エピソード44(脚本)
〇城のゴミ捨て場
?「どうも、お邪魔します」
?「ふむ、三体とは少し少ないか」
リオーネ(あの子は──いや)
リオーネ(違う、あれは子供じゃない)
リオーネ「あなた、誰?」
?「人間」
チョウキ「おや? 君は確か、僕の患者じゃないか?」
?「? 誰だ」
チョウキ「おいおい、命の恩人だぜ? 僕は」
?「ふーん、そうなのか」
?「じゃあお前は殺さないでおいておこう」
チョウキ「やったぜ」
リオーネ「あなた、ここに何しに来たの?」
?「それなんだよなぁ 本能に任せて色々遊んじゃったけど 人間それじゃダメだよな」
?「やっぱ夢がいるか」
リオーネ「何を言ってるの? あなたは人間じゃない」
リオーネ「ここに人間はこれない」
?「いや、夢自体はいっぱいあるんだよ」
?「王、作家、騎士、金持ち、ヒーロー 魔術師、医者、発明家、領主、善人」
?「でも半分以上はかなってるし、 それは”我ら”の夢とは言えないんだよなぁ」
?「うん、決めた」
?「我らは『最強』を目指す」
?「強いやつを見つけて殺す」
?「次はそいつより強いやつを見つけて殺す」
?「それを繰り返して、最後に殺した奴より 強いやつが見つからなければ────」
?「とりあえず、暫定『最強』だろ」
?「うん、いいな それでいこう」
リオーネ「────ごちゃごちゃうるせぇな」
?(体が・・・・・・動かない?)
?「──────────」
?(意識も一部が落ちた 何だこれ)
リオーネ「これが私の能力 あなたの体は、すでに私のものだ」
?「面白い能力だな」
リオーネ「! コイツ、意識が──」
?「ふむ、出番だぞ、適当に一つよこせ」
ズリッ、ズリッ、ズリッ、ズリッ
リオーネ(服の裾から、黒蛇?)
イフ「Aa」
?「体は動かんがしゃべれる────ならば」
リオーネ「黒蛇が吐き出した剣を、口で!?」
リオーネ(剣から電撃──体が、痺れ)
?「お、動ける」
?「っていうかよう」
イフ「Aaaaa!」
?「我らは”適当に一つ”って言ったよな」
?「なのに何だこれは」
?「この状況に対して最適の武器を選んだな」
?「いらねーんだよそういうの ”白けるだろうが”」
イフ「AAa!!!」
?「次やれば殺す」
?「待たせたね」
リオーネ(コイツ・・・・・・)
- このエピソードを読むには
会員登録/ログインが必要です! - 会員登録する(無料)