ゴリラ・タワー

千田陽斗

2.結成!Vギークス(脚本)

ゴリラ・タワー

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〇公園のベンチ
  そして昼下がり
  カテルとキクオは
  ゴリラ・タワー争奪杯について語り合った
名取キクオ「ところでさ、 ゴリラ・タワー争奪杯について どれだけ知ってる?」
山田カテル「んー 分かんない」
名取キクオ「それじゃ、100万取れるかどうかもあやしいなー」
才馬ヤブル「よー。おめーら、何話してんのかと 思いきや、 ゴリラ・タワー争奪杯についてのお話か」
山田カテル「出たな。いけ好かないやつランキングで 連続チャンピオンの才馬ヤブル」
名取キクオ「確かに、僕らは ゴリラ・タワー争奪杯について 談義しあっていたけど何か?」
才馬ヤブル「無知すぎて自分の無知も自覚できない おめーらに教えてやる ゴリラ・タワー争奪杯は」
才馬ヤブル「・レース&ダッシュ ・パズル&ラビリンス ・サイバーバトル  の3種目で構成されていて 2人1組で出場することなる」
名取キクオ「教えてくれてありがとう」
山田カテル「こ、こんなやつに感謝なんか 恩着せがましいやつだ」
才馬ヤブル「フッ 俺は嫌われ者だが、頭もいいし喧嘩も強い そしてカテル、お前は頭はイマイチたが 喧嘩は俺についで強い 分かるか?」
山田カテル「は?」
才馬ヤブル「カテル、俺と組まないか? この際因縁はなしだ 俺とお前が組めば町一番のパワーチームだ 賞金は山分けだがいいな?」
山田カテル「やーだよ チームってのは信頼してるやつと組むもんだ お前、高校のころ俺と喧嘩したとき もう一人のやつと俺をハメたろ」
山田カテル「そんな卑怯者とチームを組むのは 御免被るね!」
才馬ヤブル「フッ お前、もう少し大人になってると 思ったがな」

〇立ち食い蕎麦屋の店内
山田カテル「キクオ、なんやかんやで 夜まで付き合わせちまったな」
名取キクオ「だいじょーぶー それにぼく、ここのたぬき蕎麦好きだし ところで話って何」
店員「おまちー」
名取キクオ「わーい いただきます」
山田カテル「話ってのは ゴリラ・タワー争奪杯のことなんだが」
山田カテル「キクオ、俺とチーム組まない?」
名取キクオ「え?どゆこと?」
山田カテル「だからさ 俺とキクオの二人でチーム組んで ゴリラ・タワー争奪杯に出ようって話 チーム名も決めてる Vギークス、どう?」
名取キクオ「ええ〜 ぼくなんか体力ないし無理だよ 優勝狙うなら、ヤブル君と組んだほうが」
山田カテル「キクオ ゴリラ・タワー争奪杯の内容聞いたよね パズルとかサイバーとか これは体力だけじゃ無理 キクオの頭脳が必要なんよ」
名取キクオ「ちょっと考えさせて」
名取キクオ「分かった ぼくカテルと一緒に出るよ チーム名はダサいけど、この際やけくそだ」
山田カテル「おー!ありがとう キクオがんばろうな」
名取キクオ「いじめられっ子だったぼくを 助けてくれたのはカテルだった 今度はぼくが助けなきゃ」
山田カテル「俺の名前はカテル! どんなときだって勝てる! だからどんな勝負も負けないんよ」
名取キクオ「その調子、その調子」

〇東京全景
  そしてゴリラ・タワー争奪杯の本番は
  一刻一刻と近づいていった

次のエピソード:3.薄幸の女クラゲ

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