エピソード1(脚本)
〇黒背景
〇異世界のオフィス
物語が始まる
〇雪山の山荘
人間と妖獣の境界にある小屋
〇雪山の山荘
リセ「あった! ほんとうにこの場所に山小屋が・・」
ロマノ「でもこの場所を訪れて 妖獣に襲われた人間もいる・・」
リセ「でも、お金無しで治してくれるって噂も・・ ロマノの腕も治してくれるよ!」
〇おしゃれな居間
ロマノ「なんだこの部屋は!」
リセ「王城でも見たことないよ、こんな部屋・・」
リセ「異国の部屋なの・・?」
ゾル「異国と言うより異世界風だな」
〇雪山の山荘
「恐ろしいバケモノー!!️」
「・・お前たちがここに来たんだろ(怒)」
〇おしゃれな居間
ゾル「痛み止めだそれを食べろ」
ロマノ「舌が痺れる・・」
ゾル「身体が麻痺したと言うことだ」
〇雪山の山荘
「うわああーーああああーー!!️」
〇おしゃれな居間
ロマノ「いてて・・」
ゾル「あとは一ヶ月安静にしていれば自然に治る」
ゾル「しかし、なんでこんな大けがをしたんだ?」
リセ「はは、聞いてくださいよ 妖獣のお医者さん」
リセ「ロマノは好きな女の子の為に 断壁の山を登って 妖精の花を取りに行ったんですよ」
ゾル「それで落ちてそのケガか・・ 妖精の花は取れたのか?」
ロマノ「ええ、一番綺麗な一摘みを」
ゾル「じゃあ、良かったな」
リセ「それがそうじゃないんですよ、妖獣の先生 ロマノはその花を女の子の玄関に置いて そのまま帰っちゃったんですよ」
リセ「その女の子が引っ越しのその日に」
ゾル「・・いいのか?、それで?」
ロマノ「ふふ、いいんですよ、それで」
リセ「ロマノ、それ本気で言っているの?」
ロマノ「ああ、そうさ」
ロマノ「いいのさ、玄関先でずっと彼女を想った それはほんとうに幸せな時間だった」
ロマノ「たくさんの・・時間だった・・」
〇雪山の山荘
「ありがとう、妖獣の先生 雪が解けたら、美味い魚を持ってきますよ」
「俺は水しか飲まないんだ」
「まあ、とにかくなにかお礼を持ってきます! 妖獣の先生!、それじゃ!!️」
〇おしゃれな居間
ゾル「ふう・・ まったく人間というのはわからないな よくあそこまで騒がしくできるものだ」
「だからおもしろい・・」
鏡響子「そうでしょう?、ゾル」
ゾル「響子!!️」
鏡響子「ゾル、久しぶり、最近はなにをしてるの?」
ゾル「俺は最近、この妖獣と人間の世界の果てで 静かに暮らしている」
鏡響子「そう、もしかしておじゃまだったかな・・」
ゾル「いや、そんなことはないさ」
鏡響子「そう、わたしはゾルが良ければ また冒険に出ようと誘いにきたの」
ゾル「冒険!?」
鏡響子「そうよ、ゾルが良ければ また冒険の旅に!」
ゾル(冒険か・・)
鏡響子「どう?、ゾル」
ゾル「・・・ ・・・・・・ ・・・・・・わかった」
鏡響子「決まりね!」
〇カラフルな宇宙空間
こうして旧知の仲である鏡響子と妖獣・ゾルは新しい冒険へと旅立った──。
『ANOTER PLANET』
〇中東の街
ゾル「・・・・。」
〇街の全景
「・・ここは?」
〇中東の街
鏡響子「またどこか別の星、別の世界ですよ」
ゾル「・・そうか」
鏡響子「街に出てみましょうか ゾル、人間に変身して」
ゾル「わかった」
〇西洋の市街地
ゾル「なんだ?、温和な人間の世界か?」
鏡響子「ようく見てください」
ゾル「人間型の妖獣がいるのか?」
