過去編3『できること』(脚本)
〇一人部屋
和泉蓮「見てくれよ!」
中田「新しい作品か」
中田「また異世界転生かよ!」
和泉蓮「そっちの方が書きやすいんだって!」
中田「ていうか、文章下手だな! もっと本読め!」
矢部「俺も考えて来たから使ってくれよ」
和泉蓮「おお!いいな!」
和泉蓮「どんどん設定が溜まっていくぜ」
和泉蓮「絶対にアニメ化させたいな!」
和泉蓮「だから、今出来ることは 書き続けることだな」
中田「まあ、書くしか上達する道はないから」
矢部「さっさと出世してくれよ!」
矢部「そのときは分かってるよな?」
和泉蓮「ペンネームは 俺たちの頭文字とって 『イナヤ』だろ?」
〇一人部屋
和泉蓮「初めて投稿するぞ! 短編募集だから、1日で書き上げてやるぜ!」
和泉蓮「だから、今日は泊まりがけで 付き合って貰うからな!」
中田「まあ、暇だし 付き合ってやるよ」
中田「でも、普通に考えて 一朝一夕で作るもんじゃないだろ」
和泉蓮「いいんだよ! こういうのは勢いだ!」
和泉蓮「成功すれば高校生でデビューだ!」
〇古いアパートの部屋
和泉蓮「さあ、今日から一人暮らしだ!」
和泉蓮「高校生でデビューできなかったけど まだまだチャンスはある!」
和泉蓮「大学生のうちは毎年小説大賞に 投稿を目標にしてやる!」
和泉蓮「楽しい大学生活にしてやる!」
精霊さんの好感度爆上がりの前話から一転、和泉くんの過去ですね。ノリや勢いで理想に向けて進む姿から、時間経過とともに現実感が増す様子が感じられます。ノリと勢い、年齢を経るごとに明らかに失ってますよね……(自嘲的)