読切(脚本)
〇田舎の公園
発育の良い4歳児「こんにちは。お姉ちゃん」
少女A「・・・こんにちは」
発育の良い4歳児「お姉ちゃんもいっしょにあそぼ」
少女A「じゃあブランコ押してあげるよ」
発育の良い4歳児「やったー」
少女A「どうせなら座ってやるより立ってやった方が面白いよ。ここのブランコ低めだから、その方が私も押しやすいんだよね」
発育の良い4歳児「たちこぎ男の子がやってるの見たことあるけどやったことないから、やってみたい」
少女A「よし。じゃあ最初はゆっくり始めるね」
発育の良い4歳児「いつもより高くて楽しい〜もっと強く押して」
シングルマザー「お姉ちゃんに遊んでもらって良かったわね」
発育の良い4歳児「あっママ来てくれたんだ。でもお姉ちゃんいるからお家で寝てて良いよ。お仕事で疲れてるんでしょ」
少女A「!!」
シングルマザー「心配してきたのにこの子は。でも良ければ少しこの子の面倒見てもらっても良いですか?」
少女A「(頷く)」
シングルマザー「よろしくね。(人見知りかしら)お姉さんに無茶させたらダメよ。オヤツあるから後でお姉さん連れてきなさいね」
発育の良い4歳児「はーい」
発育の良い4歳児「あー楽しかった。お姉ちゃんブランコ止めて」
少女A「汗かいちゃったね」
発育の良い4歳児「お家でオヤツいっしょに食べよ」
少女A「それはできないよ」
発育の良い4歳児「えーなんで?オヤツ嫌いなの?」
少女A「嫌いじゃないよ。でもお姉さんには秘密があるんだ」
発育の良い4歳児「秘密ってなあに?」
少女A「・・・教えてもいいけど、誰にも教えたらダメだよ。誰かに喋ったら友達と会えなくなっちゃうよ。それでも聞きたいの?」
発育の良い4歳児「聞きたい!誰にもしゃべらないよ。秘密にする」
少女A「絶対に秘密だよ。教える前に聞いておきたいんだけど、お姉さんの声ってどう思う」
発育の良い4歳児「男の人っぽいかも。・・・もしかして赤ずきんちゃんのオオカミさん?」
少女A「あはは鋭いな。どちらかというと7匹の羊のオオカミかな」
発育の良い4歳児「私食べられちゃうの」
少女A「実はね、お母さんを食べたことあるんだ」
発育の良い4歳児「えーうそだー。じゃあお姉さんのお腹縫われてる跡あるの?」
少女A「下腹部見てみる」
発育の良い4歳児「見てみたいけど怖いからやめとく」
少女A「見ないほうが良いよ。じゃあそろそろ帰るね」
発育の良い4歳児「えーもっと遊ぼうよ」
少女A「又会えるように髪の毛一本ちょうだい。会えるようにおまじないしておくね」
発育の良い4歳児「うん、良いよ。また遊ぼうね」
シングルマザー「いつまでも帰らないからオヤツ持って来てあげたわよ。貴方もどうぞ」
少女A「食後のデザートは堪能したよ。じゃあね」
シングルマザー「コンビニで何か買って食べたのかしら。見た目可愛いのに声は聞き覚えのある男の声ね」
シングルマザー「あまり知らない人について行かないでね。どんなことお話したの」
発育の良い4歳児「秘密のお話だよ」
シングルマザー「全くこの子は。おやつ持って来たけど家で食べましょう」
発育の良い4歳児「お母さんが私に隠してる過去を伝えられないよ。髪の毛でDNA鑑定すればまとわりつくこともなさそうだし」
発育の良い4歳児「鑑定ついでにお父さんが捕まればお母さんが苦しむことなくなるよね」
昔、覚醒剤撲滅のCMで「それとも人間やめますか」ってあったけど、これは暴行犯バージョンの「それとも男やめますか」のパターンでしたか。こういうことが現実には絶対にあり得ないと言えなくもないところまで含めて、ほんとホラーです。
LGBTかと思ったらホラーでしたね…!