エピソード1(脚本)
〇女の子の一人部屋
飛鳥「やったークリスマスだ! プレゼント届いたかなぁ」
飛鳥「ちゃんとあった!」
飛鳥「クリスマスがずっとつづけばいいのに」
人形「あなたの願いお聞きしました」
人形「願いを叶えますか」
飛鳥「何。えっ?まぁ、うん」
人形「はい。ただいま」
飛鳥「ま、いっか!」
「起きなさーい!」
〇シックなリビング
飛鳥「はーい。朝ごはんは?」
優華(お母さん)「味噌汁とご飯よ!」
〇シックなリビング
飛鳥「ごちそうさま!」
〇女の子の一人部屋
飛鳥「この人形が願いを叶えてくれるのかなぁ」
飛鳥「ま、おもちゃだしそんなことないでしょ。ナイナイ」
〇シックなリビング
飛鳥「お母さぁん!お菓子買いに行こ!」
優華(お母さん)「はいはい。クリスマスだから特別よ」
優華(お母さん)「あなたお菓子買って来るわね」
光一(お父さん)「ああわかった」
飛鳥「イェーイ!」
優華(お母さん)「先に行ってて。お母さんは財布持ってくから」
飛鳥「うん」
〇コンビニの店内
飛鳥「何買おう?」
飛鳥(チョコ?アメもいいなぁ。おせんべいもいいかも。でもクッキーも捨てがたい)
10分後
飛鳥「お母さん遅いなぁ」
光一(お父さん)「飛鳥!」
飛鳥「お父さん?」
光一(お父さん)「お母さんが病院に運ばれた!急いでこい!」
飛鳥「へ?」
光一(お父さん)「早くこい!」
飛鳥「う、うん」
〇車内
飛鳥「本当なの?」
光一(お父さん)「あぁ」
飛鳥「どうして病院に運ばれたの?」
〇大学病院
光一(お父さん)「降りろ」
〇病室(椅子無し)
飛鳥「お母さん」
光一(お父さん)「優華・・・」
優華(お母さん)「迷惑かけてごめんね」
光一(お父さん)「そんなことないよ」
飛鳥「そうだよ。迷惑なんてかかってないよ」
優華(お母さん)「ごめんね」
私とお父さんは泣き疲れて寝てしまった。
〇シックなリビング
優華(お母さん)「ご飯よ!」
飛鳥「お、お母さん!」
飛鳥「お母さん!」
優華(お母さん)「どうしたの?それよりプレゼント見たら」
飛鳥「うん!」
飛鳥「夢と同じ人形だ!」
優華(お母さん)「相当クリスマスが待ちどうしかったのね」
飛鳥「お菓子買いに行こ!」
優華(お母さん)「ごめんねぇ。今、手が離せなくて一人で行ってくれる?」
飛鳥「分かった!行ってくるね!」
〇住宅街の道
飛鳥「フッフーン♪meisiの限定チョコ買った♫急いで帰ろっと」
〇シックなリビング
飛鳥「ただいま!」
光一(お父さん)「おかえり。それにしても嬉しそうだね」
飛鳥「うん!それよりお母さんはどこ?」
光一(お父さん)「昼ご飯の材料を買いに行ったよ」
1時間後
飛鳥「お母さん遅いね」
光一(お父さん)「心配だな」
プルルルル
光一(お父さん)「もしもし」
光一(お父さん)「えぇそうですがどうかしましたか? えっ!?︎では今そちらへ向かいます」
〇車内
光一(お父さん)「お母さんが交通事故にあったそうだ。 満丸病院まで遠いから寝てろ」
飛鳥(お母さん、死んじゃうの?夢と同じなの?夢でも交通事故で・・・)
〇病室(椅子無し)
飛鳥「お母さん」
光一(お父さん)「優華・・・」
優華(お母さん)「迷惑かけてごめんね」
光一(お父さん)「そんなことないよ」
飛鳥「そうだよ。迷惑なんてかかってないよ」
優華(お母さん)「ごめんね」
飛鳥「お母さん!」
私はお父さんと一緒に病院で寝てしまった。
12月25日が1000回以上続いた。
〇シックなリビング
優華(お母さん)「朝ごはんよ!」
飛鳥「もう変だよ。お母さん何回生き返るの?」
優華(お母さん)「飛鳥どうしたの?落ち着くまで寝たら?」
飛鳥「うん」
〇女の子の一人部屋
飛鳥「そういえば最初のクリスマスに・・・」
〇女の子の一人部屋
飛鳥「やったークリスマスだ! プレゼント届いたかなぁ」
飛鳥「ちゃんとあった!」
飛鳥「クリスマスがずっとつづけばいいのに」
人形「あなたの願いお聞きしました」
人形「願いを叶えますか」
飛鳥「何。えっ?まぁ、うん」
人形「はい。ただいま」
飛鳥「ま、いっか!」
「起きなさーい!」
〇女の子の一人部屋
飛鳥「壊してやる!」
ビリ!グシャ!ドン!バンガン!
