エピソード46(脚本)
〇城のゴミ捨て場
リオーネ「クソ──これは、まずいかな」
チョウキ「うわー、ありゃヤベェなー 肩口バッサリ、致命傷もろだぜ」
?「だい」
?「じょー」
?「ぶー?」
リオーネ「1ミリも期待してなかったけど、 助ける気はなさそうね」
リオーネ「マジで1ミリも期待してなかったけど」
?「さてと、これは返してもらうぞ」
?「・・・・・・何か、 言い残すことはあるか?」
リオーネ「──────そうね」
リオーネ「人間に、なりたかった」
?「──何だって?」
?「人間に、なりたいのか? おまえ」
リオーネ「うん、そう」
?「どうやって?」
リオーネ「私は人形だから、 体のパーツを取り外せる」
リオーネ「だから、人間のパーツ、 できれば母親のものを」
リオーネ「”貰って、付け替えよう”と思って」
リオーネ「ほら、テセウスの船みたいに ちょっとずつ変えていけばいいと思うの」
?「そうか、お前 人間の敵だったのか」
リオーネ「敵? どうして? 私は人間を愛しているのに」
?「人間を愛しながらも人間を害する」
?「その矛盾を矛盾としない ”それ”が何よりの邪悪」
リオーネ「?」
?「ここまでいっても分からないか 仕方ない」
?「もう死ねよお前」
リオーネ「あれ?」
?「なんだ? お前?」
外徳「人間の敵」
〇体育館の中
フラマ「うご、けない」
ハンカ「これで二連敗、 そして今度こそおしまいかな?」
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