この親にしてこの子あり(脚本)
〇明るいリビング
娘「おー間に合った、間に合った。良かったー」
娘「わたしの好きな番組! 見逃すわけにはいかないよねー!」
母「失礼するわ」
娘「ちょっとお母さん! わたしのとなりに座らないでよ!」
娘「重すぎるんだけど! ソファ沈んじゃうって!」
母「固いこと言わないでちょうだいよ」
母「親子団らんの時間じゃない」
娘「勘弁してよ・・・」
────
『顧客満足度99%!!』
『体重激減!! マイナス30歳の美ボディを
手に入れてみませんか!?』
娘「体重激減だってさ。 まーた胡散臭いCMが流れてるよ」
娘「お母さんにぴったりじゃない?」
母「そうね。是非とも試したいものだわ」
『今ならお電話頂くだけで
その場でお試しコースを体験できます!!』
母「あら、お試しだって。やってみようかしら?」
『まずはお試しコース!!
マイナス15歳の世界をご堪能ください!!』
母「いいわねぇ! 早速、掛けてみるわ!」
娘「ははは・・・本気にしちゃって・・・」
────
「きゃああああ!! 何よこれぇええええ!!」
娘「何なに! どうしたの!?」
母「見てよ! このカラダ!」
母「若いときの服がすんなり着れちゃったの!」
母「凄いと思わない?」
娘「えぇぇ・・・本当にお母さんなの・・・?」
娘「あ、そうか! ドッキリか! 一般人相手にやる番組もあるもんね!」
娘「そうだよ! ホントに電話だけで痩せたら苦労しないもん!」
母「ふふふ・・・私は自分のカラダを じっくり堪能してきましょーっと」
娘「・・・えーっと」
娘「そんなわけないよね・・・? でも喋り方はたしかにお母さんっぽいよなぁ」
娘「うーん。わたしもできれば 体重落としたいなーとは思っていたけど・・・」
娘「・・・」
娘「よし!」
────
母「衣装チェンジで ただいま戻りましたー・・・って」
母「あれ・・・いない・・・?」
母「どこに行ったのかしら・・・」
母「なんであの子のスマホが こんなところに落ちてるのかしら・・・?」
『今ならお電話頂くだけで
その場でお試しコースを体験できます!!』
『まずはお試しコース!!
マイナス15歳の世界をご堪能ください!!』
体重がマイナス〇〇キロ、ではなく年齢がマイナス15歳というのがポイントですねww ちょっぴり羨ましく思ってしまいました←
面白いー!!!!とニコニコしながら読んでいたらまさかの最後にゾクッとらさせられてしまいました!!!!!!!娘ちゃんー!!!!!!!!(´;ω;`)お試しだから、戻ってこれますかね!?
けど、面白かったです!!!!!!!(o^^o)
結果が全く予想外!で一瞬笑えたけど後でかなり恐くなりました。昔痩せる石鹸とかいうのが中国産であって、そんなもん!って感じで会話が続くのかと思っていたら・・・。