母親サンタ(脚本)
〇明るいリビング
京子「もう、お母さん! なんでいつも揚げ物ばかりなの!」
香織「仕方ないじゃない! 安いんだから!」
12月10日
濱口家ー
娘の京子(13)が反抗期に入り、
毎日のように母の香織と喧嘩をしている
そして京子は喧嘩をすると
いつも自分の部屋に入るのであった
香織「‥‥‥」
香織「ごめんね、いつも安いものしか 食べさせてあげれなくて」
喧嘩をして京子が部屋に入ると
香織はいつも反省していた
〇街中の道路
12月15日
今日は京子の機嫌が良いようだ
休みの日
香織「京子もし私がサンタさんだったら 何が欲しい?」
京子「んー、、これかな?」
京子が指をさす先には
ポーチがあった。
香織「ふーん サンタさんに言っておくね」
京子「、、、、、」
京子「うん!楽しみにしてるね!」
京子は少し間があったが
その理由は
香織には分からなかった。
〇ファンシーな部屋
12月20日
京子の部屋
勉強机で何かをしている京子
すると
ノック無しに母の香織が入ってくる。
香織「京子ご飯出来たわよ」
その言葉に驚き
机の上にあった
紙を丸めて香織に投げつける
京子「部屋に入る時はノックしてって いつも言ってるじゃん!」
香織「あ、忘れてた ごめんね」
京子「次から気をつけてよね!」
香織「分かった」
京子「ごはん出来たの?」
香織「出来たわよ」
京子「もう少しで行く」
その言葉を聞き
香織は京子の部屋から出る
〇明るいリビング
いつもの京子なら
もっと怒るはずなのだが
今回はあまり怒られなかったので
香織は不思議に思った。
しかし、答えが思い付かず
そのままご飯の準備を始めた
〇街中の道路
12月22日
香織「確か京子が欲しがってたのは あれね」
この間京子が選んだポーチがそこにはあった
香織「少し高いけど あの子の笑顔が見れるって考えると 安いもんだわ」
ポーチを買い
店から出てきた香織は
家に帰ろうとしていた。
すると
中学生4人がその近くを歩く
京子「ん? あれお母さん?」
「京子なにしてるの? 早くいこーよ!」
京子「分かったー まぁ私には関係ないか」
京子はお母さんに気付くも
何をしていたかは分からなかった。
〇ファンシーな部屋
12月23日
京子「ふー これでいいか」
京子はそれを見つめながら
少し笑う
〇ファンシーな部屋
12月24日
京子の部屋のゆっくりドアが開き
ゆっくと香織がプレゼントを
持って入ってくる
香織はプレゼント用の袋に
包まれていたポーチを京子の枕元に
置こうとしたが
枕元に光ってるものが見え
よく見てみると
蛍光に光った文字で
「お母さんへ」と書かれていた
香織はポーチを枕元に置き
その手紙を取って京子にバレないように
部屋を出た。
〇明るいリビング
香織は部屋から出て椅子に座りすぐに
手紙を読み出した。
「お母さん、いつもありがとう。
いつも貰ってるばかりだから
お母さんの誕生日は明日だけど
私から手紙をプレゼントしますw
最近、怒ってばかりでごめんね。
でも喧嘩した後はいつも部屋に入って
反省してるんだよ?w
直接言うのは恥ずかしいから
こんな形になるけど
いつも本当にありがとう」
香織「ぅ、うぅ、、」
香織は涙を流していた。
〇明るいリビング
12月25日
京子は部屋から勢いよく出てくる。
手からはポーチがぶら下がっていた
京子「見て!サンタさんが持ってきて くれたんだ!」
香織「あら、良かったじゃない サンタさんに感謝しなきゃね」
京子「うん、そうだね!」
2人は目が合い
どちらとも満面の笑顔で笑っていた
手紙の所々に w が入ってるのリアル笑
やっぱ感謝って大切やなぁ
ゆっくりと部屋に入ってきてプレゼントを枕元に渡すシーンや目が合うシーン等,所々で心がジーンとしました。私もサンタクロースとして母に恩返ししようと思いました。
はっきり声に出して伝え合うシーンが無くても二人の気持ちがつながっていて、心が暖かくなりました。現実の普通の生活の中に本当にありそうで、でも最高のクリスマスですね。