No.7 闇の中の真実②(脚本)
〇テーブル席
佐香「入り方は至ってシンプル」
佐香「ページの左上の少し下辺りをダブルクリック」
佐香「ただ至ってそこには何も無いが」
佐香「サイトってのは、とりあえずそこにアクションを起こせるものを置いて設定しておけば、飛べるからね」
佐香「例えば、左下にしづまの顔が貼ってあって、いかにも俺らが見てるような、普段のサイトなら」
佐香「仮に、何かしらのリンクが画像に貼り付けられてたとしても、ただの画像と思い、クリックなんかしないだろ」
佐香「そういう手法を使い、透明なPNG画像を貼り付けて、そこにページリンクを設定してるというわけ」
佐香「ここまでは、何となく分かった?」
しづま「まぁ、何となくだが」
佐香「それで、クリックするとまず、Googleでよくある、私は人間ですと証明するやつが出てくる」
佐香「それはまあ、いつも通り、自転車なり自動車なり選択して進めばいい」
佐香「次に、パスワードを求められる」
佐香「一見誰も分からないように思えるが」
佐香「これを主に閲覧する必要があるのは誰だと思う?」
しづま「政府のやつら?」
佐香「そう、その国のトップの老人共が、もし凄く複雑なパスワードだった場合、一体何人の老人が無事閲覧できるか?」
佐香「仮にどこかにメモしていたとしても、先程の人間の正体の伝言ゲームのように、どこかで間違ったものになる、可能性はすごく高い」
佐香「なら、その政府の老人共の中では誰もが知っている情報がパスワードということ」
佐香「18411016」
佐香「初代総理大臣「伊藤博文」の生年月日だ」