エピソード1 腐女子ご主人さまの楽しみ方(脚本)
〇女の子の一人部屋
ご主人「私には飼っている2匹のペットがいる 一目惚れして飼った2匹が可愛くて 仕方ないの」
ご主人「じゃじゃーん! 最近の私の日課は 擬人化して 2匹の物語を作ること!」
ご主人「きっと2匹を擬人化したら きっと・・・ 最高なイケメンになると思ってる!」
ご主人「えっと・・・まずは擬人化からよね? 虎丸はたぶん・・・こんな感じかな? 絶対にメスにおっかけまわされてそうね(笑)」
虎丸「だから、ベタベタ触るなよ 俺はメス嫌いなんだよ 散歩? ・・・それは・・・お前らから 逃げ回ってるだけだからな」
ご主人「・・・ありえそうだわ・・・ ラグドールって しっぽを高くあげて歩いてるから 色気とツンデレよね」
ご主人「丸男は・・・そうね・・・ ロングチワワだから 走り回ってるイメージだから・・・」
丸男「僕の好きなのはチューる! あとは散歩! 女の子大好きだよ ご主人も大好きだし 虎丸?ぅーん、どうだろう」
ご主人「丸男はこんな感じかなぁ 普段からあの2匹は仲悪くて いつも喧嘩してるからなぁ💦 昨日の夜も吠えてたりしてたしなぁ」
ご主人「きっと・・・チューるの取り合いで こうなってるはず!! よぉし! 今のうちに書いちゃおう!」
〇女の子の一人部屋
丸男「だって~虎丸がいらないって 顔してたから食べただけじゃないか・・・ 僕、別に食べたかったわけじゃないし」
虎丸「だから! お前が俺のチューるを食べたから 俺が腹減ってるんだろう?」
丸男「え~僕のせい? じゃあ、なんで・・・ 僕の餌箱にチューるが入ってるわけ? ご主人、同じ量のはずだよ」
虎丸「・・・それは・・・俺は知らん・・・ 主人に聞いてみたらいいだろ? いつもみたいに可愛く「ワン」って 鳴けばすむ話だろ」
丸男「可愛く言ってないってばぁ~ じゃあ、虎丸もいつもみたいに スリスリして「ニャア」って聞いてよ!」
虎丸「俺はスリスリなんかしてない!! あーでもしないとなぁ・・・」
虎丸「『ほんとはあんなの恥ずかしくて 仕方なくて・・・なんて・・・言えないだろう』」
虎丸「と、とにかく俺は食べてないからな お前がチューる!チューる!ばっかり はしゃぐから主人が入れたんだろ?」
丸男「僕、そんなにチューる!言ってないよ そりゃあ美味しいけどさ! あれ食べたら病みつきになるの 虎丸も知ってるだろ」
虎丸「お、俺はご主人がいつも 買ってきてるから 出されてるだけで 好きで食べてるわけじゃないからな」
丸男「えー!いつも美味しそうに ペロペロ舐めてるくせに ご主人のせいにするんだぁ」
虎丸「おれは・・・チューるより・・・ 金のゴチ缶のほうが好きなんだよ べ、べつにチューるが好きで 舐めてるわけじゃあ・・・」
丸男「・・・へんなの・・・ 俺だったら毎日でも食べたいし ご主人が喜んでくれるから しっぽ、こんなにブンブン振ってるのになぁ」
虎丸「『お前が美味しそうに食べてるから 関節・・・キスしたくなったから 食べてみたくなった・・・なんて・・・』」
丸男「・・・どうしたの?・・・ なんか・・・気持ち悪いなぁ・・・」
虎丸「あっ・・・そ、そうだ! さ、散歩行ってくるかなぁ・・・」
丸男「散歩嫌いじゃなかったけ? いつも行きたくないって リビングで寝てるくせに~」
虎丸「最近、チューるばかり食べすぎて 太ってきたんだよ また、散歩行くと メス共がついてくるけどな」
丸男「ほんとにメス嫌いだよね 僕なら喜んで、すぐに交尾したく なっちゃうけどさ~」
虎丸「こ、交尾って・・・ 万年発情期か、お前は・・・」
丸男「だって、子供作りたいじゃん? それが僕たちの本能じゃん メス犬ちゃん可愛いしさぁ」
虎丸「お、お前は・・・ 犬と猫を一緒にするな! この万年発情期バカ!」
丸男「え? 猫って違うの? 猫って発情期とかないわけ?」
虎丸「は、発情期は・・・ある・・・ けど! 犬と違ってめんどくさいんだよ」
丸男「えーめんどくさいってなんでー?」
虎丸「う、うるさい!ワンワン吠えるな! と、とりあえず 俺は散歩行ってくるから」
丸男「『めんどくさいってなんでだろ? あんなに気持ちいいのに・・・ あれ?なんで僕・・・しっぽ振ってるんだろ』」
