武器用な女

豊丸晃生

武器用な女は何があっても兵器!(脚本)

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〇ファミリーレストランの店内
  俺はこのレストランでアルバイトをしている。今日は新人が来るらしい。
  かわいい娘が来るといいな。
石崎直斗「あ、店長 おはようございます」
鎌田店長「いらっしゃいませ! お一人さまですか?」
石崎直斗「ボクですよ! 店長! いい加減おぼえてくださいよ、 3年もやってんですよ、こっちは」
鎌田店長「ああ、石崎くん 今日、新しいクルーが来るから よろしくねっ」
石崎直斗「わかりました」
石崎直斗「そろそろ来るかな・・・あ、来た」
島谷ローズ「いらっしゃいませ! お一人さまですか?」
石崎直斗「頭おかしいだろ、 どこをどう見たら客なんだよ」
島谷ローズ「君が石崎か ま、大変だと思うががんばれよ」
石崎直斗「バカなの? こっちのセリフだろ! よく採用されたな」
島谷ローズ「私、ローズ よろしくな石崎」
  へんな女だけど
  よく見たらカワイイし
  タメ口でも許してやっか
石崎直斗「店長、あのローズって娘、大丈夫なんスか?」
鎌田店長「あの娘、武器用だけど 何があっても兵器で強い女なんだ」
石崎直斗「不器用じゃ、この仕事向かないんじゃ? 何があっても平気なのはいいけど」
鎌田店長「ま、そのうちわかるさ」
島谷ローズ「いらっしゃいませ! こちらのお席へどうぞ」
客「おや?新人さん かわいいねぇ」
  不器用って言ってたけど、仕事をテキパキこなすんだよなぁ
  しっかりしてそうで何があっても平気なのは納得できるよ、あの娘。
石崎直斗(バ、バケモン!?)
パエリアン「ああ、腹へった メシも人間も食ってやるか イヒヒヒヒ・・・」
島谷ローズ「いらっしゃいませ! お一人さまですか?」
パエリアン「うん一人。 こらこら平気なのかよ」
島谷ローズ「私、兵器だから」
石崎直斗「ローズ!! やばいって、逃げよう!!」
島谷ローズ「私に、逃げる選択肢はないのよ!!」
島谷ローズ「武器用なんだから」
石崎直斗「ローズ、君って何者なんだ?」
島谷ローズ「石崎っ、お客様を安全な場所へ誘導して!!」
石崎直斗「わ、わかった!」
パエリアン「ほう、お嬢ちゃん そのコスプレで戦う気か? ま、遊んでやってもいいぜ」
鎌田店長「これが、ローズの戦闘モードか・・・ さて、どんな武器か見ものだな」
島谷ローズ「あら? 赤のコスプレにお色直しかしら」
パエリアン「バカめ 水も火も操れるってことさ 容赦ないぜ」
島谷ローズ「ううっ! く、くそう・・・」
パエリアン「おやおや その程度か、遊びたりねーな お嬢ちゃん」
島谷ローズ「よくも、 私のマイケチャップを・・・ 絶対に許さん!!!! おまえミンチにしてやっからな!!!!!!」
パエリアン「え?」
鎌田店長「ローズ、見事だった。 予想以上だ で、あのバケモンは?」
島谷ローズ「ハンバーグにしてやりましたー 召し上がれっ」
鎌田店長「それは石崎くんのまかないにしよう」
石崎直斗「いやぁ驚いたよ 君があんなに強いなんて 俺、強い女ってタイプなんだ」
島谷ローズ「だから? はっきり言え石崎!」
石崎直斗「あの、おれと・・・」
島谷ローズ「つきあってやるよ石崎 ったく、不器用な男ね フフフ・・・」
  END

コメント

  • 石崎くんのまかないww
    不器用と武器用、一文字違うだけでこれほど!そのことを発見し物語に昇華させたところに驚きと感服です!

  • 聞くと読むとじゃ大違いな「ブキヨウ」と「ヘイキ」に気が付いた作者さんの勝利ですね。それにしてもパエリアンは武器用な女にやられて不器用な男の胃袋に入るなんて。おまけにパエリアンなのにハンバーグにされてるし。

  • 血かと思ったらケチャップでした😆
    まさに武器用な女ですね!

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