自分と向き合おう!(脚本)
〇通学路
日木 小守「ハァハァ・・・どうなってんだ?」
日木 小守「おっ!」
女子高生「ウケる〜♡」
日木 小守「今度こそ大丈夫なはず!」
日木 小守「さぁ!可愛い子ちゃん達!顔を見せ・・」
日木 小守「うっ!オ、オェェェ〜!」
「キャアァァァ〜吐いてる!」
女子高生 「キモイ!逃げよ!」
日木 小守「そんな・・・何で俺は不幸なんだ──」
俺は2次元を誰より愛した漢、14歳の頃から6年間、家に引きこもりアニメや漫画だけを見る生活を続けていた。
しかし、先週アニメの推しキャラ(美少女)が設定上亡くなった。で、俺の可愛い子の興味は2次元から現実の世界の女の子に移った
現実にも可愛い女の子が溢れているはず・・・だった──
日木 小守「なんで○○と○○しか歩いてないんだよ・・・ ※(○○の部分は読者様で考察下さい)」
日木 小守「場所が悪いのかもしれないな!移動してみよう」
〇渋谷のスクランブル交差点
日木 小守「ここなら、可愛い女の子がいるはず!」
女子高生「キャッ!ごめんなさい!」
日木 小守「キタァァ!かわいい声とアニメでよくある展開(これだよ、これ!)」
日木 小守「いえ、そちらこそ大丈夫ですか?」
女性「少し足が痛くて、捻ったかもしれません」
日木 小守「・・・・・・・(重いからじゃね?)」
女性「どうしよう?歩けないかも〜!」
日木 小守「・・・すぐそこにタクシーがある。乗って帰れ」
女性「えっ?ちょっと!」
〇渋谷のスクランブル交差点
日木 小守「俺は不幸だ・・・・・そして何故、可愛い子がいない?」
「お兄さぁ〜ん!」
女の子 「女子高生キャバクラ寄ってかない?」
日木 小守「・・・失せろ(その店コンセプト的にOUT)」
「イケメンさ〜ん」
女性 「大人の女を教えて、あ・げ・る!」
日木 小守「・・・死後の世界を教えてやろうか?」
日木 小守「どうした?日本の可愛い子は全員死んだのか?」
「きゃっ!」
日木 小守「イテェんだよ!」
女子高生 「す、すいません!大丈夫でしたか?」
日木 小守「いるじゃん!可愛い女の子!」
女子高生 「あのっ、お怪我は?」
日木 小守「大丈夫!ごめんね!ボーッとしちゃって!」
女子高生 「良かったぁ〜♡」
女子高生 「ぶつかったお詫びに何か奢らせて下さい!」
日木 小守「えっ?いいの?」
女子高生 「フフッ、よく通ってるカフェがあるんです! そこに行きません?」
日木 小守「いいよ!連れてって!」
女子高生 「嬉しい〜♡じゃあ行きましょう!」
〇都会のカフェ
女子高生 「ここです!」
日木 小守「こんな所にカフェあったんだ!」
女子高生 「ほっとコーヒーとアイスコーヒーどっちが良いですか?」
日木 小守「じゃあ、アイスコーヒーで!」
女子高生 「店長〜アイスコーヒー2つで!」
店長「了解!」
女子高生 「お兄さんは何か趣味あるんですか?」
女子高生「私も興味ある〜」
女子高生 「ちょっと!会話に入って来ないでよ〜」
日木 小守「よければ一緒に話す?」
女子高生「え〜本当!うれしぃ〜♡」
女子高生 「もうっ!」
女子高生「店長〜私もアイスコーヒー!」
日木 小守「し、幸せだなぁ〜!」
女子高生「あっ!何の話しだったかな?」
女子高生 「お兄さんの趣味の話し!」
女子高生 「アハハッ」
「え〜っ〜凄ぉ〜い!」
日木 小守「んっ?チャイム?」
「あっ!」
日木 小守「へっ?」
店長「盛り上がってる所ごめんなさい、お時間よ!」
日木 小守「時間?」
店長「ええ!うちの店、1セット45分なのよ!延長も出来るわ!」
日木 小守「45分?延長?」
女子高生 「うちの店、ガールズカフェなのよ!」
日木 小守「ガールズカフェ?じゃあ女子高生は?」
女子高生 「お店のコンセプト!」
店長「こう見えて皆んな20歳こえてるわよ!」
日木 小守「・・・・・・」
女子高生 「お兄さんどうする?延長する?」