鏡響子「あれは妖獣ではなく人獣(ケモミミ)です」
ゾル「人獣?・・」
~♪♪
子供「歌が来たよ!」
〇中世の街並み
~♪
セリーナ「種が芽吹く 始まりの道 花と風が奏でる知らせ〜」
ミュウ「旅の人よ ようこそマナへ ここに出逢えたこと祝うよ〜」
鏡響子「愛してるわ この街を〜」
ゾル「・・・・。」
鏡響子「どうしました?」
ゾル「響子、なぜ突然歌を・・」
鏡響子「歌いたかったのですよ」
ゾル「びっくりして変身が解けた・・」
鏡響子「そうなんですね」
ミュウ「わーーーーー! 恐ろしいバケモノーーーーー!!️」
〇街の全景
「誰がバケモノだーー!」
「わーー、ごめんなさーい!!️」
〇ヨーロッパの街並み
〇怪しげな酒場
ゾル「響子、この世界はどうなっているんだ?」
鏡響子「人獣たちは知能も力も人間たちよりも秀でているのですが人獣は人間たちと共存して暮らしています」
鏡響子「ただ共存していても人獣協議会というものを作ってこの世界の特権階級として君臨しています」
ゾル「人獣というのは女の性別ばかりなのか?」
鏡響子「よく気づきましたね、ゾル」
ゾル「特権階級の人獣は女の性別ばかりだから 争いなく温和に暮らしているのか?」
鏡響子「そうですね、しかし女ばかりの人獣の彼女たちはどうやって生まれてくると思います?」
ゾル「・・・・?」
鏡響子「なんと彼女たちは森から突然現れるんです!」
ゾル「突然森から・・」
鏡響子「それを人獣協議会が保護し、教育を施す でもその出生の謎は誰もわからない・・」
鏡響子「どうゾル?、おもしろいでしょ?」
ゾル「その謎を解く・・のか?」
鏡響子「そうです、ゾル!」
ゾル「しかし、人獣たちは人間たちと温和に暮らしているのだろう? それでいいじゃないか?」
鏡響子「そうですね、しかし、女の性別は怒るとなにをしでかすかわかりませんし・・」
鏡響子「それにどこの世界でもドジな子もいますからね・・」
ガイエゴス「なにやってんだお前!」
ミュウ「ご・・ごめんなさい」
ガイエゴス「ごめんですんだら兵士はいらないんだよ! 飯はおっこっちまうは酒はぶっかけられるはどうしてくれる!️?」
ミュウ「・・ご、ごめんなさい」
ガイエゴス「こめんですむか! 表に出ろ!!」
ミュウ「えぇ・・」
〇ヨーロッパの街並み
〇中東の街
ミュウ「うう・・」
ガイエゴス「へへ、人獣がいい気味だ」
ミュウ「ごめんなさい・・、ぶつかって・・ 許してください・・」
ガイエゴス「許さねーよ! お前ら人獣が俺たちの故郷の海を消した!!️」
ガイエゴス「内陸閉鎖の海をな!!️」
ミュウ「ご・・ごめんなさい、許して・・」
ガイエゴス「許さねーよ、魚みたいに切り刻んでやるよ!」
ミュウ「や、やめて・・、ごめんなさい・・」
ガイエゴス「やめねーよ、お前ら許すかよ」
鏡響子「待ってください なにか事情があるようですが、その子は関係ないでしょう?」
ガイエゴス「なんだお前! 俺に意見しようってか?!️ だってろ!」
鏡響子「なんですかそれ! わたし間違ったこと言ってませんよ!」
ガイエゴス「うるせえ! お前から先に刻んでやろうか!」
ガイエゴス「ああ!」
鏡響子「わたしのこと「お前」って言わないでもらえますか!」
鏡響子「暴力的な人ですね! わたしの魔法で消し去ってあげます!」
ゾル「えっ!」
