ココロに振り回される女の子の青春。(脚本)
〇教室
女子生徒「ねえ!ニノちゃんって髪色変えられるん でしょ?」
ニノ「うん、そうだけど」
林田「この子、ニノみたいな体質を まだ見たことないんだって!」
ニノ「そうなんだ」
故郷のシンセツ地方の人達は色素が薄い。
そのせいか感情によって髪や目の色が
変わったりする。
女子生徒「その真っ白な髪がどう変化するのか 一度見てみたいの!」
ニノ「わかった。じゃあ、いくね」
ニノ「今日の夕飯はカレー!温玉、唐揚げ乗せ!」
女子生徒「わあ!すごーい!キレイなオレンジ!」
林田「カレーでウキウキ気分なのね」
女子生徒「他にはどんな色になれるの!?」
ニノ「え、えっとー」
黒沢「邪魔。通れねえんだけど」
女子生徒「あっ!?」
ニノ「ごめん!今、どけるね。黒沢君」
黒沢「・・・・・・」
林田「何あれ。感じ悪いわね」
女子生徒「睨まれたー!場所変えよ!」
ニノ(──黒沢君、きっと私が困ってたから 助けてくれたんだ)
ニノ(最近は結構コントロール出来るように なってきたからいいんだけど・・・)
ニノ「──お小遣い貯めて、髪染めようかな?」
黒沢「染めるのか?髪」
ニノ「えっ!?」
黒沢「悪い。驚かせた」
ニノ「気にしないで!ぼーっとしてて 反応しちゃっただけだから!」
黒沢「ずっと気を張ってないといけないのか?」
ニノ「20代になれば安定するみたいだけど 今は意識してないとこうなったりするかな」
黒沢「そうなのか。じゃあ、この前は声かけて 正解だったな」
ニノ「ありがとう。やっぱり助けてくれたんだ」
黒沢「・・・俺はその色が良いと思う」
ニノ「!?」
黒沢「光に反射すると、眠気覚ましになるし」
ニノ「あはは。ナニソレ。目覚ましかい!」
黒沢「そんなとこだな!」
ニノ(みんなは怖いって言うけど やっぱり、黒沢君は優しいよ・・・)
女子生徒「今ならいいんじゃない?」
女子生徒「うん!面白そう!」
女子生徒「せーの!」
ニノ「きゃあっ!!」
黒沢「危ない!!」
ニノ「い、たた・・・」
黒沢「大丈夫か?」
ニノ(黒沢君が抱き止めてくれたの!?)
ニノ(──顔、近いっ!!)
女子生徒「ごめん!そこまで驚くとは思わなくって!」
女子生徒「──ねえ?この色ってもしかして!」
女子生徒「わぁ!キレイなピンク色!」
ニノ「──あっ!!」
黒沢「!?」
黒沢「お前ら!ガキみたいなこと してんじゃねえ!」
女子生徒「やだ!腕掴まないで!!」
黒沢「うるせえ!他人の体質からかうなんて 最低だって気付け!」
ニノ「黒沢君、私は大丈夫だから! 手離してあげて!」
黒沢「けどっ!」
ニノ「──ごめん、大丈夫だから!」
黒沢「櫻井!!」
ずっと抑えていたピンク色の気持ち。
──こんな形で知られたくなかったな
ニノ(土日挟んで本当、助かった・・・)
何とか気持ちを落ち着けて月曜日を
迎えられたけど──
???「──櫻井」
ニノ「──え?」
ニノ「ど、どうしたの?その髪・・・」
黒沢「これは俺の櫻井への好きって気持ちだ」
黒沢「──俺の勘違いじゃなかったら 櫻井の気持ちを教えてくれないか?」
ニノ「あはは。ちゃんと好きって言う前に 変わっちゃった・・・」
黒沢「よかった!わかりやすくて助かる!」
ニノ「うん!」
うわー、ステキなお話!
後半ドキドキしっ放しでした!
機能に合った巧みな設定がとっても効果的で、胸を打つストーリーですね!
良〜〜〜〜🙏🙏
Tapnovelだからこそできるキャラメイクの柔軟性...!
朝から素敵な気分になれました🌟
くあああああぁぁあああぁぁあああ!!!さいこう!!!