日木 小守「・・・帰ります」
店長「もう少し居てくれても良いのに!」
日木 小守「・・・お会計お願いします」
店長「そう、じゃあ5000円になります!」
日木 小守「5000円!」
女子高生 「ファーストドリンク代はサービスしてるよ」
日木 小守「・・・どうぞ」
店長「ありがとうございました!」
〇大きいマンション
〇エレベーターの前
日木 小守「何してんだろ、俺・・・」
日木 小守「・・・・・・(エレベーター遅いな)」
日木 小守「やっと来たか・・・」
「待って下さい~乗ります〜」
「あ〜〜っ!」
日木 小守「・・・(走れるのかよ)」
女性「昼間の方ですよね?」
日木 小守「・・・」
女性「同じマンションだったんですね!」
日木 小守「・・・そうだな」
女性「大丈夫ですか?元気無さそうですけど?」
日木 小守「グスッ」
日木 小守「世の中って辛いなぁと思って・・・」
女性「・・・私で良かったらお話し聞きますよ!」
日木 小守「えっ?」
女性「実は今日ぶつかったのはワザとで・・本当は私お兄さんに一目惚れしてて・・・」
日木 小守「お、俺に!」
女性「・・・はいっ!力になれれば嬉しいです」
・・・そうか、俺は何て浅はかな人間だったんだ。答えは最初から近くにあったじゃないか!気付かせてくれてありがとう!
日木 小守「あの、俺の気持ちを伝えたいので、目を閉じて下さい!」
女性「えっ?い、いきなり!」
日木 小守「お願いします!」
女性「こ、こうですか?」
日木 小守「ありがとうございます!そのままですよ!」
女性「あぁ!神様!感謝します!」
〇エレベーターの中
〇オフィスの部屋の前
〇本棚のある部屋
俺は可愛い女の子追いかけ、その結果に満足しないと不機嫌になっていた・・ただそれは、本当の自分に向き合えていなかっただけ─
日木 小守「外に出ても○○と○○とプロしかいない。それなら新しい推しキャラを探せは良かったんだ! ※(○○の部分は察して下さい)」
日木 小守「さて、新しく始まるアニメでも見よ!」
〇エレベーターの前
女性「・・・・・・んっ?」
女性「・・・・・・・・・」
女性「チッ!逃げやがった!」
女性「私って何て不幸なの・・・」
女性「はっ?」
住人 「・・・(はぁ金がねぇ俺は不幸だ)」
住人 「おわっ!すいません!」
女性「いえ、こちらの方こそすいません!」
女性「じ、実は今日ぶつかったは、ワザとでして・・ (今度は逃さないわよ!)」
住人 「ふ〜ん(コイツはいい金ヅルだな!)」
「付き合おうぜ! 付き合って下さい!」
「(金ゲット) (男ゲット)」
『不幸せの原因は、他の誰かの身勝ではなく、自分自身の身勝手である』────
ジェームズ・アレン
〇本棚のある部屋
日木 小守「クソッ!推しが見つからねぇ!」
日木 小守「そうだ!」
日木 小守「出会い系があるな!もう一回現実で会える可愛い女の子探してみるか!ハハハッ!」
この作品は、現代社会において多くの人々が直面する問題を取り上げ、その解決方法を示唆する社会派作品である。主人公の苦悩や葛藤がリアルに描かれ、その中で出会う女の子たちとの交流を通じて、新たな一歩を踏み出す勇気をもらえる。また、登場する女性たちの強さや優しさが印象的で、この作品は男性だけでなく女性にもおすすめできる。ストーリー展開も面白く、一気に読める作品である。自分自身も、この作品を読んで現実世界に向き合う勇気をもらったと感じた。
太った女性キャラが、いい感じにインパクトありますね!
先の展開を、どう裏切るのか色々予想しながら、楽しんで見れました😀
楽しんでるところに 教訓がズシンと響いて良かったです。
純粋培養の二次元脳が三次元世界に出でると、、、笑ってしまいました。日木くんの毒づきセリフの辛辣さがまたww 「〇〇と〇〇とプロ」…何だか納得できる気が。。。男女問わず、プロにかかる人達ってこういったタイプかも←