ゴリラ・タワー

千田陽斗

4.丸山サクラは気兼ねなくラーメンを食べたい(脚本)

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〇一戸建て
  ここは丸山サクラの家

〇本棚のある部屋
丸山サクラ「この私がかわいいだと? まさか」
丸山サクラ「そんなことより、例のプロジェクトを進めねば」
丸山サクラ「カタカタカタカタカタカタカタ」
丸山サクラ「カタカタカタカタカタカタカタ」
丸山サクラ「2時間は作業したかな それにしても お腹空いたー」
丸山サクラ「大好物のラーメンを食べたいのう」
丸山サクラ「いや待てよ こないだラーメン屋で・・・・・・」

〇ラーメン屋のカウンター
パパラッチ「あ、大学一有名な丸山サクラじゃん」
丸山サクラ「何奴?人がラーメンを食べているところを 勝手に撮るでない!」

〇本棚のある部屋
丸山サクラ「と、勝手に写真を取られた挙げ句 SNSに上げられたことがあった! 二度とラーメン屋には行くまい!」

〇アパートのダイニング
丸山サクラ「よかった 冷蔵庫にはラーメンの材料が ちゃんと入っておる」
丸山サクラ「して!ラーメンの本質とはなにか? それは旨味と油なり! さすが私、IQ200の頭脳は伊達ではない さてダシをとって・・・」
丸山サクラ「できた! そしてやはり旨い!」
丸山サクラ「さて、午後は外回りじゃ とりま格闘クラブに行ってみるか」

〇ボクシングジムのリング
  ここは格闘クラブ
  ゴリラ・タワー争奪杯の種目である
  サイバーバトルの練習で
  連日大賑わいである
丸山サクラ「サ、ササササ(潜入完了、有力な情報があるといいけど)」
山田カテル「あれー、サクラちゃん! サクラちゃんもボクシングとかすんの?」
丸山サクラ「(顔見知りが来たか) 私は見学しに来ただけだよ カテルくん、がんばってね」
山田カテル「えへへ サクラちゃんにそう言われたら ますます頑張っちゃう って、もういない ま、いっか」
才馬ヤブル「くそ!どいつもこいつも なんで俺とチーム組まねえんだよ!」
山田カテル「あれ?ヤブル、まだチーム組めてないの?」
才馬ヤブル「るせえ! 俺の実力に釣り合ったやつが なかなか見つからねえだけだ!」
山田カテル「まあいいや ヤブル せっかくだし練習相手になって くれないか?」
才馬ヤブル「お言葉に甘えて!」
山田カテル「いて!いきなし殴んなよ まずリングに上がれよ!」
才馬ヤブル「よし来いよ!」
才馬ヤブル「お前とはガキのころから殴り合ってきたな! その度に拳を通じて感じてきたぜ お前って人間をよお」
山田カテル「うっせーよ」
才馬ヤブル「こうやって殴り合っててもな 俺ァ、案外お前嫌いじゃねえんだよな!」
山田カテル「そうかい、俺は大嫌いだぜ!」
格闘師範代「両者ダウン! この勝負引き分けだな」
格闘師範代「ところで お前らが見ておいたほうがいい奴が来てる」
山田カテル「え?一体なんだい?」
才馬ヤブル「おもしれー 案内してくれよ」

〇荒れた倉庫
山田カテル「なんだ、この部屋 荒れ放題じゃねえか」
才馬ヤブル「こっから先は強化ガラスで 仕切られているみたいだな? どういうこった?」
格闘師範代「ふふふ おいでなすったぜ」
アレックス「グボォ」
才馬ヤブル「ガラスの向こうにゴリラが来た!」
アレックス「ウホー!」
  ゴリラは強化ガラスの向こうで
  発射される大量の鉄球を殴り返し始めた
  これはゴリラの戦闘訓練なのだそうだ
アレックス「ギャー!」
  なんとゴリラが殴り返した鉄球が
  強化ガラスを割ってしまった
アレックス「・・・・・・・・・」
格闘師範代「あんたパワフルにもほどがあるぜ 今日はここまでだな」
格闘師範代「いまのゴリラはアレックス マスターゴリラの配下にいる ソルジャー型のゴリラだ」
格闘師範代「運が悪けりゃ争奪杯で あのアレックスと戦う羽目になるぜ ふたりとも覚悟はしといた方がいい」
  ソルジャー型ゴリラ
  アレックスのパワーを目の当たりにした
  二人はますます特訓にせいを出した

〇スポーツクラブ
丸山サクラ「ソルジャー型ゴリラのアレックスか あれもまた あの人の研究が生み出した代物? 今日は特ダネをGETできてお得だね」
丸山サクラ「さて、お腹も空いたことだし ラーメンの材料でも買って帰るか」
丸山サクラ「ラーメン♪ラーメン♪」
  つづく

次のエピソード:5.争奪杯本格的に始まる

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