宇宙人兄妹、AlienTuberになるってよ(脚本)
〇高級マンションの一室
ノア「さぁ始まりました! ノアとノルディの 【困らしてみた】シリーズ!」
ノルディ「なんか始まったな」
ノア「はじめましての方ははじめまして! 妹のノアです!」
ノルディ「おい」
ノア「はいお兄ちゃん!」
ノルディ「は?」
ノア「お兄ちゃん!!」
ノルディ「あ、兄のノルディです!?」
ノア「はいじゃあ今回もやっていきましょー!」
ノルディ「えっとだな・・・・・・」
ノア「今回の舞台は どこかと言いますと・・・・・・」
ノルディ「話聞けって!」
ノア「うわ何!? 急に大声出さないでよ!」
ノルディ「お前にだけは言われたくない・・・・・・」
ノルディ「あのさぁ まず聞きたいんだけど」
ノア「ん?」
ノルディ「何でカメラ回してんの?」
ノルディ「後、その変なタイトルコールは何なんだよ」
ノア「お兄ちゃん知らないの? 【YouTuber】っていうやつ」
ノルディ「それはなんとなく知ってるけど・・・・・・」
ノルディ「あれだろ? 地球人の職業みたいなやつ?」
ノア「そう!」
ノア「最近ね 私たち【エイリアン族】にもそれと同じような試みをしようとしているの!」
ノルディ「へー・・・・・・」
ノア「その名も【AlienTuber】!!」
ノルディ(絶妙にダサいな)
ノア「それでね! YouTuberっていうのはよく街中とかいくの!」
ノルディ「うん」
ノア「んでね! 実際に私も同じようなことをしたの!」
ノルディ「へー ウチの近く?」
ノア「渋谷」
ノルディ「あぁ渋谷かぁ・・・・・・」
ノルディ「渋谷!? 地球じゃねぇか!」
ノア「そだよー」
ノルディ「いや軽く言ってるけど・・・・・・ 許可ないと地球に行かれなかっただろ」
ノア「パパがなんとかしてくれたよ」
ノルディ「親父・・・・・・」
ノア「というわけで! お兄ちゃんにその映像を見てもらいます!」
ノルディ「なるほどな」
ノルディ「っていうかこれ 地球人困らしてみたっていうタイトルなんだよな?」
ノア「うん」
ノルディ「いや、どういう風に困らせるのかと・・・・・・」
ノア「まぁまぁそれは後のお楽しみだよ!」
ノルディ(不穏だ・・・・・・)
ノア「それじゃやっていこー!」
〇渋谷駅前
ノア「じゃん!」
ノルディ「ほんとに渋谷だ・・・・・・」
ノルディ「まじで行ったんだな」
ノルディ「ここは駅前か?」
ノア「そだよー」
ノア「これから私が街の人にインタビューするの!」
ノルディ「ほー」
ノルディ「あ、あの子?」
ノア「うん!」
そこのお姉さん!
私と楽しいことしない?
ノルディ「いや聞き方!」
女子高生「へ? 私?」
そう!
ちょっと私とお話ししない?
女子高生「まぁ・・・・・・ 少しぐらいなら」
ノルディ(いいんだ)
ありがとう!
早速なんだけどさ・・・・・・
【オーパーツ】って分かります?
女子高生「は?」
ノルディ「は?」
あっ。
その反応は分からないね?
女子高生「すみません・・・・・・ 分かりません」
あっはは!
お姉さんおっくれてるぅーーーーーーっ!!
ノルディ「うぜぇ!」
女子高生「ごめんなさい・・・・・・ それってなんですかね?」
ノルディ(あっこれ。 静かに怒ってるな)
えっとね。
ピラミッドとか
UFOとか分かる?
女子高生「まぁ、何となくですけど」
つまり、今の地球人の空っぽな知識じゃ
到底できない技術で作られたもののことね!
ノルディ(サラッとディスったぞこいつ・・・・・・)
女子高生「な、なるほど?」
ノルディ「ていうか、なんでこの子にこの話題を?」
ノア「えっ? だって男じゃ絵的に華がないでしょ?」
ノア「それに 周りの女の子に比べて可愛い子だったから!」
ノルディ「ど正直かお前は・・・・・・」
で!
