妄想女

はじめアキラ

妄想女(脚本)

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〇女性の部屋
齋藤真夏(姉)「お願い、待って。私の話を聴いて!」
齋藤真夏(姉)「・・・何のつもりだ? その手を放してくれ」
齋藤真夏(姉)「嫌!絶対離さないわ!だって、貴方は誤解してるんだもの!」
齋藤真夏(姉)「誤解?」
齋藤真夏(姉)「ええ、そうよ。・・・私がサカモト君を好きだって、そう思ってるんでしょう? だから、自分から身を引こうと・・・」
齋藤真夏(姉)「違うの!サカモト君とはそんなんじゃない! サカモト君には、本当に部活のお手伝いを してもらっただけだもん!」
齋藤真夏(姉)「私が・・・私が本当に好きなのは・・・」
齋藤真夏(姉)「うそ、だろ?」
齋藤真夏(姉)「だってお前、あんなに嬉しそうに・・・」
齋藤真夏(姉)「サカモト君は素敵な友達だけど、私が本当に幸せな瞬間は、あなたと一緒にいる時よ!」
齋藤真夏(姉)「お願い、これからも傍にいて。それとも・・・それともあなたは、私のこと、もう嫌い?愛想が、尽きた?」
齋藤真夏(姉)「真夏・・・」
齋藤真夏(姉)「そんなはずがない!俺が、俺が真夏を嫌いになるはずないだろう! お願いだ、これからもずっとそばにいてくれ!」
齋藤真夏(姉)「カケルくん・・・!」
齋藤真夏(姉)「愛している、真夏!これからもずっと・・・」
齋藤真冬(弟)「おーい姉ちゃん、そろそろ晩飯・・・」
齋藤真冬(弟)「って、何やってんの?学ラン?」
齋藤真夏(姉)「ちょっとバカ弟!入るならノックしてよ!着替えてんのに!!」
齋藤真冬(弟)「いや、何回もノックしたけど? 聞いてなかったの姉ちゃんじゃん」
齋藤真冬(弟)「何一人でぶつぶつやってんの? 姉ちゃん演劇部だっけ?」
齋藤真夏(姉)「決まってるわ!練習よ! いつか彼氏ができた時の! 学ランはねえ、通販でそれっぽいのを買ったの」
齋藤真夏(姉)「彼氏と一緒に受ける授業、一緒に行く修学旅行、一緒に楽しむ文化祭、ああ素晴らしき青春の日々・・・!」
齋藤真夏(姉)「時にライバルが登場し、すれ違い、別れを切り出されることもある。 でも、その果てに二人の絆はさらに深まるの・・・!」
齋藤真夏(姉)「うふふふふ、うふふふふ。 花の女子高校生であるからには、イケメンとの最高の恋をしなくちゃね」
齋藤真夏(姉)「制服デート、修羅場、溺愛、俺様、むふふふふふふふふ。 練習はいくらしても足らないわ・・・!」
齋藤真冬(弟)「・・・・・・」
齋藤真冬(弟)(俺は、言うべきなんだろうか)
齋藤真冬(弟)(姉ちゃん、自分が女子高に通ってるの忘れてない?って・・・)

コメント

  • 妄想が!具現化している…!😆

  • 妄想こじらせを極めた真夏ちゃん、もー可愛すぎですww このお話の後も、女子高で周囲を見渡して落ち込み、なんやかんやあって男子と2人っきりになるも練習通りに全くできずに落ち込み……その様子を見た真冬くんが深いため息を。。。まで想像できますね!
    フルボイス熱演、お見事ですね!

  • すげえ!

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