23面 エナジー急想い(脚本)
〇花模様2
第5関門
アンティークプライベートルーム
落ち着いたピンク
天井部屋くらいのところを
ズカッと突っ切ったり
第6かそれくらい
ここまで順調に関門を越えてきてる
そして──
〇タワーマンション
最後の関門
江藤鉱(・・・珠未さんか)
江藤鉱(珠未さんに捕まらなければいいのか)
江藤鉱(でも普通に逃げても捕まるから・・・)
そのマンション周辺に散らばる
カードを拾って
そのカードの効力を使う。
江藤鉱「おっし、いきなりの移動カード」
折中珠未「あっ、くっそーっ」
踝くらいの深さの
浅いプールの底にある
白い拡張パックくらいのを開封して
中のカードを確認すると、
江藤鉱(『移動』 しかも飛べるやつだ瞬間移動)
江藤鉱(っても12マス分飛んでも 珠未さんの範囲内か)
江藤鉱(こんなん繰り返してたら捕まるって?)
次のカード・・・
弱めの4くらいの移動、
パッと飛んだ振りして
ブロック塀の向こうサッと入って
珠未さんの目ををくらませて
追いに行かせる。
その場離れさせて
俺も動けないけど他の人チャンスだな
関門の宝ゲットチャンスだ
そこに──
アイドルコスチュームの通山さん。
ここまで関門でゲット出来てないけど
せめて最後、
クリアする人の見ようと、わきに来てる。
入っちゃえばいいのに。
他にもおとなしそうな、
下半身のちょっと重そうな
ポニーテールの女性も待機していて
(薄手の白の短パンを
長ズボンの上からはいてる)
状況わかんないもんな
〇体育館の裏
先生「・・・もう かっこつけすぎなんだからっ」
──口紅の赤が目立つ
ショートカットの女性先生。
赤い髪に縁取りがシルバーの
スポーツウェアを着て、
〇空
その先生に手つかまれて
飛んで連れてこられる
通常10のところ
15ってくらい勢いつけて──
〇体育館の裏
ガリリッ
痛たっ、コンクリに後頭部髪引き摺ったっ
先生「かっこつけすぎだからよっ」
しかしこのシチュエーション
学校の外れに2人きり・・・
あいつら、何も知らないって
言っといて仕込んだのか
(大花さん?ありがとう・・・)
〇湖畔
蜘蛛の巣が綿のように
垂れ下がっているのを
藁しべなんかでクルクルッと
からめとっちゃう
そんな茅葺き小屋に女性が住んでいる。
前が池になっていて、
江藤鉱「あといくら?」
誰か女性「えーっ、もう五千いくらが」
誰か女性「あっ、もっと、一万二千・・・」
江藤鉱(あー、何かしらん)
腰に手まわして
ポイッと池に落としちゃう。
つんつるてん薄灰白シャツ
お腹もう出そうなくらいの格好の女性を
江藤鉱(何かもう抱きたい (キスしたら目パチリとかさ))
江藤鉱(採算とかいいからさ (協力はするけどさ))
妄想でやるのサイテー、自分自身。
江藤鉱(なんて、原稿用紙のマス目を 右手で書いて埋めちゃうな)
江藤鉱(好きな子をさ)
江藤鉱(何かでもその子と横になりたい)
江藤鉱((縁側で) 見つめ合ったり一緒にいたい)
そのあといくらをまかなう
実働が俺かしらん。
〇勉強机のある部屋
wasa wasakaimononi
江藤鉱(催促?)
kasawa tamami
osaka tamaminoniwa
江藤鉱(愛降る先に行く?)
saki
江藤鉱(珠未は見上げる星だよな)
01:01 10:01?
〇事務所
クリ、電話番の川浦さんと
内緒でつくってたって何を?
折り紙でペタペタ、
丸いの二つ折りにしたりして
グリーンかパープルかしらん──
弱い
○紫 月
体が弱いって、クリ自体・・・
『power』
(えいごゲームみたいな表示)
助演、助けるって意味あるのか
やっぱ助けの力になりたいな
傲慢じゃない、譲る、
いないいる太陽自家発電で──
葵星羽「全く関係なかったらどうする?」
──星羽さんにそう言われて、
〇紫(ライト)
でも、あの子は紫だ
まだ見える
動く歩道使わないで歩いてる
〇未来の店
江藤鉱(珠未さんがいないとき 俺が新商品受け持ってやってもいい)
江藤鉱(新キャラのぬいぐるみ 受け持つよ俺が)
サブ
江藤鉱(いいじゃん。助演で、3だし)
と、安樹さんが来店して、
江藤鉱(・・・彼女いるんだ)
江藤鉱(新キャラにつられて タオルでも買っちゃいましたか)
ここまでノーミスできてる
江藤鉱(折中珠未さんも、俺も?)
