ツクモ戦記

竜谷 晟

エピソード31(脚本)

ツクモ戦記

竜谷 晟

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〇体育館の中
リフル「ではルール説明だ」
リフル「と言っても基本的なルールは通常の 神経衰弱と同じだ」
リフル「ただし、揃えたとしてももう一度札を捲らず、次の物に手番を譲らなけばならない」
リフル「また、他のプレイヤーが引いたカードは 最初にめくった一枚しか見えない」
ナナシ「そのタイマーは何だい?」
ハコ(制限時間? ソレとも──て)
ハコ(!? 何今の──)
リフル「このタイマーがこのゲーム1番の目玉だ」
リフル「このタイマーが一分経つごとに」
リフル「13から順に対応する数字のカードが ”消える”」
リフル「一分経つごとに4枚ずつ消えていくわけだ」
リフル「そして、『00:00』になった瞬間 消えたカードとタイマーがリセット」
リフル「再びランダムに配置される」
リフル「そしてゲーム終了条件は、 『タイマーに残りがある状態で全てのカードがなくなること』だ」
ハンカ(床に転がっているのは54枚)
ハンカ「ジョーカーはどうなるの?」
リフル「ジョーカーはめくった時点で消失する」
リフル「そして、もしめくった2枚が2枚とも ジョーカーだった場合」
リフル「『タイマーをリセットする』もしくは 『残り時間を半分にする』 のどちらかを選ぶことができる」
ハコ「タイマー性ってことは時間制限はあるの」
リフル「もちろんある プレイヤーは30秒以内にカードを捲らなくてはいけない」
???(──────────なるほどね)
リフル「ではゲームスタート手番順は 俺、、少年、手錠、ハコちゃんの順だ」
  『12:57』
  『12:56』
  『12:55』

〇結婚式場のレストラン
外徳「ふぅ、美味いな」
マクロ(ん? 何で私たちご飯食べてるんだっけ?)
カナール「ももももも」
カナール「美味ぇ!! 何だこれ!」
マクロ(何でこの子 なんの疑問もなくご飯食べてんだろう)
外徳「カナール、口にモノを入れたまま喋るな」
外徳「行儀がわるいぞ」
カナール「えーいいじゃん別に」
外徳「高貴なものはマナーによって ソレを証明するものだ」
カナール「むぅ」
カナール「・・・・・・わかったよ」
カナール「もきゅもきゅ」
外徳「・・・・・・よし」
マクロ(親子かな?)
マクロ「で、結局何のためにここで優雅にディナーしてんですか?」

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