俺のツッコミが好きすぎてボケを重ねてくる女

KNE

俺のツッコミが好きすぎてボケを重ねてくる女(脚本)

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〇校長室
突込万太郎「あの、校長先生・・・」
突込万太郎「俺、呼び出されるような悪いこと なんもしてないと思うんですけど」
校長先生「・・・・・・」
校長先生「ふっふっふ・・・ やっと二人きりになれたね」
突込万太郎「は?」
愛原らぶり「万太郎く~ん!!」
突込万太郎「愛原!?」
  校長のマスクを剥がして現れた
  こいつは、愛原らぶり
  いつも謎の方法で
  好きアピールしてくるクラスメイトだ
突込万太郎「お、おどかすな! 特殊メイクがハリウッドレベルなんだよ!」
愛原らぶり「精一杯、盛ってみました♡」
突込万太郎「盛るの使い方、たぶん違うぞ」
突込万太郎「寿命が5年は縮んだ・・・」
突込万太郎「昨日の休み時間だって、 友達と話してる俺の背後に立って 盗み聞きしてやがったし」
突込万太郎「こういうの、心臓に悪いからやめろって 何回言えばわかるんだよ!」
愛原らぶり「何度でも    言ってほしくて        やめられない♡」
愛原らぶり「らぶり、心の川柳♪」
突込万太郎「一句読むな!」
突込万太郎「お前、マジでやめないなら 先生に言いつけるぞ」
突込万太郎「・・・だいたい、なんで俺を こんな驚かすんだよ」
愛原らぶり「万太郎くんにドキドキしてほしくて♡」
突込万太郎「・・・はぁ?」
愛原らぶり「らぶり、高校に入るタイミングで 関西から引っ越してきてね、」
愛原らぶり「ボケても誰もツッコんでくれないことが 衝撃だったんだ」
愛原らぶり「でも2年に上がって、クラス替えで 出会った万太郎くんが 初めてツッコんでくれたとき・・・」
愛原らぶり「運命の人を見つけたと思ったの! それでね・・・」
突込万太郎「待て待て、すでに情報過多!」
突込万太郎「マジで俺のこと好きだったのかよ。 んで、関西人だったのかよ!」
愛原らぶり「やっさー。でーじ好きさー♡」
突込万太郎「それは沖縄弁だろ!? ちゃんとキャラ固めてからウソつけよ!」
愛原らぶり「そうそう、これこれ~。 このツッコミ、クセになっちゃう」
突込万太郎「お前な」
愛原らぶり「・・・でも、万太郎くんのことが 好きなのはウソじゃないよ」
突込万太郎「っ・・・!?」
愛原らぶり「びっくりしてドキドキしてくれれば らぶりのこと、好きになってくれると 思ったんだ」
愛原らぶり「吊り橋効果ってやつ狙ったの。 でも・・・」
愛原らぶり「やっぱり迷惑だったよね」
突込万太郎「いや、その・・・」
突込万太郎(な、なんだよ)
突込万太郎(ヤバい奴だと思ってたのに 急にしゅんとして・・・ ちょっと可愛──)
愛原らぶり「あれ? あれれ~??」
愛原らぶり「さてはその顔・・・ らぶりにキュン♡ って してるなぁ〜??」
突込万太郎「・・・・・・」
突込万太郎(やっぱこいつ、めんどくせぇ~~)
突込万太郎(一瞬でも可愛いかもとか 思った俺がバカだった)
突込万太郎「んなわけないだろ。うぬぼれんな!」
愛原らぶり「もう、素直じゃないな♡」
愛原らぶり「万太郎くんの心は正直だよ。 エスパーらぶりにはわかっちゃうの」
愛原らぶり「俺のこと、そんなに好きなのか。 高校卒業したら、こいつと結婚しよう」
突込万太郎「俺の心の声を捏造すんな!」
愛原らぶり「照・れ・屋・さん♡」
突込万太郎「ちが~う!!」
  こいつに振り回される高校生活は、
  まだまだ続くのだった──

コメント

  • ハリウッドレベルの特殊メイクはいいけど早着替えはどうしたんだよ、とか、校長室でいつまでもイチャイチャしてんじゃないよ、とか、らぶりちゃんには読者のツッコミも受け取ってほしいなあ。将来の二人は素敵なカップルというより夫婦漫才やってそうですね。

  • らぶりちゃんは、まるで徐々に情が移ってしまう可愛い子猫のようですね。フィーリングが合うってことが、やっぱり恋人候補には必要不可欠ですよね!

  • らぶりちゃん、読んでて楽しかったですよ。
    学生時代にこんな知り合いがいたら、きっと楽しかったでしょうね。何だかんだでこの2人は上手くいくんでしょうね。うらやましい笑

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