そのピラミッドに空洞があるんだけど
知ってる?
女子高生「えっと・・・・・・」
まぁ知らないよね!
ははは!
ノルディ(んだコイツ・・・・・・)
女子高生「それで、それが何か?」
よくぞ聞いてくれました!
実はその空洞の意味がね
現代では解明されてないの!
女子高生「へー・・・・・・そうなんですね」
でも実はその空洞の意味・・・・・・
私知ってるんですよ!
女子高生「はぁ。 そうなんですか?」
ノルディ(何かもう適当になってない?)
そうなんです!
何故かといいますと・・・・・・
女子高生「何故なんですか?」
何と!
私がその歴史に関わってたからなんです!
女子高生「・・・・・・」
ノルディ「・・・・・・」
女子高生「あの、用事思い出したので 帰ります」
ノルディ「まぁそりゃそうなるよね!」
ちょっ。
ちょっと待って!
まだ話したいことが・・・・・・!!
女子高生「帰ります!」
あっ。
実は私、宇宙人なんです!
女子高生「嘘つくんだったら、 もうちょっとまともなことを言ってください」
ノルディ「いや本当のことなんだけど・・・・・・ タイミングが悪すぎるっ!」
女子高生「・・・・・・言ってなかったんですけど あなた結構臭いますよ?」
ノルディ「最後の最後できついなこの子!?」
あっお姉さん!
おねぇさぁん!!?
〇高級マンションの一室
ノア「おしまい!」
ノア「どうだった?」
ノルディ「はっきり言っていいか?」
ノア「いいよ!」
ノルディ「ゴミみたいな企画だったな」
ノア「ひどっ!!?」
ノルディ「当たり前だ!」
ノア「でもタイトル通りだったじゃん?」
ノルディ「そうだけどさ・・・・・・」
ノルディ「あの嘘のつきかたは良くないだろ」
ノア「えっ? 嘘ついてないよ?」
ノルディ「宇宙人なのはそうだけど・・・・・・」
ノア「ううん。 ピラミッドの話」
ノルディ「あぁそうなの?」
ノルディ「そうなの!!?」
ノア「うん」
ノルディ「どうやって?」
ノア「タイムマシンを使ってやったの」
ノルディ「サラッと言うなぁ!?」
ノルディ「タイムマシンなんてあるわけないだろっ!」
ノア「パパが何とかしてくれたよ?」
ノルディ「親父・・・・・・?」
ノルディ「どうやって 作ったのかはともかく・・・・・・ 歴史に関与するのはまずいだろ・・・・・・」
ノア「あぁ。 パパが半笑いで大丈夫って言ってたよ」
ノルディ「親父ぃ!!」
ノルディ「ていうか思い出したけど、最後のあの子 きつくなかった?」
ノルディ「いや怒る理由は分かるけど・・・・・・」
ノア「あれね! パパのこと言ってたの!」
ノルディ「親父・・・・・・!!」
ノルディ「ていうかいたのかよっ!?」
ノア「まぁ今まで言ったこと 全部嘘だけどね!!」
ノルディ「ふざけんなっ!!」
ノア「以上! 【お兄ちゃん困らせてみた】でした!」
ノルディ「ドッキリかよ!」
ノア「それではまた次回!」
ノルディ「二度とやるなっ!」
シンプルイズベスト!題名そのままのコンセプトでしたが、その中に微笑ましいやりとりがあって、ほっとする作品です。
テンポよくてさらっとよめてそんでもって楽しい♪渋谷の女の子とのやりとりの様子をみてる兄が、いちいちいれるツッコミが、まさにそう!で的をついてて、笑えました。しかも、話にでてくるお父さんも、なんかいいかげんでノリで生きてる感じがして、この家族楽しそうだなぁ。これからも、彼女に家族一同ふりまわされていくのでしょう♪
「確かにこんな感じで絡まれたら困惑するわな笑」と思ってみていたら、こういうオチだったんですね😂👏笑
これはある意味大成功かもです!笑