クリスマスのひみつ

空から落ちてきた野原さん

クリスマスのひみつ(脚本)

クリスマスのひみつ

空から落ちてきた野原さん

今すぐ読む

クリスマスのひみつ
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇クリスマスツリーのある広場
  夜の街にきらめく光、、
  その中に装飾されたもみの木が立ち
  人々はそれを見たり、
  そばで誰かを待っていたりする。
  かくいう俺も待ち合わせ中だ。
中村 綾香「あっ、拓馬久しぶり〜!元気だった?」
佐藤 拓馬「久しぶり綾香。 少し見ない間に綺麗になったね」
中村 綾香「やぁだ、うれしーい! 頑張ってダイエットしたかいあったー!」
中村 綾香「ねぇ、どこいく、、」
佐藤 拓馬「ごめん!」
中村 綾香「ん?」
佐藤 拓馬「実はさっき、妹が熱でたって連絡があってさ、今日は予定キャンセルしたいんだ、、」
佐藤 拓馬「申し訳ないけど、今日は両親いないからさ、 俺いかないと、、」
中村 綾香「えっ、そうなの?妹さん大丈夫??」
中村 綾香「私のことはいいから早く行ってあげ、、」
佐藤 拓馬「ありがとう!」
佐藤 拓馬「今日、実は綾香にプレゼントを渡す つもりだったんだ、、、 それだけでも受け取ってほしい、、」
佐藤 拓馬「帰ったら必ず連絡するよ、じゃ!」

〇おしゃれなリビングダイニング
  自宅、リビング───
佐藤 凛「と、言って抜けてきた、と、、」
佐藤 凛「てか熱なんかないんだけど」
  死んだ魚のような目をして妹の凛が俺を見る
佐藤 凛「それ、おにいは今日、何回やってきたん?」
佐藤 拓馬「え」
  俺は目線を外しながら答える
佐藤 拓馬「99人くらいかな、、」
佐藤 凛「!?、、、、、言葉が出ないとは このことだな、、 おにいそれいつか刺されるよ、、、」
佐藤 拓馬「大丈夫大丈夫!俺みーんな好きだから!」
佐藤 凛「いや、そうじゃなくて」
佐藤 凛「てか、 そんなクリスマス短時間しか過ごせないって意味あるの?」
佐藤 拓馬「そりゃ、みんな大切だから少しでも会えたら嬉しいじゃん?」
佐藤 拓馬「一人一人にクリスマスプレゼントも渡したし〜、、」
佐藤 拓馬「あっほらほら早速綾香からメールきてる」
  妹さん大丈夫だった??
  今日会うの楽しみにしてたから、
  ちょっと残念(*_*)
  でも、クリスマスプレゼント
  すっごく嬉しかった🎁✨
  本当にありがとう
  次はゆっくり会いたいな♪
佐藤 凛「何あげたの?」
佐藤 拓馬「ネックレス、俺とおソロの」
佐藤 凛「それ今までの人全員にあげてるの?」
佐藤 拓馬「んー、まぁみんなそれぞれ違うけど、 何かしらはプレゼントしてるよ」
佐藤 凛「おにいに、そんな財力あったっけ?」
佐藤 拓馬「いやー、あははは、凛にもあるよ?」
佐藤 凛「いらない、キモい」
佐藤 拓馬「冷たいなー」
佐藤 拓馬「お兄ちゃんは女の子なら みーんな好きだか、、ブッ」
  凛に思いっきりクッションを投げられる
佐藤 拓馬「いいのサ、、そんな凛が俺はスキ、、」

〇黒
  ちなみに俺の今までのスケジュールはこうだ

〇おしゃれなリビングダイニング
  5:00起床 
  プレゼントの用意・スタイリング・朝食

〇ゆるやかな坂道
  5:30
  近所のお散歩をしているおばあちゃん彼女10人と仲良く散歩しながらプレゼント
  (冷え性改善グッズなど)を渡す

〇ゆるやかな坂道
  6:30
  家の周りを掃除する5人の奥さん彼女に
  挨拶をしがてらプレゼント
  (食器や家事を楽にするアイテム)を渡す

〇川沿いの公園
  7:30
  〇〇公園をジョギングしたり
  犬の散歩をしている5人にプレゼント
  (スポーツ用品や高級ドッグフード)を渡す

〇雑居ビル
  9:00
  過去のバイト先(5軒)に顔を出しつつ、
  それぞれ10人の彼女にプレゼントを渡す

〇大きな木のある校舎
  10:30
  お世話になった母校の先生や
  家庭教師の先生5人の彼女に
  プレゼントを渡す

〇ファストフード店
  12:00
  10人の彼女(小学生)に
  ワックのハッピーセットを奢りながら
  一緒にランチを楽しみつつ、
  プレゼントを渡す

〇新橋駅前
  13:30
  待ち合わせをしてパパ活ならぬ、
  彼活をしている彼女達(学生)10人と
  過ごしつつプレゼントを渡す

〇おしゃれなリビングダイニング
  15:00
  家に戻り5匹のペット(メス)と
  戯れながらおもちゃをプレゼント

〇一人部屋
  15:45
  部屋でリアルで会えないネット彼女達20人とメールやテレビ電話などをしながら
  オンラインギフトを送る

〇クリスマスツリーのある広場
  17:00-22:30
  19人の彼女と待ち合わせして
  プレゼントを渡す

〇黒
  そして、帰宅というわけだ

〇一人部屋
  部屋にもどる
  本日朝から晩まで
  99人の彼女と過ごした俺だが、
  あと1人はというと、、
  コンコン
  窓を叩いてこちらを見る彼女
  ガラッ(窓を開ける)
美亜「よっスー、おつかれっスー」
佐藤 拓馬「今年もプレゼント配りお疲れ様、美亜」
  見ての通り 最後の彼女、
  美亜の職業はサンタだ。
美亜「オマエもクリスマスは 100人の彼女と過ごして大変だナ。 はい、これプレゼント」
佐藤 拓馬「え!ありがとう、美亜〜 何かな何かな〜♪」
  パカッ
  請求書
  プレゼント代〇〇万円也
佐藤 拓馬「美亜さん、、、プレゼントって、、、 これ、、」
美亜「そうだ、オマエに頼まれて 安く仕入れてやった分だ 有り難く受け取ってくれ」
美亜「そして、私の代わりに渡してもらって ご苦労だったナ」
美亜「皆に送るプレゼントは 毎回親の元に請求書がゆく」
美亜「みんなが思い描くプレゼントを運ぶサンタは所詮運び屋だ」
美亜「夢が壊れるがスマンな」
佐藤 拓馬「くぅー、美亜さん、、、辛辣ぅー、、 でも好きですぅ、」

〇空
  こうして俺のクリスマスが
  終わろうとしている──────

コメント

  • すごい数の彼女ですね!笑
    その中に動物(メス)も含まれてるのがすごいと思いました!
    請求書の金額がすごいことになってそうだなぁと思いましたが、
    皆さんいいクリスマスをすごせたみたいで。

  • 歩いただけ彼の中では彼女認定されてしまうのか(笑)あ、でも優しくてプレゼントくれるなら、それもいいのかもしれない。しかも99人と浮気なら潔くって怒る気にもならないわ!100人の彼女1日でコンプリートした彼にお疲れ様と声をかけてあげたい。

  • 違った視点で見るととてもいい彼ですよね、彼女がそんなに!とびっくりしましたが、みんなに「夢」をプレゼントしている実はいい人だったり。楽しいお話しでした。

コメントをもっと見る(5件)

成分キーワード

ページTOPへ