上司さんと部下ちゃん(屍鬼もいます)

内田 今日―

エピソード4 天国の扉はマイナスドライバーで(脚本)

上司さんと部下ちゃん(屍鬼もいます)

内田 今日―

今すぐ読む

上司さんと部下ちゃん(屍鬼もいます)
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇個別オフィス
  上司さんが一人でオフィスにいます
上司さん「はあ、 守信寺さんをどう扱ったものか・・・」
屍鬼「上司さん 大変です 部下ちゃんが帰ってきません」
上司さん「え、彼女はどこへ行ったんです?」
屍鬼「物理チームのラボへ 「でもんこれ」を見に行くとか言って」
上司さん「「でもんこれ」 何ですそりゃ?」
屍鬼「分かりません 私は施設内を大っぴらに歩けないので 上司さん探してもらえますか?」
上司さん「分かりました 私が物理チームのラボを見てきましょう 守信寺はここで待っていてくださいね」
屍鬼「はい、お願いします」
  というわけで
  上司さんは部下ちゃんを探しに
  物理チームのラボに向かいました
  そこで上司さんが見たのは

〇青(ライト)
  何故かラボは青い光につつまれていて
  部下ちゃんは何か叫んでいます
部下ちゃん「あーひゃひゃひゃーー! 死んじゃうーー! 逝く、逝く、逝くーー!」
上司さん「何をやっているんですか!」
  上司さんがラボに入ると
  良くわからない金属の玉と
  ドライバーが落ちていました
上司さん「青い光と金属の玉 それとマイナスドライバー はて?」
部下ちゃん「「でもんこれ」がーー! 「でもんこれ」がーー! 死ぐー! 逝ぐー!」
上司さん「分かった! 部下ちゃんがドライバーを外して」
上司さん「「デーモンコア」(demon core) を臨界状態にした そういうことですね!」
  「デーモンコア」
  プルトニウムの塊を二つに割って
  間にドライバーを挟んだもの
  ドライバーを外すと
  臨界状態となり致死量を
  はるかに超える中性子線が飛び出し
  その影響であたりの空気は
  青く光り出すのです
  当然ですが辺りにいると
  死んでしまいます
上司さん「というか ダメでしょこれ! あばばばば」
部下ちゃん「死ぐー!」
上司さん「逝ぐー!」
部下ちゃん「死ぐ死ぐー!」
上司さん「逝ぐ逝ぐー!」
部下ちゃん「死ぐ逝ぐー!」
上司さん「逝ぐ死ぐー!」
  二人が仲良く「天国の扉」叩いていると
屍鬼「ダーーッ!」
  守信寺さんが飛び込んできて
  「デーモンコア」を二つに割ったのです
  危ないところでしたが
  臨界状態は停止
  二人は守信寺さんが内線で呼んだ
  医療チームに連れていかれました

〇個別オフィス
上司さん「本気で死ぬかと思いましたよ 守信寺さんが飛び込んで来なかったら どうなっていたか」
上司さん「きちんと反省してください」
部下ちゃん「申し訳ありませんでした」
部下ちゃん「次からは慎重にやります」
屍鬼「・・・(違うそうじゃない)」
上司さん「・・・(違うそうじゃない)」
  上司さんは思いました
  「定年退職まで後5年
  頼みの綱は守信寺さんだけですね」
  
  おしまい

次のエピソード:エピソード5 みんなで奉仕活動をしましょう

コメント

  • デーモンコアという現象?
    調べたらひえっ怖いですね!幽霊さんしっかり重要ポジションを獲得してますね!上司さんの元に平和が訪れる日はくるのか(笑)

  • まさかのデーモン・コア!そして臨界状態!
    部下ちゃんのヤバさが回を追うごとにww
    なんやかんやでしっかり巻き込まれている上司さん、尊敬します(ある意味)

成分キーワード

ページTOPへ