月葉と可能 第二部完(脚本)
〇明るいリビング
月葉 甲斐(月葉の内心 ― この子どもまるで娘のような気がするんだが、何故だろう。他人の様な気がしない ―)
「ー----」
月葉 甲斐(そうか自ら生み出した事からの肉体への親近感、か。 ならば)
「 おい可能、どこにも出ていく予定がなければここにいていいんだぞ 」
なに?らしくないわよ。ナンパした女の子を抱くつもりなの?
ー--「月葉の頭の中にもたげた渇望はそんな性欲では無かった」
ー---「どちらかと言えば妻と別れまさに寂しさを」
月葉 甲斐「いや、いいんだそのつもりが無いならー--」
沙 可能「いや、、、」
沙 可能「本当は、、、。どこにもいく当てがないの。このまま関係のない人達を巻き添えにするわけにもいかないし」
(嘘だった 心には人への同情がまるで無いのが本心だ)
(月葉がなぜそんな提案を持ちかけてくるのかも本音が知りたかった)
久しぶりに
人の心が読めないことで人間としていられるのではないか?
そんな思いはある
〇明るいリビング
可能も白米を食いながらそして温かい食事を用意している月葉を見て謎に好意があった
それはあくまで父親のような感覚ではあって
ー--「ー---」
二人の感情は一致した
沙 可能「うわぁぁぁぁぁぁぁあああ!!!!」
「可能の叫び声」
「人を殺した緊張の解けている時への後悔がわき上がっているフラシュバック過去の人としての違い人間として倫理が耐えられなかった」
夜中
可能が軽く丁度良く軽い横になれ睡眠のとれるほどのソファ
「軽いブランケットをわし掴んで声を上げていた」
寝ていた月葉が起きた
月葉 甲斐「なんだ?」
それでも
さらに彼女は涙を流して叫ぶ
月葉 甲斐「『月葉が気づいて』」
月葉 甲斐(過去の自分と対峙しているのか)
月葉は、、、大足で近寄る
「そして ブランケットごと彼女を抱き締める」
月葉 甲斐「頭をなでながら「 大丈夫だ 」」
月葉にとっても何が言いたいのか分からなかったけれども
月葉 甲斐「大丈夫、、、」
それでも叫び声の上がる可能を抱きとめ強くともいえない手で父親のようになで続けていた
〇明るいリビング
「翌朝」
「土曜日」
ー----「可能が涙の後を残していたがその顔でも軽い睡眠が取れるほど落ち着いている」
ー---「今度は女、、、としてではないが」
沙 可能「『眠る月葉の顔を見ながら自分の膝の上にある彼の頭を逆になでている』」
〇アパレルショップ
総合マーケット
月葉の金で可能が服を選んでいて紺に近いフルジャケットを見て
ー--「別段に高級店では無く」
沙 可能「このダウンジャケットどうかな?」
月葉を仰ぎ見ていてそれでも楽しい時間を過ごしている
ー--「ー----」
月葉 甲斐「いいんじゃねえかあ」
沙 可能「可能が思わず笑い声を 月葉がこまってる。あははは」
沙 可能「つぎはレストランと食事の買い出しにいこ!」
今までの孤独な人生の瞬間との落差に可能は思わず笑えた。
VOICEVOX 使用
#玄野 武宏(ノーマル)
#春日部 つむぎ