エピソード4 帰宅(脚本)
〇大きな日本家屋
赤城ルナ「はー。終わったー」
赤城ルナ「・・・流石にもうこんな時間か」
赤城ルナ「寝てるだろうし、静かに入ろっと・・・」
赤城ルナ「・・・」
赤城ルナ「・・・は?」
赤城夢見「・・・ゲホッ、ゲホッ・・・。やりすぎた・・・」
赤城ルナ「夢見お姉ちゃん?!」
赤城夢見「ん?ルナ?」
赤城ルナ「ちょ、何があったわけ?!襲撃でもされた?!」
赤城夢見「ちょ、ちょっと待ってくれない?落ち着かせてくれない?!」
数分後
赤城夢見「・・・落ち着いたわ」
赤城ルナ「・・・何があったの?」
赤城夢見「あのね」
赤城ルナ「・・・うん」
赤城夢見「驚かないで聞いてね?」
赤城ルナ「・・・うん」
赤城夢見「・・・」
赤城夢見「・・・やっちゃったZE☆」
赤城夢見「イッタ?!何すんのよ?!」
赤城ルナ「な・に・が・や・っ・ち・ゃ・っ・た・っ・て・?」
赤城夢見「あのさ?ルナが帰ってくると思ってさ?」
赤城ルナ「・・・」
赤城夢見「驚かせてやろうとトラップを用意してやろうと思ったら、」
赤城ルナ「・・・思ったら?」
赤城夢見「自分で引っかかっちゃった♡」
赤城夢見「いやだから痛いって!」
赤城夢見「あと無言で殴るのもやめて?!怖いから!」
赤城ルナ「あれだけ爆弾に気をつけろと言っていたのに何してんのよ?!」
赤城ルナ「あと夜に爆発させるなって言ってるじゃん!」
赤城夢見「いや、ごめんって言ってるじゃん!」
赤城ルナ「・・・また半殺しにしないと判らないようね?」
赤城夢見「待って!?ルナの半殺しは冗談でも勘弁・・・」
赤城ルナ「うっさい!一度地獄に行ってこい!」
赤城夢見「ま、待って、一旦話し合お・・・」
赤城ルナ「問答無用!」
ギャーーーーーーー!!!
〇屋敷の大広間
赤城夢見「うぅ。死ぬかと思った・・・」
赤城心音「これに関してはあなたが悪いわね」
赤城ルナ「流石に反省してよ・・・」
赤城夢見「けちー!ルナは私の可愛い妹なのに・・・」
赤城ルナ「その妹にボコボコにされる姉をわたしは見たくないのよ・・・」
赤城心音「とりあえず、まずは傷を治しましょうか」
赤城夢見「ふー・・・」
赤城ルナ「まぁ、『今回は』玄関とか壊れてないからあのくらいで済んだけど、」
赤城ルナ「次やったら・・・」
赤城夢見「・・・やったら?」
赤城ルナ「紛争鎮圧系の仕事を1人でやってもらうわよ?」
赤城夢見「ちょ、またそれ?!流石に前回のアレで勘弁して欲しいんだけど?!」
赤城刹那「あらー・・・その感じだと、前回のあれは相当難しかったようね?」
赤城夢見「兵士5万対1人、その上戦車、軍用ヘリのオンパレードだよ?二度と見たくないって・・・」
赤城刹那「・・・まぁ、あれは、私が武器を渡すのを忘れてたっていう理由もあったけどね」
赤城夢見「はー?!どうりで調子悪いと思ったわ?!」
赤城刹那「今度からは、気をつけるわ・・・」
赤城刹那「・・・覚えてたら」
赤城ルナ「いや忘れちゃダメよ?!」
赤城刹那「・・・話が脱線したわね」
赤城刹那「関係者について、何かわかったかしら?」
赤城ルナ「関係団体はわかるだけでも、Parias、西域連合、ロキね」
赤城ルナ「そのうちの、Pariasの幹部クラスを処理することに成功したわ」
赤城夢見「おぉ、幹部クラスを倒せたのはなかなかだね」
赤城ルナ「ただ、もう厄介なことになってそうよ」
赤城刹那「厄介・・・?」
赤城ルナ「もう奴らは、黒鉄宗教騎士団の技術使ってた」
赤城刹那「・・・早いわね・・・」
赤城ルナ「それと、確認が取れたけど」
赤城ルナ「おそらく、今Pariasを指揮しているのは、黒鉄甘奈、4番騎士団団長よ」
赤城刹那「4番騎士団・・・『背徳』の騎士団ね?」
赤城ルナ「えぇ。確実にそう名乗ってたわ」
赤城刹那「まさか、騎士団の生き残りとはね・・・これは厄介になるわ・・・」
赤城ルナ「あいつらは特殊装備を使って戦う、いわば白兵戦特化の騎士団だったはず」
赤城ルナ「4番と言えど、個人の戦闘力は、なかなかに高いはず」
赤城刹那「確か、Pariasもたくさんの構成員がいたはずよね?」
赤城ルナ「あぁ、とんでもないやつの技術が渡されたってこと」
赤城刹那「・・・Pariasの本部はどこかしら?」
赤城ルナ「新ソ連の中心部にあるって聞いてるわ」
赤城夢見「よりにもよって新ソ連?!」
赤城ルナ「よくよく考えたら・・・新ソ連とPariasは同時期に出てきたわ」
赤城刹那「・・・そういえばそうね」
赤城ルナ「・・・新ソ連も敵と考えたらいいようね」
赤城心音「・・・また国ぐるみの戦争なのね・・・」
赤城心音「前は、どこだっけ?」
赤城ルナ「新興ドイツ帝国共産党部ね」
赤城心音「つくづく共産党の奴らと縁があるわね」
赤城ルナ「それも、悪縁、腐れ縁ね」
赤城刹那「まぁ、どうでもいいわ」
赤城刹那「どちらにせよ、まだ新ソ連と敵対するわけにはいかないわ。証拠がないもの」
赤城ルナ「・・・証拠はまた今度調べよう」
赤城ルナ「それはそうと!まだあのたこ焼き、残ってる?」
赤城刹那「もう全員で食べ終わったわよ」
赤城ルナ「・・・」
赤城刹那「主に、浅根が」
赤城刹那「ほとんどあの子が食べたからね・・・」
赤城ルナ「・・・」
赤城ルナ「・・・」
赤城ルナ「浅根ねぇちゃーーーん!出てこいこのやろーーーー!」
赤城刹那「・・・今日も平和ね」