ビンダーパープル

但馬感象

22面 壊しの魔法(脚本)

ビンダーパープル

但馬感象

今すぐ読む

ビンダーパープル
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇ショッピングモールの一階
  小さい胸が腕に当たって
折中珠未「もうっ」
  と、クリの方から手つないで引っ張って
  アイス屋さんの前からトイレ?
江藤鉱(女性のは入れないぞ)
  出勤にいつも使う
  エレベーターの方へかけ込む。
江藤鉱(みんなに見られてもいいのかな)
江藤鉱(うちらの出勤時間だいたい決まってます)
  ハート
  黒だろうが何だろうがハート
  九宝さん何かちょっとさみしいのかな。
  直したりするのに
  一緒にいったりするの
  俺がとってかわっちゃったりすると、
  なんてね。

〇電脳空間
  何であんな可愛い子が
  俺みたいな与太者と
  (付き合うのかわからない)
女神「あきらめる時」
  女神様が単三電池を3本現して
女神「ちょっと聞いてもらっていいですか?」
女神「あなたがかつて本気で好きになった女性」
女神「後輩さんを捨てて」
女神「先輩さんを捨てて」
女神「同期を捨てて」
折中珠未「うちと付き合って下さい」
  ・・・なんてな。
  何にしても空きはつくらなくちゃ
  じゃあ己の押入れの中のもの
  自分で書いたものでも捨てれるもの

〇備品倉庫
  ──朝礼、
  廊下から倉庫入ったところに座ってたら
  珠未さんが回覧板を横流ししてくる。
  遅番記入者の名前書いてないな、
  とか思いつつ内容を見る。
  江藤鉱さん
  センターさん
  結婚です
  妄想でやって下さい 細かいところは

〇未来の店
折中珠未「ほんとにやめるなんてことに しないで下さいよ」
折中珠未「ほんとにやめるってわけじゃ ないんでしょう、今は」
江藤鉱(そっか)
  クリがカウンター内側しゃがんで、
折中珠未「実験台にするのは、まっぴらやめて!」
  くらいのことを代弁して、
折中珠未「あ、すみません、聞き逃して下さい」
  って言って、ターゲットになった人に
  いく注意逸らしたけど
  大花さんも何かへこんでくるし、
  俺もカウンター内の仕事
  わかんないから入れなくて
江藤鉱(やれること手数少ないけど)
  他の人がやってること、
  皿拭いたりは目で盗んでやっちゃう
一切利夫「戻すところそこじゃないだろ○○くーんっ」
  とかお客の前で
  クドクド言われちゃ黙りたくなるよな
江藤鉱(・・・クリ、スカートだな)
江藤鉱(左脚か、あざがあるな (上着と同様に茶色っぽい))
折中珠未「やめるとか決めてないんだから そんなこと言うな」
  ってしゃがんでるクリの、
  でこ叩いたろかと思ったけどやめとく

〇教室の教壇
  ──ヤオアニ契約スタッフの上位の人
  6人くらい呼ばれて、授業を受ける。
  俺、クリ、九宝さん、
  安樹さん、
「じゃあやる気の前で──」
  クリ、左隣座って、
  何か脚くっついちゃったちょっと
  腿が触れてそのまま、温もりが伝って
  まぁちょっとしてクリ離れたけど

〇コミケの展示スペース
  ──そのあと俺は途中で教室出て、
  サブカルチャー誌の
  一企画になりそうな展示の一角、
江藤鉱「これ、売り物っすか?」
  毛色の違う、
  何かキツめの品揃え。色合い自体も。
一切利夫「こういうのが合ってるんじゃないの?」
江藤鉱「そっすね」
江藤鉱(・・・声変えてダミ声で)
江藤鉱「エーイラッシャイラッシャーイッ」
江藤鉱(あんまなんねーな)
  ていうところ
  やるように言われて抜けてたんです。
  鏡にうつる俺は
  日焼けして、
  スキンヘッドだ、怖いな。

〇フェンスに囲われた屋上
  ──屋上古めの校舎。
折中珠未「・・・クリスマスプレゼント」
折中珠未「鉱くんだったら分ける?」
江藤鉱(何だったら?)
江藤鉱(ていうか近いな)
江藤鉱(少しは意識してくれてんのかな 今、女の子っぽかったし)
江藤鉱(用意したものか もらいものかしらん)
江藤鉱(そういうことじゃないのか)
  何の拍子か、
  クリさんが段に腰かけてて
  俺はコンクリ地に直に座って、
  クリさんの脚の間に少しおさまって
江藤鉱(顔近いな)
江藤鉱(口近い、口つけたいよ)
  白い包装切って、お菓子?
  筒状の軽いお菓子から
  白くまが顔出して、
  それをハムッと口でくわえてみる。
「・・・・・・・・・」
名取総太郎「・・・・・・・・・」
  いいところだったのに、名取さん
  いつの間にか後ろにいたな、しゃがんで
  (まだ時が終わってないんだ)

〇体育館裏
  ──クリさんから仕事の指示を受けて、
江藤鉱(灯油の変質したの捨ててこいってか)
江藤鉱(2ヶ月しか違わないのに雲泥の差だな)
折中珠未「捨てるところ、わかりますー?」
江藤鉱「えーっと・・・」
折中珠未「入って右のところ」
江藤鉱(・・・とか言われてもわかんないな)
江藤鉱(持っていけば だいたいのところわかるか)
  と、クリさんが汲み上げポンプを
  ちょっと振った拍子に灯油がはねてかかる
江藤鉱(グワッ、目と口に入ったっ)
江藤鉱(あーくそっ何なんだ 情けないし、ちくしょうっ)
江藤鉱(やけになってる姿見せてしまっちゃう)

〇訓練場
江藤鉱(・・・あ、見えてない 死角に入ったんだ)
  振り向いたらいないところ
  奥まった鉄柵の前まで来て、
  見ると校庭で遊んでる子供
  頭巾ぽいのやら、紫着てる子2人いる。
江藤鉱(そうだ、がんばろう)
江藤鉱(紫だっ)

〇体育館裏
  ──思い直して引き返すと、
  頑固然とした男性がいらして、
  ポンプを寝かせて
  管のところを踏んで汲み上げてる。
江藤鉱「赤いところ押すんじゃないのか」
ガンコおやじ「違うんだよ この折れたところを押すんだよ」
江藤鉱(って、女の子にやらせて 何やってんだ俺は(何見てんだ))
  と、その男性がすぐに離れられて、
  何でかクリと近くなった。

〇フェンスに囲われた屋上
  ──屋上でしゃがんで
  携帯機でシューティングしてる
  俺の帽子キャップに
  何かつけてるの、クリ?
  バッジとか?ハートならいいけど

〇雲と星
  ──敵を撃ち逃すと、
  その後の展開が変わる。
  撃ちもらした
  黄色の蛾のような戦闘機が
  浮き上がってから
  降下して雲を突き破る
  その穴から
  自機を真下に急降下させる
  ルートが変わるんだな。

〇備品倉庫
  紫の、
  あとハート♡(ピンク)
  1つってところかな
  補充大きいの1つできれば、
  たまる、みちるのかな?
  (後輩さんと別れたあとは・・・)

〇花火倉庫
  俺は親方だ
  でもしょぼいのしか出てこない・・・
  最近は・・・書きものの力が・・・
折中珠未「そんなことないよ」

次のエピソード:23面 エナジー急想い

成分キーワード

ページTOPへ