ゾル「いや・・、響子、それはやりすぎだろ・・」
鏡響子「知りませんよ、もう!」
〇中東の街
鏡響子「消え去りなさい! 黄の焔!️!」
〇建物の裏手
〇街の全景
〇中東の街
「うわあああああ!!️」
〇中東の街
ガイエゴス「・・・・・。」
ムスタカス「・・・・・。」
ガイエゴス「・・・・・。」
ムスタカス「目が、目が、、」
ガイエゴス「・・・・・。」
ムスタカス「あ、あれっ?」
ガイエゴス「な、なにも・・」
ガイエゴス「あいつら! 逃げやがった!?」
〇西洋の街並み
鏡響子「ふー、うまく逃げられましたね」
ゾル「響子「黄の焔」の魔法ってなんだったんだ?」
鏡響子「黄の焔は、太陽の光を呼び出す魔法ですよ どんな漆黒の闇の中でも」
ゾル「要するに、光るだけの魔法か?」
鏡響子「ゾル、夜の闇に太陽の光を呼び出すのはとてつもなく大変なことなのですよ」
ゾル「でも、光るだけの魔法なんだな?」
鏡響子「まあ、人獣たちも逆恨みもあるでしょうが、よく思われていないこともあるようですね」
ミュウ「うーん、まだクラクラー」
〇西洋の街並み
〇ヨーロッパの街並み
〇中東の街
ガイエゴス「ちっ、冴えねーな」
ムスタカス「酔いも覚めたな」
ミレイ「お前たちに聞きたいことがある」
ガイエゴス「なんだ! 人獣が!」
ミレイ「お前たち子供の人獣をいじめていなかったか?」
ガイエゴス「邪魔が入って、やり損ねたんだよ! まったくよ!」
ミレイ「そうか」
ガイエゴス「代わりにお前を刻んでやるよ!」
ミレイ「ふふ、人間が人獣に勝てると思ってるのか?」
ガイエゴス「ああん!、なんだと!!️」
ミレイ「本当のことを言っただけだ」
ミレイ「くっ・・」
ムスタカス「人獣は首だけは弱い、そうだろ?」
ミレイ「ううっ・・」
ガイエゴス「はは、あっちの暗がりで刻んでやろうぜ!」
〇黒背景
ミレイ 「くっ・・苦しい・・」
ガイエゴス「海を奪われた俺たちに比べたら楽なもんだ!」
ミレイ 「カンダル海の灌漑は神の意志だ」
ミレイ 「ううっ・・」
ガイエゴス「はは! やっちまえ! 首を絞め殺してから刻んでやろうぜ!!️」
ミレイ 「うううっ!」
ガイエゴス「ははは! いいざまだ!!️」
ミレイ 「ううっ・・ や・・やめないで」
ガイエゴス「はっ?」
〇街の全景
〇中東の街
「フフフ」
ミレイ「フッフフッ!」
ミレイ「ハハハハハハハァーッ!」
こんばんは!
作詞作曲までできる方、初めてお会い出来てとてもワクワクしています!
特に歌はリズムが本当に良くてもっと聞きたいと思いました
cvも入り臨場感がありました
獣人と人間わかり会える日は来るのでしょうか
最初の曲からかっこよかったです!!
タップノベルで音楽劇が見られるとは思いませんでした🤩
ミュージカル部分も最高だったので 、全編ミュージカルは大変でしょうが挑戦していただきたいものです!!
作曲もできるなら唯一無二のジャンルを打ち立てられると思います。すごい才能ですね!!
フルボイスに歌まで…声や音楽があると臨場感が違いますね。オリジナルの楽曲も素敵でした。突然歌い出した響子に読者が驚くのと同時にゾルの変身も解けたところがツボ。人獣と人間が共存する世界を、ファンタジーだけでなく両者の軋轢も丁寧に描かれていて読み応えありました。ラストでついに覚醒したミレイ。響子とゾルがどう出るのか、楽しみです。