餅つき

松岡公平

エピソード1(脚本)

餅つき

松岡公平

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〇中庭
もち米の蒸し役「もち米が蒸しあがったよ」
餅のつき手「臼に移してくれ」
餅の返し手「熱いから気をつけて」

〇中庭
  蒸しあがったもち米が、こねられだした

〇レトロ
餅のつき手「さあ、これからつくぞ、えいっ」
餅の返し手「はいっ」
餅のつき手「ほいっ」
餅の返し手「えいっ」

〇レトロ
  手返しと、つき手との息がぴったあっている
  ”ペッタン、ペッタン”
  小気味の良いリズムが、まわりをわくわくした気分にしていく。みんなの動きにも活気がでてきた。
  みんなが力を合わせ、自分ができることを、自分の能力にあわせて、動いている。

〇中庭
もち米の蒸し役「外人さんも呼んでいるよ、さあ、腰を入れてしっかりついて」

〇レトロ
餅のつき手「よぃしょ」
餅の返し手「はい」

〇レトロ
餅のつき手「ほいっ」
餅の返し手「えいっ」

〇レトロ
シャーロット「コレガモチツキ、イセイガイイネ」

〇草原
凛「日本は、昔、瑞穂国と呼ばれたいたの」

〇集落の入口
凛「村には、氏神様がいて、村を守ってくれていると信じられていたの」

〇神社の本殿
凛「お正月には、天上に住む氏神様が、地上に降臨されるので、みんなでお餅をついて、鏡餅をお供えしたの」

〇カラフルな宇宙空間
凛「月でも、お餅つきをしていたの 満月の時に見える月の陰影に、 ウサギが、餅つきをしていると思ったの」
シャーロット「ワタシノクニデハ、ジョセイノヨコガオネ」

〇地球
  人間が、初めて宇宙から地球を見た時、
  「地球は青かった」といわれた。

〇地球
凛「月には、ウサギも生物もいなかったわ」

〇中庭
凛「餅がつきあがったみたい 熱々には、大根おろしをつけて、食べたら美味しいよ」
シャーロット「オモチ、ヨクノビルネ」
凛「向こうで着付け教室をやっているよ 着物着てみない」
シャーロット「キテミタイ」

〇畳敷きの大広間
着付けの先生「いらっしゃい 着せてあげるから、案山子さんなって 解らないか 両手をあげて、着物に手を通して」
着付けの先生「袖が通ったから、お腹のところで、着物をおさえていて 帯を締めるよ」
着付けの先生「さあ、着れたよ」
シャーロット「ニホンノブンカ、ミニ、ツケタヨ」
凛「まだ駄目よ 日本の文化はもっと奥深いよ」

〇お祭り会場
凛「お神輿を担ぐ時の、掛け声にも場所によっていろいろあるのよ」
凛「「わっしょい、わっしょい」、「ソイヤ、ソイヤ」、「よいやーさ、よいやーさ」、「セヤ、ソイヤ、オイサ」」
シャーロット「オモシロイネ、スキナカケゴエヲエランデイイノ」」
凛「駄目よ、そこにはそこの決まりがあるよ」

〇ジャングル
シャーロット「オモチツキガ、ハジマッタヨ ソイヤ、ソイヤ、オイサ」
凛「駄目よ、それはお神輿の時の掛け声よ」
シャーロット「ニホンノブンカハ、ムズカシイネ ニホンゴモ、ニホンノブンカモ、ダイスキ」

〇水玉
シャーロット「オドリタクナッタハ オモチツキ、ファンタジック フェスティバル」

コメント

  • 餅つきというイベントを、その賑やかさや楽しさという観点からと、歴史文化という観点の双方から見ていて楽しいですね!日本文化の紹介、かくあるべきと思いました!

  • 日本人でもお餅つきや着物の着付けなど日常的には経験できない文化なのに外国の方からしたらそれは興味深いのだろうなと思いました。それから鏡餅の意味を初めて知りました!ありがとうございます!

  • 餅つきって平和な世の中を象徴するテンポとリズムなんだな、と改めて実感しました。日本人でも知らないことがいっぱい出てきて勉強になりました。様々な場所やシーンで、シャーロットの日本文化に対する感想をもっと聞いてみたいです。

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