タイムトラベルにまつわるエトセトラ

タトネ

Ep1:する派?しない派?(脚本)

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〇田園風景
仏斗「タイムトラベル、してみたいよな」
健介「また、いつものヤツが始まったか」
仏斗「健介はタイムトラベルするなら、場所も移動する派?しない派?」
健介「いや、そもそもタイムトラベルするつもりもないんだが」
仏斗「ついに宇宙旅行が現実のものになろうとしているじゃないか」
仏斗「次に来るのは時間旅行に決まっているだろう?」
健介「いや、決まってはいないだろう」
仏斗「いや、決まってるね。 なぜなら「タイムトラベル」という単語が既にあるからだ」
健介「確かに、直訳すると「時間旅行」なわけだけどさ」
仏斗「と、いうわけで時間旅行するなら移動する派?しない派?」
健介「そもそもその移動するかどうかって選択肢はあるのか?」
健介「時間旅行っていうからには、時間だけが変わって場所は固定なんじゃないのか?」
仏斗「おいおい、時間旅行には場所の指定も必要なことも知らないのかよ?」
健介「いや、知ってる人の方が変人だと思うぞ」
仏斗「いいか、地球は公転という動きで太陽の周りを回っているのは知ってるな?」
健介「まあ、それくらいは小学生で習うよな」
仏斗「ということは、今より半年前は太陽に対して反対側に地球はあるワケだ」
健介「あ、なるほど 半年前と今では地球自体の位置が違うのか」
仏斗「だから、時間旅行を実現するには場所も合わせて移動する必要があるんだ」
健介「理屈は理解したよ」
仏斗「例えば、歴史上のイベントに立ち会いたいならその地点に移動したいよな」
健介「確かに。 関ヶ原の戦いとか生で見てみたいよな」
仏斗「はあ? お前、戦場に観光気分で行く気かよ?」
仏斗「ああ、死ぬわコイツ」
健介「そこまで言われるほどじゃないと思うけどな・・・」
健介「でも確かに、実際にその場に居たいかと言われると微妙だな」
仏斗「バーカ、バーカ!」
健介「急に幼くなるなよ・・・」
健介「そういうお前はどうなんだよ」
仏斗「え、俺?」
仏斗「うーん、ぶっちゃけ歴史には興味ないかな」
健介「てっきり時間旅行っていうから、なにかみたいものがあるのかと思ってたよ」
仏斗「いや、俺は未来に行きたいんだ」
健介「へえ、確かに面白そうだね」
仏斗「まだ見ぬ技術、文化をみたいという好奇心が俺を未来へと導くんだ・・・」
健介「へぇ・・・ で、どこの未来に行くんだい?」
仏斗「そりゃあ、もちろんこの場所のままさ!」
健介「え、この場所? 何もない田舎町だぞここ」
仏斗「いや・・・ ほら、言葉とか通じないと困るし!」
健介「なるほどなるほど・・・」
健介「で、本音は?」
仏斗「自分が誰と結婚してるか知りたいなーと」
健介「攻略本先に読むタイプだもんな、お前」

次のエピソード:Ep2:トラベルでスリップ

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