接触編パート2(脚本)
〇外国の駅のホーム
見れば、先程と同じようにゾンビが、捕食本能を丸出しにして獲物を追いかけていた。
して、その獲物というのは。
???「や、やだ・・・こないで・・・!!」
女性・・・およそ30代の、おおよそ走って逃げる事など想定していないであろう格好の御婦人が、ゾンビに追い詰められていた。
???「や、やめて・・・!!」
橘宏美「お・・・おい待てーッ!!!」
橘宏美「おらぁっ!!!!!!」
フルスイングの一撃は、ゾンビを大きくよろめかせ、古びた自販機に激突させた!
???「ぞ、ゾンビが自販機の下敷きに・・・」
橘宏美「今のうちです、こっちへ!!」
???「はっ、はい!!」
〇田舎駅の改札
橘宏美「・・・・はぁ・・・はぁ・・・」
橘宏美「他にゾンビは見当たらない・・・ここまで来たら・・・」
???「あっ、あの・・・」
橘宏美「へ・・・?」
橘宏美「・・・・・・あ!!!!」
ここに来て自分が、無意識の内に彼女の手を握っていた事に気づいた宏美は、慌ててその手を離す。
橘宏美「ちっ、違うんです!!これは不可抗力といいますか、その・・・!!」
???「い、いえ!!そうじゃなくて・・・」
???「・・・ありがとうございました」
橘宏美「・・・えっ」
???「あの時、あなたが助けてくれなかったら、どうなってた事か・・・」
橘宏美「あ・・・」
???「あの、よろしければお名前をお伺いしても・・・」
橘宏美「・・・橘宏美です。派遣社員やってます」
???「私は摩耶、柳生摩耶(やぎゅう・まや)。託児所で働いてます」
橘宏美(柳生・・・・・・)
〇黒
橘宏美(一見すると目立たないが・・・D いや、Iカップはあるか・・・?)
〇田舎駅の改札
橘宏美(・・・・・・なるほど こりゃ”や牛(ぎゅう)”だな、ホルスタインとかの)
柳生摩耶「・・・どうかしました?」
橘宏美「い、いえ!!何も・・・」
柳生摩耶「・・・?」
橘宏美「・・・あの、柳生さん。お伺いしたいのですが・・・」
橘宏美「・・・あのゾンビは一体何なんです?」
柳生摩耶「えっ・・・?」
橘宏美「実は私、昨日の晩乗ってた電車で寝ちゃって・・・気がついたら、目の前にあれがいて」
橘宏美「私が眠ってる間に、何が・・・!?」
柳生摩耶「・・・・・・」
柳生摩耶「それが・・・私にもよく解らなくて」
橘宏美「そう、ですか・・・」
柳生摩耶「仕事の帰りに、いきなりさっきのゾンビが現れて、駅がパニックになって・・・ずっと、駅のトイレの中に隠れてたんです・・・」
柳生摩耶「人気が無くなって、もう大丈夫だと思って出てきたら・・・」
橘宏美「・・・さっきのゾンビに襲われた、と」
柳生摩耶「ごめんなさいね、 私もよく解らなくて・・・」
橘宏美「あっ、いえ、摩耶さんが悪いわけでは・・・」
柳生摩耶「こんな事になってしまって・・・」
柳生摩耶「花凛(かりん)も無事だといいのだけれど・・・」
橘宏美「花凛?」
柳生摩耶「娘です・・・中学生の」
橘宏美「娘さん、ですか・・・」
橘宏美(・・・人妻だったか。ワンチャンすら無かったワケだ)
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ゾンビもの好きで、いくつか見て。コレもコレでアリだなって思います。笑 自分はゾンビもの作れませんけど。(アイデアなくて)