配信参加しただけなのに(脚本)
〇手
配信タイトル
「トツィエンス」
配信者は『エィミーン』
その存在の正体は死神
ある条件を満たすとSNSなどに配信通知が来ると言われている
この配信に参加すると最後
体から魂を抜かれ、天国にも地獄にも送られることはない
この世でもあの世でもないどこかの空間に閉じ込められる
その空間は時間の概念がなく囚われると
魂の消滅は起こらず、永遠の時間をその空間で過ごすことになる
囚われてしまうと帰ってくる方法はない
そしてこの配信に参加して帰ってきた者は誰もいない
──────
しかし『エィミーン』は平和主義者
ではなぜこんなことをしているのか?
その裏には『エィミーン』を脅しているものがいる
怪異でさえ脅すことのできる者
その者はSNSを利用している、ある1人のユーザーだと言われている
その者の名前は──
『シーサ』
もしこの名前のユーザーを見つけてしまうと
条件を満たさずとも『エィミーン』からの配信通知が来る
一体『シーサ』と言う人物は死神をどう脅したのか
また死神を利用してまで何が目的なのか
その真実を知るものは誰もいない
〇テーブル席
睦月碧「数年前に話した都市伝説がこんな話に変わってるんだって」
鹿村将「へ、へ〜」
鹿村将「そうなんだ・・・・・・」
睦月碧「ん?」
睦月碧「なんか声震えてるぞ?」
鹿村将「そ、そうか?」
鹿村将「気のせいじゃないか?」
鹿村将「あ、ごめん電話だ」
睦月碧「またか?」
鹿村将「ごめん」
睦月碧「大丈夫だって」
睦月碧「じゃあ彼女との電話楽しんでな!!」
鹿村将「だから彼女じゃないっての」
睦月碧「はいはい」
睦月碧「そういうことにしておくよ」
睦月碧「じゃあな〜」
鹿村将「また明日〜」
〇木調
エィミーン「ヤッホ〜」
エィミーン「シーサ!!」
シーサ「その名前で呼ぶのはやめてくれ・・・」
エィミーン「じゃあアカウントの名前変えなよ」
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