オヤコドン・オブ・ザ・デッド

情無合成獣スフィアマザコンザウルス

武装編パート2(脚本)

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〇病室
「10時になりました、電力の供給を開始します」
橘宏美(よし、今のうちにスマホ充電しとくかな・・・)
橘宏美「探索で手に入れたこのエナドリ、今日飲んじゃおっかなーなんて・・・」
柳生花梨「オニーサン、ちょっとー」
橘宏美(花梨ちゃん?なんの用だろ・・・)
橘宏美「あ、いいよ入って」
柳生花凛「おはよーオニーサン!昨日はよく眠れた?」
柳生花凛「・・・それとも、あたしの事考えて眠れなかったりして♪」
橘宏美「あのね、人を発情期の猿みたいに・・・!!」
橘宏美「・・・・・・」
橘宏美「・・・・・・・・・」
橘宏美(くそっ・・・昨日の夢の事、どうしても意識しちゃうな・・・)
柳生花凛「・・・? どうかしたの?オニーサン」
橘宏美「・・・いや、なんでもない」
柳生花凛「そう、まあいいや」
柳生花凛「アンナベルおば様が、あたしとママとオニーサンに用があるから呼んでこいって」
橘宏美「アンナベルさんが・・・?」

〇廃工場
  ─────城南病院・旧倉庫。
  昭和期に使われていた古い倉庫で、老朽化のため新倉庫に取って代わられた。が、市から解体資金が出ず、今まで放置されていた。
  そして今────ここは、あの変り者のクラブのママ・アンナベル羽佐間が勝手に改装し、彼女の自室として勝手に使われていた。
  入り口に立てかけてある、どこかから拾ってきた板を使った看板にはこう書いてあった。
  BAR・鬼灯 城南大病院出張店
橘宏美「出張店って、こんな状況でまで商売するつもりか・・・?」
柳生花凛「ううん、今は売るほどお酒持って来れてないから無理だって」
橘宏美「今は・・・って事はつまり?」
柳生花凛「売れるだけ揃ったら商売するだって」
橘宏美「・・・・なんて婆ちゃんだッ!!!」
柳生摩耶「二人が呼ばれるのはなんとなく解るんだけど・・・私にはなんの用なんでしょう?」
柳生花凛「行けば解るよ。じゃ、おじゃましまーす」

〇職人の作業場
アンナベル羽佐間「よく来たねぇ3人とも、待っていたよ」
柳生花凛「やっほーおば様!頼んでたやつ出来てる?」
アンナベル羽佐間「勿論!はいどうぞ」
アンナベル羽佐間「名付けてインフェルノ試作二号。一号にあった問題点を改善して、カードリッジ内の燃料が尽きるまでは何度でも撃てるようにしたよ」
アンナベル羽佐間「連続発射は燃料カードリッジ一つにつき10分まで可能、ご要望にあった炎を”絞る”機能もつけといた」
アンナベル羽佐間「あ、これ燃料カードリッジね」
柳生花凛「すごい・・・ありがとうおば様!!」
橘宏美「日本でよくこんなトンデモ兵器を・・・・一体何者なんですか貴女は」
アンナベル羽佐間「ふふ、昔ちょっとねぇ・・・」
橘宏美「ちょっとって・・・」
柳生花凛「まあまあ、いいじゃないの細かいことは!!」
アンナベル羽佐間「その通り!!」
柳生摩耶「・・・・・・」
アンナベル羽佐間「・・・ママさんの言いたいことはわかるよ」
アンナベル羽佐間「でも今は非常事態、堪えてちょうだいな」
柳生摩耶「・・・はい」
アンナベル羽佐間「・・・・で、早速だけど本題に入らせてもらうよ」
アンナベル羽佐間「皆薄々感づいてるとは思うけど、この病院を支える色々なモノの供給が危うくなってきている」
アンナベル羽佐間「インフラや食料がね」
柳生摩耶「・・・そういえば、この所停電が多いですものね」
アンナベル羽佐間「今は病院の自家発電システムも動かしてなんとかなってるけど、それすらも危うい」
アンナベル羽佐間「食料に関しても、探索の結果出た犠牲者と比べて考えると、このままじゃ持たない」
アンナベル羽佐間「そしてゆくゆくは・・・物資を奪い合って殺し合いになる」
橘宏美「・・・・お金が使えなくなる、って事はこういう事ですか」
アンナベル羽佐間「そう、でもアタシ達もこのまま何もしないワケじゃない」
橘宏美「何か食料と電気を手に入れる宛でも?」
アンナベル羽佐間「もちろん、これを見て頂戴」

〇港の倉庫

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