ツクモ戦記

竜谷 晟

エピソード34(脚本)

ツクモ戦記

竜谷 晟

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〇体育館の中
  最終結果
  リフル18枚
  ハコ10枚
  ハンカ8枚
  ナナシ16枚
ナナシ(負けた)
ナナシ(リフルのやったことはイカサマの利用だ)
ナナシ(結果として、 僕たち三人はお互いに妨害し合っただけか)
ハンカ(イカサマを視線や指で牽制する時と あえて見逃す時、二つをないまぜにして)
ハンカ(”リフルだけを狙ったイカサマ”を ”全員を対象にしたイカサマ”に変えた)
ハコ(その結果がこれ)
ハコ「総得枚数52枚」
ハコ「まさか、 ここまでコントロールされるとはね」
リフル「大袈裟な物言いだな」
リフル「コントロールなどしていない」
リフル「普通に遊んで、普通に勝っただけだ」
リフル「では、そろそろ感想戦も終わりにしよう」
リフル「『ゲームを終了する』」
???「っ────」
ナナシ(本当に、みじろぎひとつできないとは)
ハンカ(声も出せない)
ハコ(けど)
ネコマ「負けた時に、力ずくでお前を倒すのが」
ネコマ「我輩達、後詰の役目である」
リフル「むう」
ネコマ「引き寄せて」
リフル「その戦法は厄介だな」
リフル「だが対策は聞いている」
ネコマ「チッ」
リフル「更に」
フラマ「煙玉!?」
リフル「お前の不意打ちは常に警戒していた」
フラマ「な、なんで、この煙の中を正確に──?」
リフル「ふむ、不意打ち故にダメージが入ったか」
リフル「これは僥倖だな」
ツトム「や、めろぉおぉぉぉぉー!!!!」
イフ「ツトム!?」
ツトム「オラァ!!」
リフル「・・・・・・お前、 人を殴り慣れてないだろ」
リフル「無理すんな、俺は」
リフル「そこの女を殺せればそれでいい」
ツトム(勝てない──)
ツトム(”そんな事は分かってんだよ” 弱音を吐く前に頭を回せ!!!!)
ツトム(・・・・・・時間を稼ぐんだ そうすれば)
ツトム(ハコちゃんが動けるようになれば──)
ツトム(確実に勝てる手段がある・・・)
ツトム(あとおよそ4分間・・・・・・)
ツトム「なぁ、アンタ、 何でこんなことしてるんだ?」
ツトム「何で、赤縄みたいなやつと」
ツトム「”世界の境界を破壊”だなんて」
リフル「・・・・・・・・・・いいぜ乗ってやる」

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