廃墟になった街(脚本)
〇屋敷の大広間
心愛(みあ)「ようこそ、怪談の屋敷ヘ。私はこの屋敷の 管理者、心愛です」
心愛(みあ)「今日はとある廃墟に行った女性の話を披露致します」
心愛(みあ)「どうぞ、ごゆっくりお楽しみ下さいませ」
〇廃墟と化した学校
ある日私は、調査の為に、とある学校に
行きました。
女性「此処が、N小の校舎・・・いつ壊れてもおかしく無いなぁ・・・」
そう思いつつ、私は中へ入って行きました。
〇荒廃した教室
女性「うわぁ、中のほうがボロボロだなぁ・・・」
これ以上調査しても意味がない。そう思った
私は、電話で調査報告をしたあと、外に出ました。
〇廃墟と化した学校
女性「もう夕方かぁ、時間が過ぎるのは早いなぁ・・・」
女性「だけど、此処に来たのは昼頃だから、さすがに早すぎないかな?」
怖くなった私は、逃げるように駅ヘ向かいました。
〇荒廃した街
しかし、どれだけ走っても駅は見当たりませんでした。
女性「こ、此処、ホントにいつもの街、なのかな?」
此処は何かある。そう思った私は、上司に電話をかけようとしました。しかし・・・
女性「電話が繋がらない!どうすれば、いつもの街に戻れるの?」
希望はなくなった。そう思った私ですが、あるものを見つけました。
女性「あ、あれって駅!?」
駅を見つけた私は、無我夢中で駅の方ヘ駆けて行きました。
〇電車の座席
ようやく帰れる。そう思った矢先・・・
「次は~江岡~江岡~終点です」
女性「えっ、そんな駅、ないと思うんだけど・・・」
乗った列車では、帰る事はできませんでした。
〇崩壊した噴水広場
女性「こんなことになるなら、この仕事、受けなければよかったなぁ・・・」
そう思った私でですが・・・
女性「えっ、電話!社長から!?」
女性「もしもし、社長ですか?」
社長「海根君、今どこにいる?」
女性「い、今は、江岡っていう駅の近くの噴水の前にいます」
社長「わかった。今から車で迎えに行くよ」
女性「あっ、ありがとうございます!」
この後私は、無事家に帰ることができました。
〇屋敷の大広間
心愛(みあ)「あの後彼女は神社でお祓いを受けたそうよ」
心愛(みあ)「あの時、彼女は彼岸に渡りかけていたの」
心愛(みあ)「興味本位で廃墟に行くのは止めた方がいいわね」
一見
何もない
が、確実に「変容」が起きている。
果たして彼女は「本当に」帰れたのだろうか?
楽しませていただきました。
ありがとうございます。
この違和感が積み上がっていく感じ、怖いですがたまらないです!存在しない駅にちゃんと車で迎えに来れた社長さん、流石ですね!
廃墟とか心霊スポットにおもしろがったり興味本位で行ったらバチが当たるって昔お母さんが言っていたのですが、こういうことなんだなあと思って怖くなりました🫣