ですか?オタク様』」
オタク「『・・・うん。 いいや・・・ボク、オタクでも』」
ヤクザ「『よぉ、待たせたな』」
神官「『ほわあああっ』」
店員「『いい匂い』」
ヤクザ「『冷めないうちに食べようぜ!』」
神官「『はい!』」

〇食器
  神官
  『ん〜!
  ヤクザ様!すっごく美味しいです!
  私、こんなの初めて食べました!』
  ヤクザ
  『おぉ、そうか!
  作った側からすると、喜んでもらえるのが1番だぜ!』
  店員
  『ヤクザさん、料理の腕前高いんですね・・・
  正直意外でした』
  ヤクザ
  『なんでも出来るようになっとくに越した事ねぇからな。
  何が出来るかによって、稼ぎもだいぶ違う』
  オタク
  『・・・もぐもぐもぐもぐ
  (ちきしょう!リアルチート野郎かよこんちくしょぉぉ!)』
  和やかな食事が終わって、
  そのあと──

〇簡素な部屋
神官「『はー!! ごちそうさまでした!!』」
店員「『凄く美味しかったわ、ありがとう』」
ヤクザ「『いいって事よ』」
オタク「『くそっ!悔しいけど・・・美味かった!』」
ヤクザ「『おう、ありがとよ』」
ヤクザ「『で、まぁ、食事が終わった所で聞きたいんだけどよ』」
神官「『あ、はい!なんでしょう?』」
ヤクザ「『俺達は元の世界に帰れるかどうかって事だ』」
ヤクザ「『あっちの世界に残して来た奴らがいる。 俺がいなくなった事で、近隣の奴らとやり合ってるかもしれねぇ』」
ヤクザ「『だから帰らないといけねェんだが・・・』」
ヤクザ「『まぁ・・・知らねェよな』」
神官「『すみません・・・ 私、付き添いと呪文間違えくらいしかしてないので・・・』」
ヤクザ「『おう、そうか。 わかったぜ』」
ヤクザ「『って事は、城の偉い奴らふんじばってでも聞くしかないな』」
神官「『うえぇ!? か、勘弁してください〜!!』」
店員「『・・・でも、元の世界に帰れるかどうか、私も気になるわ』」
神官「『店員様・・・』」
オタク「『ボクは別に帰らなくても・・・』」
  ジト・・・
オタク「『あ・・・いや、なんでもないデス』」
ヤクザ「『とにかく、城の奴らに会わないと』」
ヤクザ「『具体的な金の話もまだだしな!!』」
店員「『ええ、確認して契約書を作らないといけませんし♪』」
神官「『・・・わかりました。 私』」
神官「『門番さんに掛け合って来ます!!』」
ヤクザ「『・・・早っ!!』」
店員「『行動力の塊ですね・・・神官ちゃん』」
ヤクザ「『まぁ、大人しく帰りを待とうぜ』」
店員「『そうですね』」
ヤクザ「『んじゃ俺はそろそろバイトに戻るぜ』」
ヤクザ「『金が俺を待ってるからな♪』」
オタク「『待ってくだされ、ヤクザ氏』」
ヤクザ「『あん?なんだよ』」
オタク「『あなたがいなくなるとボクは店員氏と2人だけになるのだが!?』」
店員「『大丈夫よ、私に何も出来ないように ”誘導”するから』」
オタク「『いや別に店員氏に何かするつもりは』」
オタク「『ごふっ!!』」
店員「『あら、失礼。つい・・・ 拳があなたの腹部に誘導されちゃったわ』」
ヤクザ「『あんた・・・ なかなかおっかねー姉ちゃんだな』」
店員「『いえいえ、しがないコンビニ店員ですよ』」
ヤクザ「『ふっ・・・ああ、そうかい』」
店員「『そうですよ・・・ふふふ』」
オタク「『・・・し、神官ちゃん・・・ はやく帰って来て・・・』」
オタク「『ガクッ』」

〇西洋の城
  一方その頃神官は──
門番「『フハハハハハハ!! ここはネズミ1匹通さない!!!』」
  ある意味、未知との遭遇を果たしていた──
門番「『何をしに来た来訪者よ!! 事と次第によっては・・・こうだ!!』」
ねずみ「『チュッ!?』」
門番「『はあああっ!!』」
ねずみ「『ヂュ──!!』」
門番「『ハーハッハッハッ!! 見たか!これが無理に入ろうとした者の末路だ!』」
神官「『は・・・はわわわわわ ネズミがあんなに遠くに・・・』」
門番「『それで、来訪者よ!! 貴様はどのような用向きでここにいる!?』」
神官「『あ・・・あの、 王様に聞きたい事がありまして・・・』」
門番「『許可証は持っておるのか?』」
神官「『許可証・・・ですか?』」
門番「『許可証が無ければ謁見は許されん!! 早々に立ち去るが良い! さもなくば・・・』」
神官「『ひゃあああっ!! す、すみませんでしたー!!』」
門番「『ふ・・・ 今日も私が守り切ってやる!!』」
先輩門番「『・・・やべー 新人、クセ強すぎだろ。 俺の影がますます薄くなるじゃないか』」

