武装編パート3(脚本)
〇地下駐車場
職員「どうも、また会いましたね」
橘宏美「はは、お陰様で・・・」
柳生花凛「でも、あたし達だけで行くの?」
アンナベル羽佐間「ああ、重要なミッションだけど、同時に極秘ミッションでもあるからね。信用できる人間だけがいい」
橘宏美「・・・つまり俺達は、アンナベルさん的には信用できる人間、と」
アンナベル羽佐間「そういう事、さあ行くよ!!」
〇大学病院
〇走行する車内
アンナベル羽佐間(車が足りてよかったね、青野先生・・・)
アンナベル羽佐間(医者の誇りを大事にしてるあんただからね、そら救急車に人殺しの道具を運ばせたくはないだろう)
柳生花凛「えへへっ、またオニーサンと一緒♪ あたし、運命感じちゃうな〜」
橘宏美「運命って・・・いや、たまたま生き残った中で知り合いだっただけじゃ・・・」
柳生花凛「もうっ♡照れなくていいのにっ」
柳生花凛「それとも・・・オニーサンはリードしてもらうと感じるタイプなのかしら?」
橘宏美「・・・・・・ッ」
橘宏美(い、いかんいかん・・・!!また夢の内容が)
柳生摩耶「こら花梨ちゃん!!あまり宏美くんを困らせちゃダメよ」
橘宏美「ま、摩耶さ・・・」
橘宏美「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!!」
アンナベル羽佐間「あっはっは、騒がしいねぇ」
柳生摩耶「ごめんなさい羽佐間さん、騒がしくしてしまって・・・」
アンナベル羽佐間「いいよいいよぉ、お通夜状態よりはずっといいさね」
柳生摩耶「ごめんなさい・・・あの子、宏美くんとやけに距離が近いというか、探索から帰ってきてからあんな調子で」
柳生摩耶「母親として言って聞かせないと・・・」
アンナベル羽佐間「・・・・・本当に、母親としてかい?」
柳生摩耶「えっ・・・」
アンナベル羽佐間「いや、ただの独り言だよ、気にせんでくれ」
アンナベル羽佐間「──おっ、見えてきた見えてきた」
〇狭い裏通り
橘宏美「ここが目的地・・・」
橘宏美「というか、いつも通勤電車が通る場所に、こんな所があったなんてな・・・」
柳生花凛「私も・・・通学電車で通るけど、気づかなかったな」
柳生摩耶「なんだろう・・・小さい頃、おばあちゃんが見てたドラマを思い出すわ」
アンナベル羽佐間「昭和の残り香ってやつさね、地方だからまだこういう所もあるのさ」
アンナベル羽佐間「ここから先は車じゃ通れないからね、すまんが運転手さん達はここで待っててくれよ」
アンナベル羽佐間「・・・安全が確保できたら連絡するからね、一緒に”ブツ”を運び出してくれ」
職員「はい、わかりました」
アンナベル羽佐間「よし、それじゃアタシについておいで」
〇ビルの裏
柳生摩耶「ず、随分と奥に行くんですね・・・」
橘宏美(・・・まるで、何から隠れているようだな)
アンナベル羽佐間「ほら、ついたよ」
BAR・鬼灯
柳生花凛「ここが本店かぁ〜」
橘宏美「・・・今更ですけど、本当にここに強くなれる手段があるんですか?」
アンナベル羽佐間「まあまあ、おばちゃんを信じなさいって」
アンナベル羽佐間「さ、入って入って!!」
〇シックなバー
アンナベル羽佐間「ようこそ、バー鬼灯一号店へ!!」
柳生花凛「わぁ〜!!こういう雰囲気のお店って初めて!!」
橘宏美「そりゃあ花梨ちゃんは未成年なワケだし・・・」
柳生花凛「じゃあオニーサンは行った事あるの?」
橘宏美「・・・・・あると思うか?」
柳生摩耶「私は、大学時代に一度だけ・・・」
橘宏美(流石は元お嬢様・・・)
橘宏美「・・・で、勿論ですがこのお酒がその強くなる手段ってワケじゃないんですよね?」
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