バジャ・ブラックメールとの数奇な出逢い(脚本)
〇砂漠の滑走路
アウレリャーノ「ああ、やってられねえ いつまで輸送機を待てばいいんだ」
アウレリャーノ「前線で酒とタバコが切れちまったら、あと切れるものは尻の穴ぐらいしかねえよ」
バジャ・ブラックメール「下品な物言いね」
アウレリャーノ「どわーっ! だれだ、どっから湧いてきやがった!」
バジャ・ブラックメール「こんばんは ただの美女よ。悪い?」
アウレリャーノ「・・・このあたりに住んでいるのか?」
バジャ・ブラックメール「ええ それ以外なにか? 地面から這い出てきたとでも?」
アウレリャーノ「なんて生意気な口ぶりだよ、このアマ」
バジャ・ブラックメール「あら、乱暴する気? 困ってしまうわ。かよわい『アマ』だから」
バジャ・ブラックメール「きっとこの細い身体を筋骨隆々な腕で押さえつけるのね」
バジャ・ブラックメール「そして、この白い首筋に噛みついて言うんだわ」
バジャ・ブラックメール「「男はみんなケダモノなんだよ」って」
バジャ・ブラックメール「きゃーっ たすけてーっ」
アウレリャーノ「・・・そんなことしねえよ おれは誉れ高い正規軍だぞ」
アウレリャーノ「なかなか口の回る女だな おもしろい 気に入った」
バジャ・ブラックメール「・・・なんだか余裕ぶってらっしゃるようだけど、ひとついいかしら?」
アウレリャーノ「なんだよ?」
アウレリャーノ「な・・・なぜおれの腕を抱くんだ!?!?」
バジャ・ブラックメール「軍人様、すっごく素敵です・・・ あなたにならどんなことをされても・・・」
アウレリャーノ「な、な、な、なにを・・・」
バジャ・ブラックメール「・・・ふ」
バジャ・ブラックメール「あははははっ! すっごく魅力的な反応ねっ!」
バジャ・ブラックメール「こういうのを「うぶ」って言うのね 傑作だわ 天然記念物だわ」
アウレリャーノ「て・・・てめえ! こっちには銃があるんだぞ!」
バジャ・ブラックメール「あら、こわい。小娘にちょっとからかわれただけで武力行使するのね」
バジャ・ブラックメール「たしかに『誉れ高い』わ」
アウレリャーノ「このガキ・・・! ただじゃ済まさねえぞ!」
バジャ・ブラックメール「こう見えても成人してるわよ」
バジャ・ブラックメール「それにあなた・・・わたしの美貌と肢体に夢中なようだけど?」
アウレリャーノ「い・・・言いがかりだ! 思い上がった性悪女め」
バジャ・ブラックメール「・・・あら、いけないわ」
アウレリャーノ「なんだよ」
バジャ・ブラックメール「スカートが破れて、下着が見えてしまっているわ」
アウレリャーノ「なっ・・・ど、どこに?」
バジャ・ブラックメール「興味がおありかしら?」
アウレリャーノ「あっ・・・いや、ない! 断じてないぞ!」
バジャ・ブラックメール「特別に、見せてあげましょうか」
アウレリャーノ「な、な、なんだとお・・・」
バジャ・ブラックメール「わたし本当は、あなたのことが気になって声をかけたんですよ?」
バジャ・ブラックメール「そうしたら思った通りのピュアな人で、すごくときめきました」
バジャ・ブラックメール「よろしければ・・・スカートのほつれを直していただけるかしら?」
バジャ・ブラックメール「そのときなにが見えたとしても、気にしないでくださいね?」
アウレリャーノ「(さ、誘っているのか。そうなんだな)」
アウレリャーノ「(・・・ごくり)」
アウレリャーノ「(変な女だが・・・見た目はかなりいい)」
アウレリャーノ「(なにより、女性経験が皆無なおれにとっては絶好の機会・・・)」
アウレリャーノ「さ・・・さわるぞ」
バジャ・ブラックメール「ええ。来てください♫」
カチッ
アウレリャーノ「・・・ン?」
・・・敵国の新型兵器の情報だ
それは女の形をして、罠にはめるらしい
通称「ハニートラップ」だ 気をつけろ
武運を祈る
こんなステキな罠なら、多くの人が被害に遭いそうですねw 設定とキャラクタービジュアルがマッチしていて、とても魅力的ですね
ブラックメールという名前が気になっていたらそういうことですか。トラップにやられるんじゃなくて実質的には「自爆」ですよね。このハニートラップが普及したら地球から男の人がいなくなるんじゃないだろうか。しまいにゃ仕掛けた側も開発者自身も引っかかったりして。
やられましたね! なんだかんだ男の性が見え隠れして、何か痛々しい感じです。ハニートラップにハマりやすい男性は、きっとウブなのでしょうね。