〇女の子の一人部屋
ご主人「うふふ・・・ふふ・・・ いい感じじゃない? じゃあ次の展開は・・・ こうしようかなぁ・・・」
ご主人「こ、これよ!! 私の求めてる擬人化は!! よし、こうなったら・・・」
〇見晴らしのいい公園
ご主人「今日は天気が良いから 久しぶりに公園にやってきた 丸男は 苦手なトリミングに預けてきたけど」
ご主人「それにしても、この公園って たくさん猫がいるのねぇ」
ご主人「さあて、今回の展開は・・・?」
虎丸「さあて・・・ めんどくさいが散歩行ってくるかなぁ またアイツらいるんだろうなぁ」
メス猫A「あ!虎丸! こんなところにいたんだ! 探してたのよ、ずっと!」
虎丸「『ゲッ・・・またあいつかよ』 よぉ、また会ったな 偶然じゃないか」
メス猫A「偶然じゃないわよ! 私、ずっと待ってたんだからね 今日ネズミ探しに行くって行ってたじゃない」
虎丸「ごめん・・・用事があってさ・・・ 出かけなきゃいけなくてさ」
メス猫A「また逃げる気でしょ! いつもそうやって はぐらかしてばかりなんだから」
メス猫B「あー!虎丸さん、みっけたぁ」
虎丸「「ゲッ・・・あいつまでいたのかよ」 ひ、久しぶりだな まさかこんなところであうとは・・・」
メス猫B(え?なに言ってんの? この前、一緒にチョウチョ追いかけるって ゆってたよぉ)
メス猫A「なによ、あんた!! 虎丸は私と約束してたのよ 勝手に虎丸取らないでよ この泥棒猫!」
メス猫B「私のほうが先に約束してたの! あなたこそ虎丸さん、取らないでよ!」
虎丸「『やべぇな・・・これは・・・』 お、俺・・・ちょっと飼い主から 呼ばれてるから先に行くわ」
ご主人「なんて・・・展開になってたりして・・・(笑)」
メス猫A「あの~すみません このあたりに白いラグドール 見かけませんでした?」
ご主人「白いラグドール? いや、さっきまでいたんだけど・・・」
メス猫A「そうですか・・・ ったく! また逃げられた・・・」
ご主人(ラグドールって・・・まさか・・・ 虎丸のこと? あんな美人ほっといて 何してんのかしら)
メス猫B「あの~ この近くに白い猫いませんでしたか?」
ご主人「し、白い猫? さっき見かけたけど・・・どこにいるかは・・・」
メス猫B「そうですか・・・ また・・・逃げられちゃった・・・」
ご主人(白い猫って・・・やっぱり・・・虎丸よね? ってか!泣いてなかった?あの子?)
メス猫C「あの~すみませんが こちらに若い白猫さんが来ませんでしたか?」
ご主人「若い白猫ですか・・・? あの~さっき近くにいたんですけどね・・・」
メス猫C「そうですか・・・ 見かけたら、ずっと待ってると 伝えておいてください」
ご主人(と、虎丸~! あんな年上にまで手を出してたとは・・・ 散歩嫌った理由はこれ?)
虎丸「ただいま~ご主人 久しぶりに散歩したら疲れたよ」
ご主人「・・・・・・・・・」
虎丸「あれ?ご主人・・・なにか怒ってる??」
ご主人「虎丸~ スリスリしてくるのはいいんだけど 何匹のメスちゃんに声かけてんのよ」
虎丸「お、俺から声かけたんじゃないって。 アイツらが勝手に言いよってきただけだよ」
ご主人「また、その美しいしっぽを上にたちあげて 色気巻いてきたんでしょ!」
虎丸「俺は何もしてないって・・・」
虎丸(『ご主人が人間じゃなくて メス猫だったらなぁ・・・ ・・・すぐにでも・・・』)
虎丸(『お、俺はなんて考えを・・・ と、とにかく・・・ れ、冷静になれ・・・俺!』)
ご主人「ちょ、ちょっと!虎丸! またどこに行くの~ ちゃんと帰ってこないと チューるあげないからね」
ご主人「なんて~虎丸ならありえそうだわ(笑) あっ、もうこんな時間! 丸男、迎えに行かなきゃだった~」
猫は犬に比べて性質が複雑だったりするから、人間に例えやすいかもしれませんね。オス猫って本当に独特な雰囲気をもっている子が多いから、ご主人さまの妄想に共感できます。
虎丸と丸男の会話で異常なまでに連呼されるチューるとか、メス猫の「この泥棒猫」発言とか、腐女子のご主人がノリノリで書いている様子が目に浮かぶようでした。「ご主人大好き」というセリフを忘れずに入れてくるあたり、さすがに抜かりないですね。