第6話-おまけ『告白』(脚本)
〇合宿所の稽古場
宇喜多羽彩「三好部長、上杉副部長 ちょっと聞きたいんだけど」
「はい」
宇喜多羽彩「合宿の時、そむらちゃんは いつもどこで寝てたの?」
宇喜多羽彩「まさか、一緒に雑魚寝とか言わないよね?」
三好優弥「そうだが」
宇喜多羽彩「一瞬のためらいもなく答えやがった」
宇喜多羽彩「年頃の女の子相手に 非常識すぎん?」
宇喜多羽彩「よく親御さんが許可してるな」
上杉遼羽「あ、いや、俺たちも毎回 そむらには確認してるんだ」
上杉遼羽「別の部屋に一人で寝るか 校内の宿泊施設で寝るか選べって」
三好優弥「でも、一人で寝る方が怖いって」
三好優弥「なあ、そむら?」
蒼村優「えー、まあ 三好先輩と上杉先輩の言う通り 私の意思で雑魚寝をしております」
蒼村優「さすがに肝試しをした後は 1人で寝るのは怖いので みんなで寝てます」
三好優弥「テレビで心霊番組が観た後 怖くて親と一緒に寝てたりして」
蒼村優「なんで、知って、、、じゃなくて!」
蒼村優「そんなわけないじゃないですか!」
「・・・・・・マジか」
三好優弥「でも、そむらは一度横になったら ぐっすり朝6時まで起きないぞ」
宇喜多羽彩「そこじゃねえんだわ その間が問題なんだわ」
宇喜多羽彩「普通に考えておかしいんだわ」
蒼村優「あ、あの」
宇喜多羽彩「何?」
蒼村優「えっと、すみません」
蒼村優「気になってたんですが」
宇喜多羽彩「うんうん」
蒼村優「先輩たちと一緒に寝るのは 何が不味いんでしょうか?」
宇喜多羽彩「・・・・・・」
宇喜多羽彩「無罪」
宇喜多羽彩「私の負けだ」
蒼村優「?」
〇広い畳部屋
宇喜多羽彩「なんだ、ちゃんと部屋あるじゃない」
蒼村優「そうですよ」
三好水葉「泊まるの2回目だ」
宇喜多羽彩「じゃあ、恋バナしようか」
蒼村優「濃いバナ?」
宇喜多羽彩「あながち間違っちゃいないけど それは違うぞ、そむらちゃん」
宇喜多羽彩「じゃあ、いま好きな人がいる人!」
三好水葉「はーい!」
宇喜多羽彩「おお!水葉!」
三好水葉「お兄ちゃんが好きです!」
宇喜多羽彩「絶対言うと思ったわ」
宇喜多羽彩「本当に、水葉は優弥が好きだね」
三好水葉「はい!」
蒼村優「確か、水葉が料理部入ったのって 三好先輩に料理作りたいからだったよね」
三好水葉「そうそう! 包丁なんてろくに握ったこと ありませんでした!」
宇喜多羽彩「そういえば、包丁の使い方から教えたっけ」
宇喜多羽彩「物覚えが異常に 早かったから忘れてたけど」
三好水葉「羽彩先輩の教え方が上手いからですよ」
宇喜多羽彩「そんなことないよ」
宇喜多羽彩「じゃあ、初恋とかは?」
三好水葉「ないですね!」
三好水葉「お兄ちゃんより カッコいい男の人なんていません!」
宇喜多羽彩「上手いこと誤魔化したな」
宇喜多羽彩「そこの寝たふりしてる双葉は?」
三好双葉「ばれてたか」
宇喜多羽彩「もちろん!」
三好双葉「初恋はまだです」
宇喜多羽彩「そっかそっか いいね」
三好双葉「でも、珍しいですね羽彩先輩」
三好双葉「料理部の時、この話題になると 上手くかわすか 会話に参加しないじゃないですか」
宇喜多羽彩「ミス研は人少ないし みんな心許せるからね」
蒼村優「あ、あの 羽彩先輩は初恋いつですか?」
宇喜多羽彩「えっと、確か中1のときかな!」
三好双葉「そんな人いたんですか?」
宇喜多羽彩「そりゃあ、私だって初恋ぐらいしたよ」
宇喜多羽彩「それが恋だって気付くの遅くて 成就しなかったけどね」
宇喜多羽彩「失恋話だから笑ってよ!」
三好双葉「笑えませんよ」
宇喜多羽彩「ごめん、気不味くしちゃったかな」
三好双葉「でも、先輩のお話聞けて嬉しかったです」
蒼村優「確かに」
蒼村優「告白されまくってる羽彩先輩も 失恋したことあるのは意外でした」
宇喜多羽彩「そうだよ!」
宇喜多羽彩「私も普通の女の子だよ」
蒼村優「ちなみに、私には 初恋の話は聞かないんですか?」
「それは大丈夫!」
蒼村優「なんで!?」
ほむらちゃん可愛い♡(*´꒳`*)
そして、無罪発言笑っちゃいましたね!!
確かに、無罪ですねあれは!!😂