出合い(脚本)
〇黒背景
自分を忘れないように
いつもの習慣を
僕の名前は──カール
カール・ローゼンハイム
〇書斎
眠れない・・・・・・
夜目をきかせ、なんとなく部屋を眺めてみた
魔導書ばかりの本棚
中身のない花瓶
家族で写った写真
ふと目に止まった本を開いた
父さんがくれた本──
・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・
ページをめくり、父さんの書き遺した言葉を眺めた
頬に伝うものは無視した
少し、眠たくなってきたかも
〇英国風の図書館
次の日、起きてすぐにクエスト案内所まで来た
「こんにちは! 初めて来られますね?」
「こちらはクエスト受付です」
あの、何か簡単そうなクエストは・・・・・・
最初はゆっくり、この生活に慣れていこう
「そうですねぇ・・・・・・」
「あら、今あるクエストは複数人希望のものばかりですね」
そ、そうですか・・・・・・
「大丈夫ですよ! ここは色々な人が集まりますから」
「ここでお仲間を探されるとよいでしょう」
わ・・・・・・かりました
幸先が微妙だけど、頑張るしかない!
〇英国風の図書館
「──あっ、君!」
──えっ、僕?
「そう、君だ! 足止めしてすまない!」
「単刀直入に言うが、オレと冒険してくれないか?!」
・・・・・・えっ?
「さっき受付にいる君を見たんだ」
「きっと君も仲間を探してるんだろ?」
「オレも仲間がいなくて困ってたところなんだ」
「お互いwin-winなはずだが、どうだ?!」
も、もちろん!
「そうか! 勇気を出して話しかけてよかったぜ・・・・・・」
あの、僕はカールです、あなたは?
「カールっていうんだな、オレはエルヴィン!」
エルヴィン・ペルシュケ「多分オレの方が年上だろうけど、気軽に頼むぜ!」
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