現実逃避の精霊 

ぽんたろう

第4話『書く理由』(脚本)

現実逃避の精霊 

ぽんたろう

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〇古いアパートの部屋
和泉蓮「さて、今日は朝まで遊ぶぞー」
現実逃避の精霊「お酒とか買って来たから飲もう?」
和泉蓮「悪いな、金払うぞ」
現実逃避の精霊「いいよ、最近お世話になってるし」
和泉蓮「ありがとな」
現実逃避の精霊「これぐらいいいよ」
和泉蓮「そういえば、お前 たまにふらーといなくなるときあるけど 家に帰ってるのか?」
現実逃避の精霊「精霊もいろいろとやることがあるのだ」
和泉蓮「まあ、全然いいけどな」
現実逃避の精霊「そういえば、どうして 小説書き始めたの?」
和泉蓮「自分の作品がゲームになったら 楽しいと思ったんだ」
和泉蓮「あとアニメになったら最高だろうなって 友達と話してた」
現実逃避の精霊「そうだったんだ」
和泉蓮「でも、絵心ないから 文章なら行けるかもと思って 小説書き始めた」
和泉蓮「まあ、練習しろよって言われそうだけど」
現実逃避の精霊「凄いね」
現実逃避の精霊「私は文章書くの苦手だから 尊敬するよ」
和泉蓮「どうしたんだよ、気持ち悪い」
現実逃避の精霊「褒めてるんだから素直に喜んでよ」
和泉蓮「ああ」
和泉蓮「あの頃はさ、恥ずかしかったけど 小説書き始めて、同級生に見せたりして 楽しかったな」
和泉蓮「みんなで設定考えたりしてな」
現実逃避の精霊「そうなんだ」
現実逃避の精霊「楽しそう」
和泉蓮「みんな、アニメやゲーム、ラノベが好きだから嬉しかったな」
現実逃避の精霊「いい友達がいたんだね」
現実逃避の精霊「羨ましい」
現実逃避の精霊「私ね、一生懸命 小説書いてる君のことが好きだよ!」
和泉蓮「なんだよ!急に!」
現実逃避の精霊「へへ、冗談! どういう反応するかなって!」
和泉蓮「なんだ、冗談か」
和泉蓮「お前、何描いてるんだ?」
現実逃避の精霊「あ、無意識で描いてた」
和泉蓮「イラスト上手いじゃん」
現実逃避の精霊「そう?ありがとう」
和泉蓮「そんな才能あったんだな」
現実逃避の精霊「精霊は多彩なんだよ だけど、人に見せるのは恥ずかしい」
和泉蓮「俺が言うのもなんだけど もっと自信持っていいんじゃないか?」
和泉蓮「ネットに上げてみるとかさ」
和泉蓮「批判が怖くてネットに上げられない 俺が言うことじゃないけど」
現実逃避の精霊「そうだね 私も批判は怖いかな」
現実逃避の精霊「でも、今日は楽しいな」
現実逃避の精霊「たくさん話そうね」

次のエピソード:第5話『昔話』

コメント

  • イラストや漫画、あるいは小説や詩歌などを作ったことのある人には、心に染み入る情感たっぷりの一話ですね。精霊さんの存在により、主人公の創作活動はどのような方向に向かうのか、今後を想像して楽しんでいます!

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