〇未来の店
九宝優梨「あたしお酒飲むでしょーっ」
九宝さんはそう言いつつ
顔がクニャッとなって、
腰にきちゃったみたい
この後の飲みは出れないのか
──クリさんは、
大花さん行くって聞いて
ワーイと一緒に早めに出て行った。
俺はもうちょっと残業して、
いいよ 一人鬼籠り
〇未来の店
折中珠未「わたし、しらまで飲んでいい」
折中珠未「・・・うっぷん」
珠未さんが地べたフロアに眠っていて
胸がかるせんの網で覆われてて
江藤鉱(そんなのちょっとすればとれちゃう ああ、乳首・・・)
江藤鉱(とか、そんなことしていいのか?)
江藤鉱(・・・起こそう)
そう思い、跨ると
ぼんやり目を開ける珠未さん。
目が合うともう、
俺は思わず覆いかぶさってしまう。
珠未の左耳側に
顔を入れて、肌が触れる、
キスが、口づけが、
止まらない、口開いて深く・・・
江藤鉱(珠未さん、いいんだ もう止まらん、やっと・・・)
折中珠未「遠慮してましたかっ」
笑顔のクリが、入口の方から歩いてくる。
音楽聴いて手振りしながら、
腰の横で弾ませるくらいの感じで。
フィルムはがして
開けちゃっていいよって?
スカスカというか
品物入ってんのかって箱の中に、
ヤオバザ限定ピンズ系の入ってたりして
遠慮しないでいいのかな
他には、左胸寄りに
『紫』と漢字で縫われて
そのあと英字で、
『ランデブー』『シキブ』
と記された、青みがかった白シャツ。
まだまだ地下に
カートンがいっぱいあるんだ
(大きいハートの周りに
小さいハートが円囲ってる盤)
〇古いアパートの居間
──サキがナオトの口の中を、
歯科医みたいに小さいペン先鏡
(内視鏡?)使ってのぞいてる。
そうしているとき、
もう口ついちゃうくらい近い見方するサキ
最近の若い子はなんて言わないで
親しみもってくれたのかな
ナオト「・・・え?」
サキ「ぶっ」
ナオト「何で切ったの?」
サキ「え?わかんない」
サキ「あれ?教科書ないな、どこだろ おかしいな、ないなあって」
サキ「思ったら切っちゃった」
サキ「ああ、包帯ない、ああっ」
ナオト「大丈夫だよ、落ち着いて・・・」
ナオト「ティッシュ ポケットティッシュはあるけどあてがう?」
サキの制服のスカートに
包帯が入ってるの何故かわかるんだけど
手突っ込むのははばかられる
自分でとらないかな
サキが取り乱すので、
どぎまぎしてたナオトも腹が決まったのか
ガッと腕をつかんで止まらせる
ナオト(あたふた動かれたら止まんない・・・)
ナオト(誰か来た?(玄関チャイム?)知るか)
サキ「あー包帯あったーっ」
つかんだことで落ち着いたのか、
自分のポケットから
包帯を取り出してケロッとする。
そのとき立ち上がって座り直すとき
サキはナオトの膝辺りにお尻置いて、
お尻の形、割れ目がおさまるような
座り方して、温もりが直に伝わって
ナオト(あー、動きたくない)
と、ジッとするナオト。
すぐお尻離したけど。
変な逃避行みたいになってんな。
(このときサキの顔は、
サキ「誕生日なの?おめでとう」
って祝ってくれるような
キャピッとした表情で)
サキ
ナオト 優しくしてあげて
(女性の声でサキに言ってるのかな
ナオトをよろしくって)
〇未来の店
──大花さん、
元気まだないながらも
レジ側からパーテーションの方に
脚立出して、
大花歴亜「今日、願かけてみる?」
願?星に?何を?
大花歴亜「兄さんとクリがうまくいきますように」
なんてな
〇古い競技場
──ワルキューレがあぐらかいて、
ワルキューレ「今年はこの人だけ」
どの人?
ワルキューレ「さよなら」
ワルキューレが立ち上がって
その場離れたところ、
こっちが先に離れるていだったんだけど
ワルキューレのいたところに座って、
置いてあるおにぎり
ウインナー赤いの
あんまり食べないのかな
残していって
おにぎり真ん中へこんでる
具だけつまんだのかな
バスケットにおにぎり2つ
ゴマ塩かかってる・・・
と、ワルキューレが戻ってきて、
勝手してるのに抗議でも
されるのかなと思ったっけ──
あぐらかく男勝りな
女の子なら知ってるけど(クリ)
家族を捨てて尽すのも
お手伝いあってのことか
(クリが俺になんてな)
身を寄せるってことかな