〇月夜
　　今日は待ちに待ったクリスマス
　　良い子たちに幸せいっぱいのプレゼントが配られる日だ
ブラック・サンタ「さーて、今日もこの日がやって来た」
ブラック・サンタ「暗黒面に堕ちた子供たちに鉄槌を加えるぞ」

〇男の子の一人部屋
ブラック・サンタ「こんな遅い時間まで夜更かしとは、頂けんなあ・・・」
？？？「誰だ!?」
ブラック・サンタ「誰だと？ 私はブラック・サンタ」
ブラック・サンタ「良い子にしてなかった悪い子たちに、お仕置きをする者だ」
？？？「ブラック・サンタだと？ なんだそれ、服装が黒いだけのただの中年デブじゃねえか!!」
ブラック・サンタ「む!? きみは私の触れてはいけない逆鱗に触れたぞ」
ブラック・サンタ「覚悟するがいい、究極最強剣（エクスカリバー）くん」
高橋　究極最強剣（エクスカリバー）「その名前で呼ぶなぁ!!」
高橋　究極最強剣（エクスカリバー）「こんなふざけた名前のせいで色々と苦労してんだよ」
ブラック・サンタ「名前？ 文句があるなら親に言うがいい それに名前できみのやったことは覆らん」
高橋　究極最強剣（エクスカリバー）「お、おれが何をしたってんだよ」
ブラック・サンタ「ピーマン食べ残し事件」
高橋　究極最強剣（エクスカリバー）「!?」
ブラック・サンタ「今夜は、きみがいままで食べ残してきたピーマンを食べ終えるまで、寝かせないぞ♡」
高橋　究極最強剣（エクスカリバー）「いやだぁぁああああ!!」

〇殺風景な部屋
ブラック・サンタ「さーて次のクソガｋ──じゃなかった、悪い子はここだな」
ブラック・サンタ「起きるんだ、たけしくん」
ブラック・サンタ「サンタさんが来たぞ」
たけし「・・・？」
ブラック・サンタ「さあ、親に代わってお仕置きよ♡」
たけし「＆％＃＄＆％＄？」
ブラック・サンタ「・・・？ うーん、何を言ってるのか分からないあ」
たけし「％＄＆＃!?」
ブラック・サンタ「・・・日本語でおけ？」
たけし「＃＆％＄＄％＆＃!!」
ブラック・サンタ「今年の悪い子リストに書いてあったから来たけど、これ何かの手違いなんじゃないか？」
ブラック・サンタ「まあいっか、とりあえず公園のゴミポイ捨ての罪で粛清だ!!」
たけし「＃％＄＆＄＄＄＄＄＄＄＄＄＄＄＄!?」

〇簡素な一人部屋
？？？「ふへへ、今日は待ちに待ったクリスマスイベントだ」
？？？「今夜は朝になるまで寝ないぜ!!」
？？？「親の金を食いつぶしてやるネトゲは最高だ!!」
？？？「うん・・・？ 誰だ!?　おっさん!?」
ブラック・サンタ「すまん、間違えて入ってしまった」
ブラック・サンタ「きみは何というか・・・うん」
？？？「な、なんだよ 用がないなら、とっとと出てけよ こちとら忙しい身なんでね」
ブラック・サンタ「きみは大人になったほうがいい」
ブラック・サンタ「では、さらばだ」
？？？「な、なんだよ。あのおっさん」

〇祭祀場
ブラック・サンタ「さて、ついにここで最後だな・・・」
？？？「待っていたぞ。ブラック・サンタ」
ブラック・サンタ「この声はつよしくん その姿は一体!?」
つよし「ふん、覚えていたか、ブラック・サンタ」
ブラック・サンタ「私がいままで粛清してきた子供たちのことを忘れるわけがない！」
ブラック・サンタ「なぜだ!!　なぜ、私の前に立ちはだかるつよしくん!?」
ブラック・サンタ「あんなにも愛の鞭を叩きこんでやったのに」
つよし「あの時、俺は小学一年生だった・・・」
つよし「だが、今は小学二年生!!」
つよし「この日のために俺は復讐のための地獄の特訓を組んできたんだ」
ブラック・サンタ「なん、だと!? 私の愛が届かなかったのか・・・」
つよし「喰らえっ!! 落書きパンチ!!」
ブラック・サンタ「効かぬ!! 体脂肪バリア!!」
つよし「なに!? クレヨンを握り潰して放つ、必殺の渾身の一撃が効かないだと!?」
ブラック・サンタ「ふん、伊達に年喰って中年太りしとらんわい」
つよし「そんな・・・」
ブラック・サンタ「さあ、これからお仕置きタイムだ」
ブラック・サンタ「おまえをこれから住居落書きの罪で粛清する」
ブラック・サンタ「全部、消し終えるまで帰れると思うなよ」
つよし「ちっきしょおぉおおおお!!」

〇月夜
ブラック・サンタ「今日も悪い子たちのお仕置きが完了した」
ブラック・サンタ「この世に悪がある限り、私は不滅なのだ フハハハハハハハハ!!」
　　こうしてブラック・サンタは今年も悪い子供たちの未来を救ったのであった