夏祭りの日(脚本)
〇お祭り会場
朝見 純(葉月くん、怒ってるかな)
朝見 純(怒ってるよなあ)
朝見 純(いつもわたしにだけ怒ってるし)
葉月 直哉「・・・朝見先輩」
朝見 純「ごめんごめん 待たせたね!」
葉月 直哉「5分8秒の遅刻です」
朝見 純「朝見先輩が来るのが待ち遠しかったんだね」
葉月 直哉「ち、違います!」
葉月 直哉「待ち合わせ時間も守れないなんて 相変わらずいい加減ですね」
葉月 直哉「・・・あっ」
葉月 直哉「なかなか来ないから心配したとかでは ありませんからね!?」
朝見 純「わかってるって」
朝見 純「でも、みんなはまだ来てないんだね」
葉月 直哉「みんな?」
朝見 純「部のみんなで夏祭りに行こうって 誘ったのは葉月くんだろ?」
葉月 直哉「みんなで、なんて ぼくは言ってませんが」
朝見 純「えっ」
葉月 直哉「まずたこ焼きでも買いましょうか」
朝見 純「あ、あのさ」
葉月 直哉「なんですか?」
朝見 純「・・・やっぱいいや」
葉月 直哉「変な人ですね」
葉月 直哉「買ってきます ここで待っててください」
朝見 純「う、うん」
葉月 直哉「絶対にここから動かないでくださいよ」
朝見 純「いいから早く買ってきなよ」
朝見 純「それとも、先輩と離れがたいのかな?」
葉月 直哉「そ、そんなわけないでしょう!」
朝見 純「わかってるよ」
葉月 直哉「まったく 人の気も知らないで・・・」
朝見 純(なんでわたしだけ誘ったんだろ)
朝見 純(葉月くんはわたしのこと 嫌ってるはずなのに)
朝見 純(去年、合宿で肝試ししたときも)
朝見 純(わたしとだけはペアになりたくないって ずっと言ってたのに)
ナンパ男「キミ、ひとり?」
朝見 純「え?」
葉月 直哉「先輩、買ってきましたよ・・・」
朝見 純「しつこいな! ひとりじゃないって言ってるだろ!」
葉月 直哉「朝見さん!」
葉月 直哉「お待たせしました 行きましょう」
朝見 純「え、うん・・・?」
朝見 純「ありがとう 助かったよ」
朝見 純「ま、葉月くんが来なくても 自分でなんとかしたけど」
葉月 直哉「・・・・・・」
朝見 純「葉月くん、怒ってる?」
葉月 直哉「いえ」
朝見 純「怒ってるじゃん」
朝見 純「遅刻したのは悪かったよ」
葉月 直哉「・・・食べましょうか」
朝見 純「そ、そうだね」
葉月 直哉「先輩のはこっちです」
葉月 直哉「マヨネーズ、嫌いでしょう」
朝見 純「よく知ってるね?」
葉月 直哉「見てればわかりますよ」
朝見 純「そうなんだ」
葉月 直哉「・・・今日 どうして遅れたんですか」
朝見 純(やっぱ怒ってる)
朝見 純「夏祭りに行くって姉に言ったら 浴衣を着せようとしてきてね」
葉月 直哉「・・・浴衣」
朝見 純「けど着てこなくてよかったよ」
葉月 直哉「どうしてですか」
朝見 純「デートみたいになっちゃうからね」
葉月 直哉「みたい・・・って」
葉月 直哉「ぼくはそのつもりで・・・!」
朝見 純「おー、始まったね!」
葉月 直哉「綺麗ですね」
葉月 直哉「・・・花火」
朝見 純「そうだね」
葉月 直哉「来年は」
朝見 純「ん?」
葉月 直哉「着てくださいね」
葉月 直哉「・・・浴衣」
朝見 純「来年、わたしは卒業してるよ?」
葉月 直哉「学校が違くたって 一緒に出かけてもいいでしょう!?」
朝見 純「別にいいけど」
朝見 純「なんでまた怒ってるの?」
葉月 直哉「怒ってないです!」
葉月 直哉「ああもう、行きますよ!」
朝見 純「手、繋がなくてもいいよ?」
葉月 直哉「嫌ならそう言ってください」
朝見 純「きみは嫌じゃないの?」
葉月 直哉「・・・朝見さんはどうなんですか」
朝見 純「嫌ではないけど・・・」
葉月 直哉「なら・・・いいです」
朝見 純(嫌われてはないってことかな)
朝見 純(先輩として好かれること 諦めなくてもいいかも?)
朝見 純(よーし、頑張るぞ!)
来年っ!
来年もイチャイチャしてくださ〜〜い!!
そして浴衣で!!!!!
キュンキュンきゅんキュンキュンキュンキュンキューン!!!!!!!!!!!!!!!!💖😍💖
こーいうツンデレやばい好きです💖✨
うんうん!!来年もいこうねぇー!!!!花火見ようねぇー!!!!!!!ってなりました!!!!!!!
めっちゃツンデレな後輩に対し、男勝りで鈍感そうな先輩との掛け合いがとても良かったです😆でも何気に来年の約束とりつけちゃうとか……🤭来年は恋人同士で花火が見られますように✨