〇女の子の一人部屋
飛鳥「何これ?」
飛鳥「雪?」
〇雪山
トナカイ「あなた熊田飛鳥ね。ついて来なさい」
飛鳥「ここどこ?何で喋ってるの?」
トナカイ「いいからついて来なさい」
〇謁見の間
トナカイ「連れて来ました。サンタ様」
サンタ「おお君が飛鳥くんか。なんでクリスマスに渡した人形を壊したんだい?」
飛鳥「怖かったから。一回ならまだしも1000回なんて続くと気持ち悪いの。それと2つ聞きたいことがあるの」
サンタ「何じゃね」
飛鳥「1つ目、何でクリスマスが永遠に続くの?」
サンタ「君がお願いをしたからじゃよ。子供の願いを叶えるのがわしの役目じゃ」
飛鳥「2つ目、何でお母さんは死ぬの?」
サンタ「それは人間の「つとめ」じゃ。また一緒に生活させてあげようと努力をしたがやはり無理じゃった」
飛鳥「私お母さんと暮らしたいの。なんか方法はない?」
サンタ「飛鳥くん、お母さんと一緒に暮らす事はできないが来年のプレゼントは最善を尽くす」
飛鳥「うん!ありがとう!」
〇シックなリビング
飛鳥「夢か」
光一(お父さん)「起きたか」
この後、お母さんは私の目の前に現れなかった。
〇可愛らしい部屋
お母さんが死んでから1年後のクリスマス
飛鳥「プレゼント何かな?」
飛鳥「何だろ」
プレゼントの猫「ニャニャニャニャーンニャ」
飛鳥「猫だ」
飛鳥「手紙入ってる」
今そこにいるプレゼントの猫はお母さんじゃ。わしが頑張ってお母さんを猫にしてやったんじゃ。
お父さんと大事に飼ってくれるといいのう。
幸せに暮らすんじゃぞ。
サンタより
プレゼントの猫「ニャ?」
飛鳥「お母さん?」
飛鳥「お母さん!」
光一(お父さん)「わっ!何だこの猫」
飛鳥「サンタさんから来たの!」
光一(お父さん)「飼うつもりか?」
飛鳥「えっ?そうだけど」
光一(お父さん)「まぁ、可愛いからいいか。サンタさんからの贈り物だし」
飛鳥「やったー!」
プレゼントの猫「ニャー」
この後、みんなは楽しく暮しました。
何回も何回もお母さんを失うのは相当辛いですよね。
生き返るのは嬉しいけどとても複雑な気持ちになりそうです。
やはり繰り返すのは良いところも悪いところもありますね。
永遠に続くクリスマスの日によりによって不幸があったなんてかわいそうですね…お母さんを生き返らすことはできないけど、あのネコが長生きできればいいですね!
何度も繰り返されるクリスマスって、ただでさえ怖いのに、お母さんが何度も…って耐えられませんよね。
個人的には終わりが来て良かったと思いました!
すごく怖かったです。