〇簡素な部屋
神官「『神官です・・・戻りました・・・』」
店員「『はい、どうぞ』」
店員「『どうしたの?浮かない顔して』」
神官「『皆様、すみません』」
神官「『お役に立てませんでした〜!』」
店員「『あらあら、もしかしてダメだったのかしら』」
店員「『よしよし・・・そんなに泣かなくても大丈夫よ』」
神官「『ぐすっ・・・ありがとうございます。 店員様・・・』」
神官「『王様に会うには許可証が必要みたいで』」
神官「『私、そこまでわかってなくて・・・ たぶん貰いそびれたんだと思います』」
店員「『神官ちゃんは悪くないわ。 きちんと渡してくれなかったのがいけないんだから』」
オタク「『うんうん。神官ちゃんは何も悪くない』」
店員「『あら、起きてたの? まだしばらく寝てると思ってたのに』」
オタク「『起きてたよ!! 神官ちゃん聞いてよ、店員氏ってば酷いんだ!!』」
神官「『えっ、えぇ?』」
店員「『別に酷い事なんてしてないわ。 ただの自衛よ』」
オタク「『そうだとしても、昏倒させるのはやり過ぎだと思うんだけど?』」
オタク「『だいたい、なんでいつも良いところに入るの? 実は格闘技の天才だったりするの?店員氏』」
店員「『そんなの、誘導してるからに決まってるでしょ?』」
神官「『そっか、誘導の勇者様・・・!』」
神官「『すごいです!もうそんなに使いこなしているなんて!!』」
店員「『ありがとう、神官ちゃん。 試しにやってみたら上手くいったのよね〜』」
オタク「『・・・その力の大部分がボクに向かってる気がするんだけどね』」
店員「『いいじゃない。 私達は運命共同体なんだから』」
オタク「『ヤクザとコンビニ店員と共同って、 どんな運命だよ・・・』」
神官「『そういえば・・・ ヤクザ様はどちらにいらっしゃるのですか?』」
オタク「『あれ?下にいなかった?』」
神官「『いえ? 忙しい時間帯は終わったみたいで、皆様のんびりされてましたが・・・』」
店員「『まさか・・・あの人、またどこかへバイトに行ってるんじゃ・・・』」
オタク「『ヤクザがバイト・・・ププ! なんだか、似合わない構図ですな』」
店員「『でも困ったわね。 どこかで問題でも起こしていたら 神官ちゃんが怒られるかもしれないし』」
オタク「『それは確かに。 探しにいかなきゃか・・・』」
神官「『・・・』」
神官「『・・・え?』」
店員「『・・・え?』」
オタク「『・・・ん?』」
  ・・・
店員「『・・・神官ちゃん、もしかしてわかってない?』」
神官「『え?何がですか?』」
店員「『・・・神官ちゃんって、 私達の同行者になったのよね』」
神官「『はい、そうです! しっかりサポートさせていただきます!』」
店員「『ありがとう。 ・・・うん、それは良いんだけどね』」
オタク「『・・・ねぇ神官ちゃん。 もしボク達がこの部屋を破壊したらどうなるかなあ?』」
神官「『えっ!?壊しちゃダメですよ!?』」
オタク「『いやいやいや、もしもの話だよ! やらないから!!』」
神官「『良かった〜』」
オタク「『まぁ・・・ もしもこの部屋を破壊したら、 たぶん警備兵やらなんやら来るんじゃないかな?』」
神官「『はい。 基本的に街の中での異常や事件は、 警備隊の管轄ですので』」
オタク「『じゃあその場合、怒られるのは誰になると思う?』」
神官「『それは騒動を起こした本人や、 保護責任者になりますね』」
オタク「『うんうん、だよねー』」
店員「『神官ちゃん。 私達の保護責任者って誰になると思う?』」
神官「『えっと、それは・・・』」
神官「『・・・』」
神官「『私・・・です』」
神官「『ど、どうしましょう!! や、ヤクザ様はどこに・・・どちらにいらっしゃるんでしょうかああ』」
店員「『しっ、神官ちゃん落ち着いて』」
オタク「『大丈夫大丈夫、ヤクザ氏の居場所ならボクがわかるから』」
神官「『え!?』」
店員「『もしかして・・・勇者の力?』」
オタク「『そそ! 何せボク・・・』」
オタク「『賢者だからね!!』」
オタク「『はーっはっはっはっ!』」
神官「『オタク様が・・・輝いています!!』」
店員「『まぁ、任せてみましょうか』」
オタク「『というわけで、”ソナー”』」
オタク「『・・・』」
オタク「『たぶん見つけた』」
神官「『凄いです、オタク様!!』」
店員「『あとは本当にそこにいるかどうかね』」
オタク「『百聞は一見にしかず・・・ 行って確かめて見れば良いんだ』」
神官「『はいっ!!』」
  この時の私達は知らなかったのです──

〇西洋の城
  まさか──
  あんな事になってるなんて!!

〇黒
  次回の『召喚勇者と神官と』

〇西洋の城
  門前で一触即発の空気を醸し出す2人

〇草原の道
  初めての戦闘!?

〇巨大な城門
  謎の魔族との邂逅などなど──
  イベントが盛り沢山!

〇教会内
神官「『ああ、偉大なる女神様・・・』」
神官「『私は・・・どうすれば良いんですか〜!?』」
  つ づ く

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