バイオノイド

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エピソード2 SILKLET part1(脚本)

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〇集中治療室
インパルス「・・・・・・・・・」
キリク「はーい、初期化完了~。お疲れ様~」
インパルス「ありがとう。キリク女史」
キリク「いいですよ~。キリク先生はインパルス君のデジタルなマインドを洗浄するだけですから~」
キリク「でも~ここ最近はキリク先生、全然気を休めれませんねぇ~」
キリク「胸が苦しくなる事ばかりでねぇ~」
インパルス「・・・・・・また、バイオノイドが変異化(トランス)した。・・・・・・レベルIだったが」
キリク「それでも悲しいです~」
インパルス「・・・・・・女史」
インパルス「煙草、くれないか?」
キリク「ここ禁煙です」
キリク「・・・・・・メンテナンス終了後はコマンドルームΔ(デルタ)に来るようにと少尉から伝言ありますが~」
インパルス「了解した。・・・・・・一体どういうご用件だか」

〇研究機関の会議室
クリプト少尉「やあ、インパルス。身体はどうだ?」
インパルス「車両のオイルを交換するような事ですよ。・・・まぁ、スッキリリフレッシュされましたが。一体何用で?それと──」
インパルス「隣の・・・・・・バイオノイド?ですか」
クリプト少尉「ああ」
クリプト少尉「型式番号Xー47ー0──コードネーム・シルクレット。今日来たばかりの新人(ルーキー)、そして新型だ」
インパルス「X・・・・・・軍用バイオノイドの識別記号──」
クリプト少尉「君と組むことになる」
インパルス「はぁー────は?」
シルクレット「あなたと組むと少尉は言っているんです、インパルス」
インパルス「いや耳は拾っている。言葉も理解している。俺は、何故お前と──」
シルクレット「シルクレットです」
インパルス「・・・・・・シルクレットと組むのかと聞いているんだ」
クリプト少尉「うむ、それについてだ。ここ最近バイオノイドの変異化(トランス)する事案が昨日で9件目だったな」
クリプト少尉「上の部の連中も今の今まで我慢してくれたよ。まぁ一般市民は黙ってくれはしない。先の『大戦』が終結して早十年がたった」
インパルス「バイオノイドが民間用に改造され、復興用道具として運用され始め早十年が経過。・・・・・・まさか今になるとは」
クリプト少尉「件のバイオノイド達はチップを移植され肉体を変態する。チップは脊髄にあった。どれも変態したバイオノイドにはチップがあった」
インパルス「・・・・・・。あまりいい話ではないようで」
クリプト少尉「今後の任務ではシルクレットが同行して貰う。・・・・・・最近よからぬ事が起きてるからな」
インパルス「・・・・・・了解しました。改めて、インパルスだ」
シルクレット「シルクレットです。あなたのサポートになります」
クリプト少尉「それと二人とも、急遽スラムエリアに向かって欲しい。大至急」

〇荒廃した街
  ──スラムエリア
インパルス「早速、か」
シルクレット「・・・・・・何を?」
インパルス「一服だが?」
シルクレット「見ればわかります。何故勤務中に吸うのかと聞いているんです」
インパルス「火くれないか?一本だけだから」
シルクレット「では────どうぞ」
インパルス「銃口向けんな。向けんな、わかったから」
インパルス「一本いいだろ、一本くらい」
  フルオートの弾丸がインパルスの真横を霞める。
インパルス「・・・・・・・・・・・・」
シルクレット「次はこれにしますよ?」
インパルス「お前、お前な-」
インパルス「────────」
シルクレット「?どうしたんですか?」
インパルス「新人(ルーキー)、構えろ。囲まれてる」
シルクレット「────!?」
  物陰からぞろぞろと変異バイオノイドの大群が四方八方から現れた。その数は──
シルクレット「いつの間に!?」
インパルス「シルクレット、お前はまだ戦闘経験を着けてないヒヨコだ。生き残りたいなら──」
シルクレット「わかってます!!」
  ────ゾロゾロ。
インパルス「くっそ・・・・・・ショットガンも持ってくれば良かったな」
シルクレット「これは参ります・・・・・・レベルI・群生型ですこれは。統率者(ヘッド)を倒さない限りきりがありません」
インパルス「ちっ、巻くぞ。グレネード!!」
インパルス「来いッ!!」
  インパルスとシルクレットはスラムエリアの東側へと逃げた──

次のエピソード:エピソード3 SILKLET part2+UNKNOWN

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