上司さんと部下ちゃん(屍鬼もいます)

内田 今日―

エピソード7 衣替えをしましょう(脚本)

上司さんと部下ちゃん(屍鬼もいます)

内田 今日―

今すぐ読む

上司さんと部下ちゃん(屍鬼もいます)
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇個別オフィス
医師「上司さんいる?」
上司さん「あ、はい 部下ちゃんの容体は?」
医師「そっちは問題ないよ 問題はここの備品「屍鬼」だねえ ここに連れてきて」
上司さん「ははは いったい何を 部下ちゃんの譫妄か何かでは?」
医師「そういうのいいから 部下ちゃんの脳に直接インターフェイス して吸い出した記憶だからねえ 間違いなし」
上司さん「えっとあのその」
医師「上司さん 安心していいよ 悪いようにはしないからさ」
上司さん「信じるしかないようですね 守信寺さん 出てきてもらえますか?」
屍鬼「はい、分かりました」
医師「強い怨みと冷蔵された肉体からなる 天然物の屍鬼かあ 希少かつ一級品だねえ」
医師「この娘はウチのチームで預からせて もらうね」
上司さん「それは横暴ではないですか! 守信寺さんは当チームの・・・」
上司さん「・・・当チームの (備品でしたね)」
医師「もう一度だけだ言うね 「悪いようにはしない」」
  こうして
  守信寺さんは
  医師(らしき人)に連れていかれました
  その翌日
部下ちゃん「ええええ! 何で言いなりなの? 納得できなーーい!」
上司さん「そもそも部下ちゃんが 守信寺さんを備品扱いしたのが 間違いの始まりで・・・」
部下ちゃん「聞こえない! 上司さんの役立たず! あたしが取り返してくる!」
守信寺さん「あの」
部下ちゃん「誰だか知らないけど 邪魔しないで 部下ちゃんスクランブルDASH!」
守信寺さん「行ってしまいましたね」
上司さん「ええ、困ったもので はて? 失礼ですがどちら様でしょうか?」
守信寺さん「守信寺です」
上司さん「ええ・・・・・・ ええええ!」
医師「我ながら良い出来だねえ 言ったよね 「悪いようにはしない」って」
上司さん「これをあなたが?」
医師「まーねー 生体パーツを表と裏から 貼っては削り貼っては削り」
医師「おかげさまで徹夜よね 眠いわあ」
医師「あ、そうそう 今の彼女は当チームの治験者で 効果測定のために上司さんのところで 働いていることになっているからさあ」
医師「多少無理があっても こっちでなんとかするよ んじゃ、戻って寝るんで」
上司さん「ありがとうございます」
部下ちゃん「守信寺さんはとっくにこっちへ 戻っているとか言われた ムカつくがムカつく!」
部下ちゃん「つか誰ですか?」
守信寺さん「部下ちゃん! 守信寺です! 医療チームで元の姿にしてもらいました」
守信寺さん「皆さんと外出したり 食事もできるそうです」
部下ちゃん「ええええ! 守信寺さんが 守信寺さんがああ」
上司さん「良かったですねえ」
部下ちゃん「守信寺さんが ヘンテコになってるぅーー!」
守信寺さん「え?」
上司さん「は?」
部下ちゃん「赤目じゃないし 血まみれでもなーい! こんなの守信寺さんじゃ なーい!」
守信寺さん「・・・(化け物だったころの方がマシ     化け物だったころの方がマシ     化け物だったころの方がマシ)」
上司さん「・・・(お前は何を言っているんだ!)」
  上司さんは思いました
  「定年退職まで後5年
  その前に部下ちゃんを医療チームが
  引き取ってくれないだろうか?」
  おしまい

次のエピソード:エピソード8 テレパシー実験

コメント

  • 医師さんの濃ゆさが際立つ話ですねww
    サラリと読み流しそうになりましたが「脳に直接インターフェイスして吸い出した記憶」って……
    守信寺さん、闇堕ちしそうなショック具合ですね…

成分キーワード

ページTOPへ