エピソード8 テレパシー実験(脚本)
〇個別オフィス
医師「この呪具でテレパシー実験をしてほしい」
上司さんは
医師(らしき人)から
一組のブレスレットを渡されました
上司さん「テレパシー? 呪具? (あからさまに厄介ごとですね)」
医師「まあ共感呪術って奴だねえ んじゃ、よろしく」
上司さん「ちょっと一方的過ぎですよ!」
上司さん「はあ テレパシーの実験ねえ」
上司さんは
腕輪を見ながら
難しい顔をしています
守信寺さん「上司さん どうされました? すごく怖い顔ですけど」
上司さん「何、スポットのリサーチが 回ってきたのですがね どうしたものかと」
守信寺さん「あら、綺麗なブレスレット」
守信寺さんがブレスレットに
手を伸ばすと
上司さん「守信寺さん ちょっと待ってください」
上司さん「触らないでください 呪いがかかっているかも しれませんから」
守信寺さん「え、呪いですか?」
上司さん「今、対策法を考えているところです」
上司さん「あ、対策法が来ました」
部下ちゃん「ええ、何この腕輪? オシャレなアンティーク!」
部下ちゃんは
突然現れて
唐突に腕輪をはめてしまいました
上司さん「部下ちゃん 体調はどうですか?」
部下ちゃん「いつだって体調万全 死角なしだよ」
上司さん「うん、大丈夫ですね 守信寺さんも ブレスレットを付けてみてください」
上司さんは部下ちゃんに
腕輪をつけさせて呪いが無いか
安全確認したようです
守信寺さん「・・・(ちょっと酷い扱いですね)」
部下ちゃん「何々? どゆことですか?」
上司さん「要はこの腕輪をつけて テレパシーの実験をしてほしい そういうことですよ」
部下ちゃん「テレパシー? 高校で風紀検査を全部逃げきった」
部下ちゃん「校則エスパー部下ちゃん これにあり!」
守信寺さん「上司さん どういったやり方で実験を するのですか?」
上司さん「部下ちゃんがイメージしたものを 守信寺さんが当てる そんな感じでいいかと」
どうやら上司さんは
形だけ医師(らしき人)に従うようです
部下ちゃん「よーし行くよ」
守信寺さん「これかな?」
部下ちゃん「んじゃ、これ」
守信寺さん「多分・・・」
部下ちゃん「どうだ!」
守信寺さん「えーと」
上司さん「もうその辺でいいでしょう さて結果は・・・」
部下ちゃん→守信寺さん
ケーキ→きのこ
ココア→飴
眼鏡→猫のキーホルダー
上司さん「ははは、全問不正解」
部下ちゃん「ありゃりゃ」
守信寺さん「ダメみたいですね」
上司さん「いいんですよ 義理は果たしましたから」
上司さん「おや、こんな時間ですか お昼にしましょう」
上司さん「まあ一応 メールで結果は送っておきますか」
結果のメールを送って
53調査チームは
お昼に入りました
〇病院の診察室
そのころ医療スタッフ用の部屋で
医師(らしき人)が
PCの画面を眺めていました
医師「お、来たねえ ふーん」
医師「ケーキ→きのこ ココア→飴 眼鏡→猫のキーホルダー」
医師「・・・ははあ」
医師「ケーキ→キノコ→ココア→アメ →メガネ→ネコのキーホルダー きちんと「しりとり」でつながっている」
医師「きちんと精神がリンクしたね 優秀、優秀 予想通りで楽しみだよ」
医師「手駒が増えるってのは 心強いかぎりだからねえ」
医師「だが 焦りは禁物さ うふふ」
同時刻、上司さんは思いました
「定年退職まで後5年
こんな感じで終われたら
最高ですね」
おしまい
医師(らしき人)の胡散臭さが一層際立つ回ですね!上司さんのラストの感想が、次回以降の壮大な前フリにしか見えなくなってしまいますww