オヤコドン・オブ・ザ・デッド

情無合成獣スフィアマザコンザウルス

武装編パート4(脚本)

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〇武器庫
橘宏美「は、羽佐間さん、これは・・・!?」
アンナベル羽佐間「わからないかい?見ての通りだよ」
柳生花凛「す、すごーい!!バズーカまである!!」
柳生摩耶「こ、これ全部本物なんですか!?」
アンナベル羽佐間「ああ、本物さね。弾は抜いてあるが、ここにある弾倉を込めれば弾は出るし────」
アンナベル羽佐間「・・・無論、ゾンビも倒せる!!」
柳生花凛「すごいすごーい!!これならあたし達超パワーアップじゃん!!」
橘宏美「・・・・・・・・・」
橘宏美「・・・・・・でも」
橘宏美「犯罪ですよね、これ・・・」
アンナベル羽佐間「ああ、そうだね。銃刀法違反さね」
橘宏美「そ、そんなサラッと・・・」
アンナベル羽佐間「すまんね、あたしゃ成人するまで母親と一緒にメキシコに居たもんでね。前科がつく怖さとかみょーに理解できんのさ」
橘宏美「・・・・・・」
アンナベル羽佐間「・・・ま、坊やみたいな人種がこういう悪事が許せないってのはよく解るさ」
アンナベル羽佐間「でも、今は法だのルールだの言ってる場合じゃないって事は坊やもわかるだろ?」
アンナベル羽佐間「それに、こいつがあれば皆助かるんだ。暖かいメシも、快適な空調もついてね」
橘宏美「そりゃあ、そうですけど・・・」
アンナベル羽佐間「なら、いいじゃないか」
アンナベル羽佐間「ま、納得してくれとは言わんさ。黙っててくれるならね」
橘宏美「・・・・・・・・・」
アンナベル羽佐間「・・・・・・所で」
橘宏美「・・・何です」
アンナベル羽佐間「何故、アメリカは銃社会が根付いてるか知ってるかい?」
橘宏美「何故って・・・・・・身近にギャングとかがいるからでしょ?」
アンナベル羽佐間「勿論、それもある」
アンナベル羽佐間「でも、一番の理由は別にあるのさ。 それは────」
アンナベル羽佐間「────────国が自分達に牙を剥いた時のためさ」

〇空

〇狭い裏通り

〇走行する車内
職員「定時連絡。前方、第一車両現在異常なし」
職員「こちら第二車両も異常なし、どうぞ」
「第三車両、こちらも異常なし」
「第四車両異常な・・・・うわあっ!?」
職員「どうした!?報告せよ!!」
「ぞ、ゾンビが!!ゾンビが目の前に・・・!!」

〇狭い裏通り
  ・・・・・・・・・

〇走行する車内
職員「落ち着け、そしてよく見ろ。あのゾンビは死んでる」
「死んでるって・・・ゾンビだから当然では」
職員「そうじゃない、あいつはゾンビとしても既に活動を停止してるんだ。よく見ろ、足をロープで柱に縛り付けてあるだろ」
職員「多分、それで餌を食べに行けずに餓死したんだ・・・探索に行った時にたまに見るんだよ」
職員「他人を傷つけないよう、噛まれた直後に足を縛り付けたんだろうな・・・」
職員「ゾンビと言えど元は人間。憶測ではあるが、飢えた果てに動かなくなるって予想は間違いではないらしい」
「そう、でしたか・・・すいません」
職員「よし、じゃあ気を取り直して待機に戻るぞ」
職員「・・・ま、ようは何もしないんだがね。はははっ」

〇狭い裏通り

〇ビルの屋上

〇武器庫
橘宏美「しっかし、日本国内でよくこれだけ揃えられましたね・・・」
アンナベル羽佐間「アタシの家は祖父の代から軍のお偉いさんとコネクションを持っててね、極秘で回してもらってるのさ」
橘宏美「米軍の偉い人とコネクションって、何者なんですかあなたの家系は・・・」
アンナベル羽佐間「ふふ・・・その昔ちょっと、ね」
橘宏美「・・・あと、なんで日本でこんな物用意する必要があったんです?」
橘宏美「日本は平和なのに、銃なんかあったって、何も・・・」
アンナベル羽佐間「何言ってんだい、日本だって平和じゃないからね?」
アンナベル羽佐間「ほら、ちょっと昔に元総理が散弾でズドンされたろ?」
橘宏美「ああ・・・ネットで見た事あります」
アンナベル羽佐間「一見平和そうに見えても、そういう事も起こりうる。その為のこれさ」
アンナベル羽佐間「国は当てにならないからね、それは坊やもよく知ってるだろう?」

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