宇宙人な女3

ててろ

エピソード1(脚本)

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〇学校の屋上
  宇宙人な女3 漫才・・・
「はいどうもー、キャット&アイリーンでーす」
キャット「自己紹介します、私がキャットで相方がアイリーンという名前でやらさせていただいでますけども」
キャット「名前だけでも覚えていただけれれば嬉しいですえぇえぇえぇ」
アイリーン「確かにねぇ私たち皆様からBe quiet!Be quiet!言われております」
キャット「言われてねえわ。漫才師が静かにしろ!って言われたら漫才師として終わりじゃないか」
キャット「急にBe quiet!なんて言われてら海外の人もビックリしちゃうわ」
アイリーン「バーに行ってみたいよぉおおぉおおおお」
キャット「急だねぇ」
アイリーン「行きつけのバーとかあるひとっておしゃれじゃない?」
キャット「行きつけのバーなんて言えたらおしゃれだね」
キャット「でも私たち女子高生だよ?バーなんていけないよ」
アイリーン「恥かかないようにさ、ここでバーの練習したい!」
キャット「練習はいいけど、私も行ったことないけど大丈夫そ?」
アイリーン「大丈夫、キャットはおしゃれだから勘で行けると思う!」
キャット「嬉しい、私頑張っちゃう。じゃあ私マスターやるからアイリーンお客さんやってー」
アイリーン(7部丈みたいな中途半端な人生)
キャット「え?それ私の事?あ、どうやら彼女なりのショートコントの入り方みたいですねえぇえぇえぇ」
アイリーン「自動ドアウィーン」
キャット「違うよ」
アイリーン「え、違った?」
キャット「多分ね、バーに自動ドアは無いと思うんよ。自動ドアってなんかおしゃれじゃないじゃん」
アイリーン「なるほど、自動ドア無しバージョンね、わかった」
アイリーン「(田舎には自動ドア無いから田舎の人にとっての対応だね)」
キャット「違うよ、いや逆に田舎の方が自動ドアあると思う。イオンとか多いし」
アイリーン「うぃーマスタぁやってる?」
  (千鳥足でドアを開ける表現をしてマイクスタンドに近づく)
キャット「(まぁ、迷惑な泥酔客だけど間違っちゃいないか)いらっしゃいませぇ」
アイリーン「とりあえずワンカップ頂戴!」
キャット「違うなぁ、薄々勘づいていたけど違うなぁ、オシャレなバーに日本酒とか置いてないしワンカップ絶対無いんだよなぁ」
キャット「たぶんこういう人って大阪新世界に居そうだし、お金持ってなさそうだから入れないよ」
アイリーン「違うかぁ、うちのおとんなんかお酒の事をワンカップっていうし、おつまみの事をするめっていう意味だと思っているけどなぁ」
キャット「苦労してんだね、親孝行しなさいよ?」
アイリーン「んーわかんないなぁ、手本見せてほしい」
キャット「手本?うちが客であなたがマスターするってことでいい?」
アイリーン「やかましいわ!」
キャット「やかましくねえだろ!」
  アイリーンがシェイカーを混ぜているふりをする
キャット「あら?もう始まっているみたいですね、入ってみましょう」
アイリーン「いらっしゃいませ、ご予約の方でしょうか?」
キャット「ボケたんだけどスルーされたんだけどえぇえぇ。それはいいとして、予約制なんですか?」
アイリーン「ええ、当店予約制で一見さま以外お断りしております」
キャット「予約制で一見様以外お断りしていたら、誰も入店出来ないじゃないですか」
アイリーン「そうなんですよ、開業して20年間ひとっこ一人入店できた人はいません」
キャット「まてまてまて」
アイリーン「ん?」
キャット「その設定だと後々苦しいぞ。別のお店にして」
アイリーン「仰せのままに」
キャット「やかましいわ、最後だぞ」
アイリーン「おきゃくさんかい?、お好きなお席へどうぞ(腰を低くしてしゃがれた声で)」
キャット「・・・・ちょっと怪しいけど今度はちゃんとしているな。おじいちゃんがマスターなのかい?」
アイリーン「失礼な。あたしゃおばあちゃんだよ」
キャット「(お、おばあちゃん?スナックと勘違いしているのか?)まあいいや、マスターおすすめちょうだい」
アイリーン「はいよー」
キャット「やっぱベテランだけあって、様になってるなぁちゃんとしてんじゃん」
アイリーン「はいどうぞ」
キャット「それではいただきます。・・・うまい!これはなんていうお酒なんですか?」
アイリーン「うまい棒を粉末ソーダで割りました」
キャット「へぇ、うまい棒使ってるから美味しいのか―」
キャット「・・・ってよくみたらバーじゃなくて駄菓子屋のババアじゃねぇえか、ってそんな間違いあるか」
アイリーン「それから200年後地球は猿に侵略され、人間が猿のペットとして逆転する世界となった」
キャット「え?ちょ・・・待って、どこ行くの?」
キャット「まさかのSFオチ?終わりでーす。どうもありがとうございましたー」

コメント

  • セリフの合間にお客さんの反応が丁寧にインサートされるので、つられて一緒に笑ってしまいました。ラストの唐突な「猿の惑星」オチで引っ込んだのは宇宙人ぽくてちょっとゾワっとしますね。

  • アイリーン、ツッコミどころ満載でおもしろかったです😂
    おしゃれなバーにワンカップは無いだろって言うのは
    バーに行ったことのない私も瞬時に思いました😂

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