❹絶句!乙女ゲーム(脚本)
〇アイボリー
〇神社の本殿
〇神社の本殿
『それにしても、星風くんと出会ってから
1年、本当にあっという間だったなぁ』
星野優斗(それな)
『わ、星風くん、神様の前で真剣に
お願いごとしてる♪』
『えーっと・・・
まつ毛の長さは1.35センチっと』
星野優斗(この状況でまつ毛の長さ精密に測るって何、 どういう感情?)
『・・・それにしても、
私なんかじゃもったいないくらい、
キレイな横顔だなぁ・・・』
『ほんと・・・
かっこいくて、可愛くて、
私の理想の、運命の人・・・』
『最高の奴隷をゲットしちゃったナ♡』
星野優斗(奴隷!! 奴隷認定されとる!!!)
星野優斗「・・・・・・」
橘夢子「・・・・・・」
星野優斗「あ、はいっ、 よ、読みますねっ・・・!」
あっ、ご主人様も、
お願いごと、終わったんだね
そうだほら!
コッチコッチ!
・・・さ、一緒におみくじ引こう?
うん! 引こう!
『・・・さてと、
私のおみくじ結果は・・・』
え・・・・・・大凶!?
星野優斗「あああもうう縁起の悪い結果だなぁ!?」
星風くんの結果はどうだった?
星野優斗「・・・ほ、星風悠貴くんは・・・ えーっと・・・・・・」
わぁっ、ボクも大凶だっ♡
・・・ねぇ・・・
ねぇ、ご主人様・・・
やっぱりボク達は・・・
大凶だけに・・・
最凶のコンビになれそうだよね・・・
ふふふっ・・・
僕がこの先狂えば狂うほど、
ご主人様をもっともっと、
狂わせられないかなぁ・・・
はぁ・・・♡
それってなんて、
最高な
名誉なんだろう・・・・・・?
ねぇ、どうしたらもっとキミを狂わせて、
壊すことができるかな・・・?
例えば今ここで、
脈絡なく、
ボクが血を飛ばして、
ガクガク泣くほどにこう、
もがいて、みせたら、
キミは一体、
どんな反応をしてくれる・・・・・・?
そんな官能も推してくれる・・・?
どんな感度でキミは、
応えてくれる・・・?
・・・クッ・・・ククッ・・・
フッ・・・フフフッ・・・・・・
星野優斗「・・・いやヤンデレ!?」
星野優斗「何不気味な笑顔で微妙に韻踏みながら カッター披露してんだよ星風悠貴くん!」
星野優斗「あぁぁ!! ・・・これってあれですか?」
星野優斗「保健室選択時の、 メンヘラヤンデレルートを 回収しだしてたりします??」
橘夢子「正解! 10ポイント!」
橘夢子「うむうむ・・・ 悪くはないね・・・」
星野優斗「いや何が!?」
星野優斗「うっわっ・・・ちょっ・・・!! なんか、画面に血しぶき飛び始めてるんだけども!?!?」
星野優斗「いやいやいや怖い怖い怖いっ・・・!!」
〇黒
橘夢子「・・・あ、画面が暗転しちゃったね」
星野優斗「え!?」
──BAD END──
〜GAME OVER〜
星野優斗「エ!? GAME OVER!?」
橘夢子「・・・・・・・・・」
星野優斗「・・・・・・・・・」
〇アイボリー
〇可愛い部屋
橘夢子「ありがとう!! 星野くん!! おかげで最っ高に楽しめました!!」
星野優斗「えぇ・・・ えぇー・・・・・・」
星野優斗「まぁ・・・夢子先輩が楽しんでくれた というのなら・・・ 僕は別に、なんでもいいんですけど・・・」
橘夢子「うん! ドMとかヤンデレなんてさ、 興味があっても普段の生活では ごめんこうむりたいし!」
橘夢子「だからこそ、こういうところで 顔の良いキャラ使って萌えが補給できる ってのはほんと・・・」
橘夢子「とっても素晴らしい文明だよね!!!! レッツ!エンジョイ!現実逃避!!!!」
星野優斗「な・・・・・・ なるほど・・・?」
橘夢子「ほらっ、星野くんっ!! 一緒に運営様へ大拍手を送りましょう!!!!」
星野優斗「・・・は、はぁ・・・・・・」
橘夢子「・・・ふふっ」
星野優斗「・・・夢子先輩・・・?」
橘夢子「ありがとう、星野くん」
星野優斗「い、いえいえ・・・」
星野優斗「そ、そもそも、ちゃんと、 自分の声なんかで、 お役に立ててたのか、どうか・・・」
星野優斗「も、もちろん! 好きな人っ・・・」
星野優斗「じ、じゃなくて!! せ、先輩のために!! 自分なりに、全力で演じましたけども!!」
橘夢子「私・・・ 大好きなキャラを大好きな人に・・・」
橘夢子「大好きな声で演じてもらえて、 本当に幸せだったなぁ・・・」
星野優斗「はぁ、それなら良かったです・・・」
星野優斗「って・・・・・・」
星野優斗「エ!? あ、え、あ、え?? 今、大好きって!?」
星野優斗「あの、それって・・・ 僕の・・・こと・・・ ですよね・・・・・・?」
橘夢子「ふふふっ」
橘夢子「そうだっ」
橘夢子「ね、星野くん、 私からのお礼は、何がいいかな?」
星野優斗「えっ・・・お、お礼・・・?」
橘夢子「①改めて握手」
橘夢子「②ハグ」
橘夢子「③・・・」
橘夢子「うーん、③は・・・ えぇっと・・・そうだなぁ・・・・・・」
橘夢子「・・・ふふっ。 ちょっと、耳貸して?」
星野優斗「・・・へっ?」
橘夢子「ゴニョゴニョゴニョ・・・・・・」
星野優斗「・・・・・・・・・」
橘夢子「さっ、星野くん、 この中のどーれを選びまーすかっ?」
星野優斗「・・・スッ・・・スァッ・・・・・・」
橘夢子「すぁ?」
星野優斗「サ、サン!! サン!!」
橘夢子「サン・サン・シャイニー!!!!」
橘夢子「とき♡めき♡シャイニー!!!!」
星野優斗「・・・ん・・・?」
橘夢子「・・・えへへっ」
星野優斗「・・・へ・・・へへっ・・・」
星野優斗「③番!! ③番で!! お願いしまぁぁす!!!」
──HAPPY END──
♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡
すっごい楽しませてもらいました!
トンデモなゲームシナリオと夢子先輩に圧倒され爆笑させられっぱなしでした!
にもかかわらず、ラストが幸せ一杯で。。。
コレはボイス入りで見てみたいと心底思いました!